【すべては「好き嫌い」から始まる:楠木建著】を読む

【すべては「好き嫌い」から始まる】楠木建著:文藝春秋

【すべては「好き嫌い」から始まる】楠木建著:文藝春秋(右写真)を読みました。

印象に残ったくだりを紹介します。

… 未知のことについては、それが未知であるほど、事前にあれこれ考えずに「ま、とりあえずやってみるか……」という姿勢で生活している。10時間の想像よりも1分の実体験。これが僕の結論だ。 … P64

… 成熟には時間がかかる。時間をかけて経験を積み重ねるしかない。どんなにカネをかけても、若者は一足飛びに成熟した大人にはなれない。カネを出してもすぐには手に入らないもの。それがもっとも有効な差別化の次元となる。 … P129

… 自分の好きなこと、自分で面白いと思う仕事でフルスイングする。これは仕事に対する構えの王道だと思う。 … P167

… 言葉は言葉、説明は説明、約束は約束……なにもとりたてて言うべきことはない。だが、実績は実在であり、実績のみが実在である。 —―これがビジネスの不易の大原則だと私は思う。実績のみが、きみの自信、能力、そして勇気の最良の尺度だ。実績のみが、きみ自身として成長する自由をきみに与えてくれる。覚えておきたまえ。—―実績こそ君の実在だ。ほかのことはどうでもいい。 … P227
(『プロフェッショナルマネージャー』ハロルド・ジェニーン〈米国企業ITTの50年ほど前の経営者〉著)より楠木氏が引用

… 一人ひとりが自分の好き嫌いを基軸に思考し、判断し、行動し、生活をする。好き嫌いは人それぞれ。他人と自分が違うのは当たり前。人の好き嫌いにとやかく言わず、気持ちよく放置し、尊重する。繰り返しになるが、これこそが個人と社会の成熟であり、豊かな社会だと僕は考えている。 … P317

 

楠木建 … … 、 どこかで聞いたような見たような … ?

そう、今年の5月の日経新聞の書評欄『半歩遅れの読書術』を執筆なされた方でした。

それら〈毎週土曜の4回分〉を大学ノートに切り貼りしてあるのですが、文章のいたるところ、太い赤線だらけです。

今回の【すべては「好き嫌い」から始まる】の本も、そのようになってしまいました。

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