世阿弥の【金島書】が読みたくなりました

この4日間、世阿弥に関する本5冊を〈左から順に〉読みました。

この4日間冬らしい日が続いています。

寒さ〈最高気温3~4℃〉にかこつけ、プレハブにこもっています。

読書オンリーといった感じの生活です。
〈昨日の午後のみ、集落の文書作成に時間を割きました〉

世阿弥に関する本を5冊読みました。(右上写真)

読んだ順にいうと、

①【新訳 風姿花伝】世阿弥著・観世清和編訳:PHP研究所
②【処世術は世阿弥に学べ!】土屋恵一郎著:岩波書店
③【秘花】瀬戸内寂聴著:新潮社
④【まんがで楽しむ能・狂言】増田正造監修:檜書店
⑤【夢幻抄】白洲正子著:世界文化社

です。

※ 上記④⑤については、世阿弥に関する箇所のみ読みました。

おかげさまで、

” 初心忘るべからず ” ” 秘すれば花 ” … 等、日頃よく耳にする言葉について、世阿弥の言わんとしていたことを改めて知るところとなりました。

と同時に、現役で働いている方にぜひ読んでいただきたいと思いました。
〈現役時に読まなかった自分が言うのもおこがましいかな?〉

で、現役を退いた私にとって最も心に残ったくだりは、

… 老年に至って島流しになることは、想像以上に辛かったに違いありませんが、創作欲が旺盛な世阿弥は、佐渡でも『金島書〈きんとうしょ〉』という謡曲を七篇作っています。 … … 一種の紀行文ともいえますが、そこには、 … … 静かな諦観に達したともいうべき透徹した明るささえ感じられます。そういう意味で、遠島の手すさびに書いたような『金島書』は、世阿弥を知る上に貴重な遺品だと思います。彼は単なる芸道の達人ではなく、人間としてみごとに完成した事実を物語っているからです。 …
【夢幻抄】白洲正子著〈上記⑤〉 P253~254より

でした。

※ 世阿弥の佐渡における生活の様子等については、【秘花】〈上記③〉の中で、瀬戸内氏の豊かな知識、想像力などがいかんなく披露され、読者を引き付けるべく内容となっています。

 

今度は【金島書】が読みたくなりました。

新鮮な空気と木々の間からの早春の夕日

新鮮な空気と木々の間からの早春の夕日

作業小屋前のたらいの水が、朝から夕方まで凍ったままでした。

寒い一日でした。

午前中は読書をし、午後は、集落の各家庭に配布する文書作成をしました。

3つの配布文書を作成しました。

その中の2つは、昨年のものに、期日と曜日の上書きをするだけでしたので、すぐに済みました。

あとの一つに手間取ってしまいました。

今回初めて配布する文書で、しかもお金が絡む内容ですので、どんな言葉をつかってどのように表現すれば、集落のみなさんの理解を得られるのか、四苦八苦しました。

要は、

… 『町会費』を口座振替で納める場合、昨年まではその振替手数料を集落が負担していたが、今年からは各家庭に負担してもらうことに …

というような内容です。

もちろん、そのような大事なことにつきましては、

集落の総会において、昨今の金融機関等の事情も説明しながら、賛同を得ています。

でも、文書にして改めて出すとなれば、

同じ『町会費』を納めてもらうにしても、” 少しでもいい気持ちで納めてほしい ” という思いにもなってきます。

そういうことで、プレハブにこもってもたもたしているうちに夕方になってしまいました。

久しぶりに室内に夕日が射し込んでいました。

急にそれが見たくなり、外に出ました。

新鮮な空気と木々の間からの早春の夕日 … 。

しばらくそこに佇んでいました。

雪が降って寒い日は室内で好きな本を

雪化粧の木立前

朝、木立前に着くと、3~4㎝の積雪でした。(右写真)

とても寒く、今日は外出しないことにしました。

※ いま思うと、勤めている頃は、暑かろうが寒かろうが、やるべきことはやっていたんですね。
今日のように道路が凍結した日には、いつもより1時間以上も早く家を出たこともたびたびありました。
… 仕事をなされている方、ほんとうにおつかれさまです …

 

で、今日は何をしようか。

・テレビ視聴 … プレハブにはテレビはない。
〈自宅でもほとんど見ないのですが〉
・レコード、CDを聴く … この半年間全く聴いていないような。
・ユーチューブ … 昨年の猛暑日に見たきりかな。
・BD,DVD視聴 … これも昨年の猛暑日以来見ていないような。
・工作 … しようという気が起こらない。
・室内の整理・整頓等 … 先日、菜園横の物置を終えたところ。

 

最近、悪天候等で外で作業ができない日は、ほとんどプレハブ内で読書をしています。

はっきりした理由はわかりませんが、強いていえば、

… 感想文を書く、発表や報告の参考にする、仕事に役立てる … 等の義務めいたものがなく、

ほんとうに好きな本を思いのままに読めるからでしょうね。

もう一つ、テレビやレコード等は、受け身の要素が強いのか、私の場合、すぐに飽きてしまうのです。

その点、読書は、著者に話しかけていかないと … 。

フキノトウが元気がないのは暖冬のせい?

早々と顔を覗かせたフキノトウですが、いま一つ元気が … 。

昨日、物置の本の整頓をしたついでに、世阿弥の【風姿花伝】を持って来ました。

以前から読みたいと思っていた本の一つです。

今日は、朝から荒れ模様の天気で外に出ることができず、ついさっき〈午後5時30分〉までその本を読んでいたという次第です。

二十六世観世宗家・観世清和氏の編訳及び説明もあり、とても読みやすい本です。
〈著書名:【新訳】風姿花伝 … PHP研究所 新書版〉

読了後、本ブログで紹介したいと思っています。

で、読書の途中、気分転換に、晴れ間を縫って、午前と午後にそれぞれ一回ずつ、木立を回りました。

午後〈4時過ぎに〉室外に出たとき、気温がグッと下がったのが感じられました。

外套を羽織って長靴を履き、傘を差しながら回りました。

淡雪が舞い散る中、冬枯れの景色に目を休めつつ歩いていると、フキノトウが増えているのに気づきました。

例年の今ごろは雪の下なのに、今年は暖冬のためか早い時期から顔を覗かせています。

先日も、父の友人が、フキノトウが出てないかと訪ねて来ました。

ある程度出揃った時点で、こちらの方から連絡すると伝えました。

近いうちに連絡しようかなと思っているのですが、

ただ、全体的に茶色っぽく、元気がないように見えるのが気になっています。(右上写真)

これも暖冬のせいですかね … 。

” おかげさまで ” の気持ちでいっぱいに

今日も物置で昼食をとりました

2か月ぶりの歯医者さん。

歯医者さんと菜園横の物置は近く、治療後、物置に寄って本を整頓することにしました。

本の整頓は、これで3日連続。
〈失礼! 1日目は拾い読みをしただけでした。〉

※ 1日目と2日目の本の整頓につきましては、前回、前々回のブログ記事をご覧ください。

 

歯の治療を終え、物置に入ったのは、10時ごろでした。

すぐに灯油ストーブを点け、本棚の本を見回すと、

「はたして、この中で、死ぬまでに読むのは何冊ぐらいあるやろか。」

との思いが、頭をよぎりました。

で、今後読みそうな本を、最も出し入れしやすい位置にある本棚に順に移し替えていきました。

作業は遅々として進まず、50冊ほど移し替えると、正午になってしまいました。

昼食は、冷蔵してあった茹でたジャガイモとカップうどんを持って来ていました。
〈インスタントコーヒーは、常時置いてあります〉

物置にレンジはなく、あるのは灯油ストーブだけ。

その上にアルミホイルを敷いてジャガイモを乗せました。(右上写真)

冬の静まり返った物置で、

小さいストーブの前で身をこごめながら、

そして、温かいものを食べたり飲んだりしながら、

〈学生時代からの〉40余年間の思いの詰まった本を眺めるうちに、

なぜかしら ” おかげさまで ” という気持ちでいっぱいになりました。

 

3時ごろに物置を出ました。