【森遊びの日々:森博嗣著】を読む

【森遊びの日々】森博嗣著:講談社

【森遊びの日々】森博嗣著:講談社(右写真)を読みました。

… 僕にしてみると、皆さんの欲求って、「行きたい、見たい、会いたい、食べたい」だけなんですか? ときき返したくなります。僕は、それ以外にやりたいことがいっぱいあって、それで毎日手一杯なのです。 … P300

… 引退してからは、毎日が自由時間ですから、今日できなくても、明日やれば良い、と先送りにできるし、準備もできるし、その分、かえって楽しい時間が長くなることもあって、本当に気持ちが良い生き方だなあ、と思ったりします。
それで、いったい何が違うのかというと、 … … つまり、他者と関わらなくなったので、人と合わせるような時間の使い方をしなくなったのですね。この日が休みだ、というのは、自分のスケジュールではなく、他者から与えられたものなのです。それが、どっぷりと浸かっていると気づかない。気づく暇もないもです。 … P326~327

… 大勢の仲間が欲しい人もいるでしょうし、できるだけ一人でいたい人もいると思います。それぞれ適材適所で、適性に合った職業に就くのが良いわけですが、自分がどちらのタイプなのかは知っておく必要があります。だいたいわかると思いますけれど。 … P330

… どういうわけか、「楽しみはみんなで」という固定観念が広く流通していて、一人は寂しくて避けたい状況だ、と思い込んでいる人が、特に子供や若者に多い。 … … だんだん、歳を取ってくるほどそうでもないことが理解できると思います。「自分が変なんだ」と誤解しないようにしましょう。 … P331

私自身、定年退職後の2年間〈上記のように〉森氏のような思い『無所属の時間』の中で生活してきました。

地域との関わりにけっこう時間をとられていますが … 。

上に山桜を眺め、下にタンポポを見ながら

顔を上げると青空に映える淡いピンク色の山桜が
下を見ると鮮やかな黄色のタンポポが

・ 6:30~ 8:30野外焼却
・ 8:30~ 9:00記事投稿
・ 9:00~10:00新聞
10:00~12:00草刈り
12:00~13:00昼食
13:00~17:30焼却準備
17:30~19:20記事下書

訪ねて来る人もなく、終日自由気ままに活動しました。

昨日の雨で地面が濡れていて風も弱いので、早朝より野外焼却をしました。

その後、ブログ記事を投稿しました。
〈たいていの場合、前日に下書きをし、翌日に最終チェックをして投稿します〉

今日は土曜日ですので、〈日経新聞の場合〉2面に渡って書評が載っていました。

とくに『半歩遅れの読書術』は、いつも楽しんで読んでいます。

午前の後半は草刈りをしました。
〈雪の少ない冬でしたので、草の伸びが例年より早いようです〉

午後は、放置してあったトガの枝葉を野外焼却場近くまで運び、それが終わると、竹やぶ跡の整頓などをしました。

朝早くから夕方まで、けっこう長い時間動き回っていました。

疲れると、青空に映える淡いピンク色の山桜(右上写真)を眺めたり、春の陽をいっぱいに浴びた鮮やかな黄色のタンポポ(右下写真)を見たりして休みました。

今、心地よい疲れの中で、一日を振り返りながらブログ記事の下書きをしているところです。

めずらしいものになりつつある灰

40日ぶりに野外焼却をしました

予報通りの微風です。

〈午前〉7時前より野外焼却を始めました。

3月1日以来の約40日ぶりの野外焼却となりました。(右写真)

で、しばらくすると小学生が、焼却場から10mほど離れた道路を通りかかりました。

低学年の男の子が、
「おお、雪や。雪が降っとる。」
と言いながら、空の方を向き、〈焼却で舞い上がって〉落ちてくる灰が顔に当たるように動き回っていました。

いっしょに登校してしていた高学年の女の子が、
「雪じゃないよ。灰だよ。」
と教えていました。

その男の子は、空から白いものが落ちてくるのがおもしろくて ” 雪 ” と言ったのか … 。

それとも、” 灰 ” のことをほんとうに知らないのか … 。

知らなくても別におかしくはないのですが … 。

【わけ】
・今ではかまどやいろりを使っている家はほとんどない。
・火鉢や練炭を使っている家もほとんどない。
・薪ストーブ、薪風呂の家も数えるほど。
・灰皿はもう過去のもの。
・野外焼却をする家は限られている。 … etc.

【余談】
昔話『花咲かじじい』が理解できるかな?

子どもだけでなく、大人の世界でも灰はめずらしいものになりつつあるようです。

近所の人が、火鉢に入れるのに灰をもらいに来たことがあります。

先日、親戚が、ジャガイモを植える人に〈風呂釜の〉灰をあげた話をしていました。

ネットでも灰が売られているようですね。

野外焼却のための防火用水を準備しました

井戸から水を汲み上げました
野外焼却のための防火用水
音が出ないように竹の節に穴を開けました

竹を伐採し、それをチップにしてからひと月以上経ちました。

当初の予定では、すでに竹チップは運び出されているはずなのですが、予定が変更になり、月末〈4月末〉まで待つことになりました。

竹チップが山積みになっているところと野外焼却場が近いので〈約7m〉、延焼が怖くて野外焼却を控えていました。

が、これ以上待つということになると、焼却物がますます溜ってきます。

※ トガ4本ぶんの枝葉をはじめ、竹やぶ伐採跡には竹の葉や小枝が重なるようにしてたくさんあります。

竹チップ事業を推進した方に、「竹チップに延焼しないのか」と確認すると、「しない」ということでした。

予報では明日は微風だそうですので、野外焼却をすることにしました。
昨日は終日雨でしたので地面もけっこう湿っています〉

井戸から水を汲み上げ、防火用水の準備もしました。(右上写真)

防火用水を入れる容器は5つ〈30ℓ1,45ℓ3,60ℓ1〉で、どれも満杯にして竹チップと野外焼却場の間に置きました。(右中写真)

なお、今回は竹も燃やしますので、音が出ないように節に穴を開けました。(右下写真)

※ 節と節の間の空気を抜くには、ドリルで穴を開ける、鋸で切れ目を入れる等、いろいろ方法があるようですが、『根切り』の取っ手の尖った先で突いていくのも効率的です。

【ヘンリ・ライクロフトの私記:ギッシング作】を思う

薪ストーブの傍らに椅子を寄せてスタンドの白熱電球を点けました
【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作:平井正徳訳 岩波書店

予報では、冬並みの寒さでしかも終日雨だということです。

何をしようかと思案していると、町会長さんがやって来ました。

月末に予定されている春祭りや今年度の地区の諸々の行事について話し合っているうちに、お昼になっていました。

昼食の後、本屋さんに行きました。

2時間ほど出ていたでしょうか、新刊の本屋さんと古本屋さんからそれぞれ2冊ずつ本を買ってプレハブに戻って来ました。

で、さっそくそれらを読もうと、薪ストーブの傍らに椅子を寄せ、スタンドの白熱電球を点けました。(右上写真)

… … … … …

急に、〈買ってきた本ではなく、以前から本棚に置いてあった〉【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作:平井正徳訳 岩波書店(右下写真)が読みたくなりました。

今までに三度読んでいますので、いたるところに赤線が引いてあります。

で、それらの中のあるくだりが目に留まりました。

… 錠前のかかるドア、冬の暖炉、一服のタバコ、こういったものだけが私には欠くべからざるものであった。これさえあれば、どんな汚ならしい屋根裏部屋ででも充分満足することができた。 … P42

・錠前のかかるドアのある屋根裏部屋=プレハブ
・冬の暖炉=薪ストーブ
・一服のタバコ…私も20年ほど前まで吸っていました。
・他、【ヘンリ・ライクロフトの私記】では、古本屋さんによく出入りしたこと、灯油ランプのことも書かれています。
※ 灯油ランプは、さしあたって白熱電球になるでしょうね。

定年退職後、私が現在のような生活をするにいたったのは、ギッシングの著書にも影響を受けているようです。

意識、体力があるうちに、まだ、何度か読みたいと思っています。