親戚〈高齢者夫婦〉のところへ行きました。
旧正月を控え、もちつきの手伝いです。
〈手伝いは初めてです。それだけ時間に余裕ができたということですね。〉
せいろ〈もち米を蒸す器〉で蒸されたもち米をもちつき機に入れたり、釜に薪をくべたりしました。
※ もちつきといっても、臼や杵を使うわけではありません。
私のところでは、もちつき機を使っても、” もちつき ” と言う場合があります。
全部で15臼〈1臼は1升4合とのこと〉ほどつきました。
正午までかかりました。
蒸されたもち米をもちつき機に移そうとせいろを持ち上げたときでした。
持ち上げたひょうしに、底が抜けてゴッソリもち米が下に落ちてしまったのです。
せいろの底を支えていた棒が折れたようです。
「せいろ、がた来とるな。わしら〈夫婦のこと〉といっしょや。もちつきもこんで〈今年で〉最後や!」ということでした。
確かにどのせいろもいつ壊れるかわからないようなものばかりです。
せいろの一番下に敷く板も、一番上に乗せる板もがたがたです。
おまけにお湯を沸かす釜にも大きなひびが入っています。
… もちつきに関わった人も道具も長い間ほんとうにお疲れさまでした …
最後のもちつきに微力ながら〈一臼ぶん落としたので微力以下かも?〉手伝いができたことをうれしく思っています。
今まではもらう一方だったので、少しお返しができたかも … 。
… 一つ一つ終わっていく …
一抹の寂しさも感じました。