田渕義雄氏の本を立て続けに3冊読みました。
・森からの手紙:小学館ライブラリー
・21世紀の自然生活人へ:小学館
・森暮らしの家:小学館(右写真)
です。
いずれも読むのは、今回で3度目です。
氏の本を初めて目にしたのは、15年ほど前です。
40代半ばごろです。
日々仕事や雑事に追われる中、清涼飲料水を飲んだかのような気分になりました。
何かの折に、氏の生き方や考え方がふと頭をよぎることも多々ありました。
退職後、無所属の時間に身を置くようになったのも、氏の生き方や考え方が影響していると思っています。
3度目の読書で、記憶に残った箇所
… タイル張りには1対1を使うらしい。セメントの割合が多ければ、粘着度を増すからである。 … 【森暮らしの家 P116】
… 最初、庭に積んだ石積みは、翌年の春に崩れた。それを積み直しながら、石積みのコツを学んでいった。 … 【森暮らしの家 P105】
この2点は、ちょうどこれから自分がしようと思っていたことです。グッドタイミングでした。
氏の本は、氏自身の体験をもとに書かれていますので、とても具体的でわかりやすいです。
とくに素人が自然と関わって作業をしようとするとき、非常に参考になります。
一方、氏の哲学や考えにも引かれるところがあります。
… それは自分の筋肉と汗に訴えて得た情報や知識の確かさとスゴさだった。ひるがえって言えば、それは自分の筋肉と汗に訴えたことのない情報や知識の危うさということであろう。そこが、情報から作られた情報の陥穽だ。それがどんなに時代遅れで遠回りなものにおもえても、自分の筋肉に訴えて得た情報や知識は絶対に確かなものだと信じている。 … 【森暮らしの家 P158】
これからも、氏の本にお世話になっていきたいと思っています。