前々回のブログ記事で、【金島書:世阿弥著】を読みたいと書きました。
〈菜園横の〉物置に【金島書】がないか見に行ってきました。
ありませんでした。
で、そこの本棚に並んでいた本の背表紙の中に『立原正秋〈小説家1926~1980〉』の名前を見たとき、ふと、氏が、世阿弥について書いていたことを思い出しました。
【金島書】に関わるような箇所がないか、ページをめくっていると、次のようなくだりに目が止まりました。
… … 七十二歳で佐渡に流されるまで、次男の元能が藝道を捨てて遁世し、長男の元雅が伊勢で客死している。私が世阿弥の生涯でもっとも心惹かれるのは、彼が仙洞御所演能を禁じられた六十七歳以降である。 …
立原正秋全集 第二十四巻(右上写真) P94より
【金島書】を読みたい気持ちがますます募りました。
確かに【秘花:瀬戸内寂聴著 新潮社】からも世阿弥の晩年の暮らしぶりがわかるのですが … 、
※ 彼女も、世阿弥の晩年に関しては、【金島書】をはじめ資料があまりにも少ないので、どう小説にまとめ上げるのか苦心されたとのこと。
〈このことはネットで知りました〉
世阿弥の場合は、どちらかというと人災でしたが、
私たちは、現在、地震、津波、洪水 … 等、想定外の自然災害にいつ巻き込まれてもおかしくない時代に生きています。
自分がそのような事態に遭遇したとき、どう生きていくのか?
世阿弥の晩年における生き方を探ることに、意義があると思っています。