【福沢諭吉 現代語訳 学問のすすめ】河野英太郎訳 SB Creative(右写真)を読みました。
… 学問の本来の意味は、文献を読むことではなく、頭や心の使い方を学ぶことにあります。 … P164
… 人生という商売は、10歳ごろ、物心ついたときから始まります。普段から知恵や徳の帳簿を正確に記録して、損をしないように注意しなければなりません。この10年間に何を失って何を得たのか、今はどんな仕事をしてその状況はどうなっているか。何を仕入れていつどこでそれを売る計画なのかなどをしっかり把握してください。そしてその時々で、常に心の取り締まりを厳しくし、遊びグセや怠け心などの誘惑に負けないようにしなければなりません。 … P194
… さまざまな本を読んだ上でさまざまな状況に接し、静かな心で本質を見極めるのです。真実を求め続ける過程では、時に信じることと疑うことが突然入れ替わることもあるでしょう。昨日まで信じていたことが突然疑わしくなったり、今日の疑いが明日には晴れることもあるでしょう。そんな中でも「学ぶ人」は、努力しなければならないのです。 … P217
… もし人の仕事を見て何か不満を感じたなら、まずはためしに自分でやって見るべきです。 … P227
とくに引かれたところを抜き書きしました。
【学問のすすめ】は、1872年から1876年にかけて出版されたそうですが、今日でも通用しそうなことがたくさん書かれています。