心のどこかに桜に惹かれるような何かが

散った山桜の花びら〈木立で〉

一週間ぶりの雨です。

午後小降りの合間に木立をひと回りすると、山桜の根元の周りに集まるように花びらが散っていました。(右写真)

※ ちょうど花びらが散ろうとしていた時機に雨に打たれ、無風状態だったのでそのようになったのかな?
〈昨日まではほとんど散っていなかったのに〉

散った花びらを見て、ふと

“ どうしてこんなに桜に惹かれるのだろう ”

と思いました。

 

それは私だけではなく、ほとんどの日本人にも当てはまるようです。

現にテレビでは、「今日はどこそこが桜の満開状態です」といった報道が毎日のようになされています。

そして、「コロナのために花見に行けなくてとても残念だ」という声もよく聞かれます。

 

千年以上前にも桜に対して特別の思いを寄せていた人がいました。

在原業平が次のような歌を詠んでいます。

” 世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし ”

【現代語訳】
この世の中に、全く桜というものがなかったなら、春を過ごす人の心はどんなにのどかであることでしょう。
… ネット:意味と文法・品詞分解/古文by走るメロスより …

 

年老いた方が、
「来年も桜が見られるだろうか」
とおっしゃることがよくあると耳にします。

チューリップでもヒマワリでもなく ” 桜 ” なのです。

 

桜に惹かれるような何かが、心のどこかにあるんでしょうな。

『ヒメオドリコソウ』は草刈り開始の合図

ヒメオドリコソウ〈木立前で〉

朝、木立前を歩いていると隣家の主と出会いました。

「おはようございます。」

「ああ、おはようさん。 … 温〈ぬく〉い日が続くもんで、よう草が伸びてきたわ。 … とくにこの紫の花(右写真)が目に付くわ。 … 名前はわからんけど、何か外来種らしいな。 … ワシんとこも、アンタんとこも、ホントにどこもかもよう生えとる。 … 昔はあんまりなかったのにのお。 … いつからこんなに増えたんやろ … 。」

「私も草のことは詳しくないのですが、『ヒメオドリコソウ』と言うらしいですよ。」

「そうか。ヒメオドリコソウか。 … … いよいよ草刈りに追われる時期が始まるのお … 。」

 

プレハブに戻ってしばらくすると、隣家あたりから草刈機のエンジン音が聞こえてきました。

 

主の言う通り、私の住んでいるところでは、春暖かくなると、至るところで『ヒメオドリコソウ』が見られます。

今や『ヒメオドリコソウ』は、一年の草刈り開始の合図になるほどまでに繁殖してしまいました。

 

※ 『ヒメオドリコソウ』
ヨーロッパ、小アジア原産の2年草。日本への渡来は明治の中ごろといわれる。茎は高さ10~25㎝になる。葉は対生し、卵円形で、上部の葉は暗紅色を帯びる。4~5月、上部の葉のわきに暗紅色の唇形花をつける。
【持ち歩き図鑑 身近な野草・雑草】主婦の友社 P21より

作業の合間のたびに山桜を眺めて

2021 4.2 9:15AM  木立前 … 14本ある山桜のうち3本が花を咲かせています … 写真では見にくいのですが現在4本目が花を咲かせつつあります

借りた隣接地〈約150㎡〉の整理 … 捗りませんな。

たとえ密林状態であっても、低木や細かい竹等の刈り取りは、大したことではありません。

高さが10m前後であれば、木の伐採も、慣れればそんなに難しいことではありません。
〈もちろんケガをしないように細心の注意を払って行っています〉

 

問題は、それら刈り取ったものや伐採した木をどう処理するかです。

木立の片隅に積んで腐るまで待つという方法もありますが、除草の妨げになったり、虫がたかったりします。

処理場に持って行くと、お金がかかります。

業者さんに頼むと、楽だけどいっそうお金がかかります。

結局、焼却〈野焼き…私は野外焼却と言っていますが〉することになります。

 

焼却といっても、簡単にできることではありません。

焼却したときに炎が大きくならないように、木の幹や枝を細かく切り分けなければなりません。

また、どこに燃やしてもいいというものでもなく、飛び火しないような場所でしなければなりません。

 

今日は、木の幹や枝を細かく切り分けたり、それらを焼却場所に運んだりしているうちに一日が過ぎてしまいました。

作業の合間のたびに木立にある山桜を眺めていました。(右上写真)

木立を所有した頃のことをなつかしく思う

借りた隣接地の木を10本ほど伐採しました

150㎡ほどの隣接地を借りたことは、前回のブログ記事でお伝えしました。

※ 【借りたわけ】
定年退職してからのこの4年間、ひたすらに木立〈0,5ha〉の手入れをしてきました。
性に合っているんでしょうな。
楽しみながら取り組んできました。
おかげさまで、ジャングル状態だったところが明るく風通しのよい木立に変わりました。
今はまだある150本近い杉も、ここ10年ほどですべて伐採する予定です。
となると、木立から日陰ともよべるような箇所がなくなってしまいます。
日陰に適したキノコとミョウガの栽培ができなくなるかもしれません。
〈山桜は残しますが、落葉の間は日陰になりません。〉
で、ちょうど隣接地に常時日陰になっているところがありましたので、そこの所有者に借りたい旨頼んでみました。
「あそこ、ほったらかしにしとるとこで密林になっとるんや。 … そんなんでもええか。 … 木〈を〉自由に切ってもいいし、好きなように使うてくれや。 … とにかくケガせんようにな … 。」
とのことでした。

 

日頃目にしていたところでしたので、密林状態であることは察していました。

低木や細かい竹をすべて刈り取り、育ちのよくない10m前後の杉やトガなどを伐採していきました。(右上写真)

木立を所有した頃のことをなつかしく思います。

定年退職後4年目の最後の日に思う

現在の木立の様子

2021年3月31日

・5:20~7:00
野外焼却(野焼き)

・7:00~7:20
ブログ記事投稿
前日に下書きをしておいたものをチェックして投稿。

・7:20~8:00
ユーチューブを見ながら朝食
食パンを薪ストーブで焼いてバターを塗って食べる。
他、コーヒー、バナナ、ヨーグルト。
※  早朝に野外焼却(野焼き)をしたときは、プレハブで朝食をとっています。

・8:00~8:45
木立をひと回り(右上写真)

・8:45~10:40
隣接地の整理
キノコやミョウガを育てるために隣接地の木陰〈約150㎡〉を借りることにし、そこの整理に取りかかる。

・10:40~12:00
町会長さんと
先日田んぼの送水管の点検の補助をしたということで、その謝礼を届けに。
あれこれ雑談しているうちに正午に。

・12:00~13:00
昼食
メニューは、木立に栽培しているシイタケを入れた焼きそば。

・13:00~17:30
隣接地の整理の続き及び野外焼却〈野焼き〉の準備
150㎡といえども、折れたり放置されたりした木、枝、竹、葉っぱ、草 … あるわあるわ。
整理と焼却にかなりの時間がかかりそう … 。

・17:30~19:00
一日を振り返ってブログ記事の下書きを書く

・19:00~21:30
自宅に戻り、夕食〈下戸ゆえ晩酌なし〉・入浴・就寝

 

定年退職後4年目の最後の日もかくして過ぎようとしています。

「何のおもしろみもないではないか。」との声が聞こえてきそうです。

が、私はとても満足。

” 花鳥風月を友とし、きれいな空気を吸い、自由気ままに行動 ”

それでいいじゃないですか。