朝から腰が痛い!
昨日、お寺の本堂の畳の上で、長時間座って住職さんのお話を聞いていたのが原因のようです。
※ 住職さんの責任ではありませんよ。
で、今日は野外作業を諦めました。
午前中は買い物をし、午後は読書をしました。
けがの功名といいましょうか、【庭仕事の愉しみ】V・ミヒェルス編/岡田朝雄訳:草思社(右上写真)を読み終えることができました。
※ 【庭仕事の愉しみ】: ヘルマン・ヘッセの著作の中で、庭仕事に関する箇所を編集した本
前々回のブログ記事『【庭仕事の愉しみ】を読み灰を思い出す』で、すでに一部紹介していますが、
改めて印象に残ったくだりを紹介します。
… 書斎からのこの眺め、このテラス、この茂みと樹木は、部屋や家具調度よりもはるかに私と私の生活に近しいものとなっている。それらは私のほんとうのつきあい仲間、私に最も近いものであり、私はそれらとともに生き、それらは私の味方であり、信頼のおけるものたちなのである。 … P66
… 〈蛾の〉羽の、くすみ、混じりあい、ぼかされた茶色や灰色などのすべての色調は、枯れ葉と見まがう色であって、ビロードのようにやわらかな感じを与える。私が日本人であったなら、祖先たちからこれらの色彩とその混合色それぞれについておびただしい数の正確な呼び名を受け継いだことであろう。 … P110
… 私には、ひとつの庭が … … あります。夏には私はそこで半日を過ごします。焚き火をし、花壇の中にひざをつき、下の谷間の村々から響いてくる鐘の音を聴きます。そしてこの素朴な田舎の小世界で、詩人や哲学者の著作を読むときとまったく同じように、永遠なものや心にしみるものを感知します。 … P201~202
… 土と植物を相手にする仕事は、瞑想するのと同じように、魂を解放し、休養させてくれます。 … P203
【庭仕事の愉しみ】の本は20年ほど前に購入し、拾い読みしたまま物置に仕舞ってありました。
今回はしっかり通読しました。
今後の愛読書の一つになりそうです。