有り難い薪ストーブだけれど欠点も

指の触れた跡が窓ガラスにはっきりと

前回は、薪ストーブについての長所を書きました。

今回は、短所について書きます。

 

① 煙突掃除等を定期的にしなければなりません。

※ 現在AF-60〈ホンマ製…前回ブログ記事に掲載の写真参照〉を1日に12時間ほど焚いているのですが、10日毎に煙突掃除をしています。
そのときにストーブ内の灰も掻き出しています。

② 煤で部屋が汚れます。〈私の場合だけかな?〉

※ 薪ストーブを使うようになって7年目ですが、窓ガラスが煤でけっこう汚れています。
指が窓に触れると、その跡がくっきりと残ることでわかります。(右上写真)〈7年間、一度も窓拭きをしていません。〉

※ 二次燃焼等の機能の付いた高価なストーブの場合、どの程度煤が出るのかについてはわかりません。
〈ひょっとして出ないのかな? 何しろ使ったことがありませんので。〉

③ AF-60の場合、3年前後で傷みます。

※ ストーブの使い方にも大いに関係しますが、私の場合、3年前後で買い替えています。
〈ちなみに現在使っているのは3台目〉
ホームセンター等で、1台5,000円〈税込み〉ほどで売っています。

④ 他、まともに買えば高価な薪、煙突からの排煙等も欠点に入るかと思われます。

 

欠点 … けっこうありますな。

近くに人家がないところで、何とか薪ストーブを楽しませてもらっています。

薪ストーブの有難さを改めて思う

私が使用している薪ストーブ AF-60〈ホンマ製〉

積雪5㎝。
〈雪かきをするには中途半端な量ですな〉

しかも断続的に雪が降っていますので、屋外作業ができない状態です。

正午近くに出かけようとしたら、ちょうど親戚からの弁当やお菓子の差し入れがあり、出かける必要もなくなってしまいました。

で、親戚以外には訪問者もなく、朝からプレハブ内で、本を読んだり、ユーチューブを見たりして過ごしました。

飽きると、窓外の雪景色や薪ストーブの炎(右上写真)を眺めたりもして … 。

 

プレハブ内は15畳〈5m×5m〉ほどありますので、ずっと籠っていても窮屈さはそれ程感じません。
〈歩き回ること可〉

また、室内はとても温かく、薄着〈下着と綿の長袖着〉で居られるのも、その一因といえましょう。

※ 半袖着でもよいのですが、小用等でちょっと外へ出るときにはあまりにも寒いので。
ちなみに今日の外気温は、1~2℃。

 

【プレハブ内の温度は?】

25~30℃。

高過ぎるように思われるかもしれませんが、不快感はまったくありません。

湿度が低い〈30%〉ことも関係していると思われます。

で、窓ガラスが曇ることもほとんどなく、

といって、喉が渇くこともないのです。

サウナの熱さを和らげたようなカラッとした温かさです。

 

… 冬の寒い日に終日室内で快適に過ごせる …

薪ストーブの有難さを改めて思う次第です。

住みたくなるようなふるさとにしたい

知人2人は椅子に、私は野菜かごに座って話をしました。

2人の知人が突然訪ねて来ました。

あわてて椅子を準備しました。(右写真)

 

1人が、ビンに入った飲物らしきものを持っています。

私がそれに目を向けると、

「こりゃー、今、わしらが試験的につくっとるジュースや。 … あんたにも飲んでみてほしいんや。」

彼〈知人〉は、3つのコップにジュースを注ぎました。

ひと口飲んでみました。〈good !〉

彼曰く、

「どうや、なかなか行ける味やろ。 … 近いうちに売り出そうと思うとるんや。」

※ 2人は地域起こしのために活動しているグループのメンバーです。
持参したジュースも、地域起こしの一環としてつくられたものです。
私を彼らのグループに入れようと勧誘に来たわけではありません。
〈お互いによく知っている間柄です〉

 

あれこれ3時間近く話したでしょうか、

… 住みたくなるようなふるさとにしたい …

という彼らの熱い思いがひしひしと伝わってきました。

 

話をしている中で驚かされたことが一つありました。

「あんた〈私のこと〉、細々と暮らしとるて謙虚に言うとるけど、『地域起こし』を地で行っとるような生活をしとるように見えるわ。」

と言われたことです。

『地域起こし』なんてとてもとても … 穴があったら入りたいくらい。

ただ、

… 住みたくなるようなふるさとにしたい …

という思いは同じです。

土地があっても人がいないのでたいへん

切って取り除いた竹

午後、晴れ間を縫って煙突掃除をしました。

※ 杉やトガの薪だと、煤が溜りやすいのかな?
ナラやクヌギの薪を使ったことがないので、比較できないのが残念です。
現状では、終日〈約12時間〉薪ストーブを焚く場合、10日毎に煙突掃除をしています。
〈1回の所要時間…1時間弱〉

 

で、煙突掃除後、木立を歩き回っていると、

… 竹が道路に …

その竹は、木立〈私の所有地〉に隣接する公有地に生えているものでした。

平生は空に向かって伸びているのですが、今回の雪の重みで横になってしまい、道路を塞ぐような形になっていました。

雪道に残っている轍を見ると、竹を除けるべくそこだけカーブになっていました。
〈田舎の車や人通りの少ない道路だから、そのような悠長なことを言っていられるんでしょうな。〉

わずか3mほどの竹でしたので、役所に相談することなく切りました。

切った竹は、自分の所有地に置きました。(右上写真)

※ 本来公有地にあるものを処分するときは、役所に言うべきでしょうな。
が、今回は雑草と同等の扱いをしました。
〈役所の方は、その公有地の除草を私がしていることを知っています。〉
もちろん判断しかねるときは、役所に連絡しています。
10.31付ブログ記事『無報酬だけれどうれしい』は、その一例です。

 

土地はある … が、人はいない … たいへんですわ。

今の私の心境に通じるものがあるのかな

【アメリカ彦蔵】吉村昭著:読売新聞社(左) 【フロー体験 喜びの現象学】M.チクセントミハイ著・今村浩明訳:世界思想社(右)

ここ一週間ほど悪天候が続き、ほとんど屋内で活動しています。

で、本を2冊読みましたので、印象に残ったくだりをそれぞれ一箇所ずつ紹介します。

 

【アメリカ彦蔵】吉村昭著:読売新聞社(右写真) P438~439より
… 彦蔵は、髪に白いものがまじり、顔面神経痛におかされて片側の頬がけいれんして口もとがゆがむようになった。 … … 彦蔵は洋服を排して、毎日着物を着て正座して日を過ごすようになり、筆を手にして一心に習字にはげんだ。日本には、外国にはない美しい伝統があり、日本人として自分もそれに従わねばならぬ、と心から思った。アメリカに帰化した身ではあったが、かれは折りを見て日本国籍を得たいと念じていた。 …
※ 彦蔵について
13歳のときに炊事係として廻船の乗組員となる。が、船が遭難し、漂流民となる。運よくアメリカ船に救われ、アメリカに行く。そこで、好意あるアメリカ人の世話になり、教育も受けることとなる。
ときは幕末。アメリカに帰化した彦蔵は身に付けた英語を生かし、アメリカと日本のパイプ役の一人として活躍。
上記に紹介したくだりは、彦蔵が第一線を退いた後の様子。

 

【フロー体験 喜びの現象学】M.チクセントミハイ著・今村浩明訳:世界思想社(右上写真) P216より
… 年齢とともに身体的活力が衰える場合、それは自分のエネルギーを外的世界の支配から内的現実に対するより深い探索に向ける準備ができることを意味している。それは人がついに――追求する価値があると心に決めたものであるならば――プルースト〔フランスの心理小説家〕を読み、チェスを始め、ランを育て、隣人に手を貸し、神について考えることができるようになったということを意味する。しかし若い頃に、孤独を進歩のために利用する習慣を獲得していない限りこれらのいずれを達成することも難しい。
この習慣は早くから育てることが最も望ましい。しかし、そうするのに遅すぎるということはない。 …

 

上記のくだりがとくに印象に残ったということは、

そこに、今の私の心境に通じるものがあるんでしょうな。