【ウォールデン 森の生活】ソロー著 を読んで

ウォールデン 森の生活(上) ソロー著  今泉吉晴訳 小学館文庫
ウォールデン 森の生活(下) ソロー著  今泉吉晴訳 小学館文庫

【ウォールデン 森の生活】』ヘンリー・D・ソロー著 今泉吉晴訳〈小学館文庫 上・下〉を読み終えました。(右上・右下写真)

十数年前から読み始めていた本です。

十数年かかってやっと? とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、十数年前に買ったのは、同じソローの森の生活でも、今回と違う出版社のものです。

自分の読む力が至らないのか、忙しさにかこつけていたのか、途中で読むのを止めてしまったのです。

それも一出版社だけでなく、二出版社の翻訳本をです。

…いつかは全部読みたい… という思いは持ち続けていました。

9月9日付の日経新聞28面の『半歩遅れの読書術』の欄で、宇野重規氏:政治学者が、「最近小学館文庫で出た今泉吉晴訳がとても読みやすい」と推奨されていました。

さっそく買ってきて読みました。

… 私は、自分の生活に絶えず楽しみを見つけていましたから、社交や劇場などの外の世界に楽しみを見つける人に比べて楽でした。生活そのものが楽しみで、いつも新鮮でした。生活は、次々に場面が変わる、終わりなきドラマです。私たちが自力で暮らしを立て、それぞれに自ら学んだ最高のやり方で暮らしを操縦するなら、私たちは退屈に悩みはしないはずです。あなたは、与えられた才能に上手に従って生きればいいのです。あなたの才能が、それこそ1時間ごとに、新しい楽しみを開いてくれるでしょう。… (上)P286より

… 人は夢に向かって大胆に歩みを進め、心に描いた理想を目指して忠実に生きるなら、普通の暮らしでは望めない、思いがけない高みに登ることができます。かつての生き方の不要な部分をすっかり捨て去り、見えない心の境界を越えることができます。… … 人は、暮らしを簡素にすればするほど、あたり前の法則のより多くを素直に受け入れることができます。… (下)P398~399より

繰り返し読む本が一つ増えました。

ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)   ウォールデン 森の生活 下 (小学館文庫)