【「孤独」という生き方】を読む

【「孤独」という生き方】織田淳太郎著:光文社新書

【「孤独」という生き方】織田淳太郎著:光文社新書(右写真)を読み、印象に残ったくだりを紹介します。


… 背伸びすることなく、自分の寸法に合った生き方で、自分にできることだけをすればいい。別に小さなことだっていい。自分にできることを達成することが大切だと思うし、そういう気持ちがなければ、何を求めても満足はしないし、意味がないと思うんです。 …
P110


… いまの時代、豊かさを何でもお金や物に換算する人間ばかりや。ホントの豊かさとは心の豊かさであって、お金じゃないんだよ。六本木の超高級マンションなんかに住みたいやつの気がしれんな。そんな金があったら、山でも買って、そこで動物や虫たちとのんびり暮らしたほうがはるかに贅沢や。 …
P216~217

 

上記①のくだりは、著者〈織田氏の知人で、80歳近くの女性の方の言葉である。
彼女は現在人気のない山奥に一人で暮らしている。
暮しはじめて10年以上経っているとのこと。

上記②のくだりも、著者の知人で、75歳ほどの男性の方の言葉である。
彼も山奥で暮らしており、そのような生活を始めてから30年以上経っているとのこと。

 

お二人とも孤独ではあるが、 ” 一人ぼっち ” という意味合いは薄い。

世の中とつながりを持ちつつも、他人に惑わされることなく、ゆったりとした時間の流れの中で凛として生きている。

私もそのようにしたいのだが … 、

まだまだですな。

ゴートゥイート券があったんだっけ

鮮やかな朝日を見たのは2か月ぶり 2022 2.26 6:50AM 木立前道路から

朝、木立に着いて車から降りると、ちょうど東の山に日の出が。

2か月ぶりに鮮やかな朝日を見ました。

で、つい写真を撮ってしまった次第です。(右写真)

 

木立回りをしたり、プレハブ内を整頓したりしているうちに昼近くになりました。

親戚が弁当を持ってやって来ました。

「近くの店に来たんで、ついでに寄ったんや。」

「ありがとう。いつも悪いな … 。」

「ところで、去年の12月におまえにやったあの券使うたか。」

「あの券て何や?」

「あの券て … … えーと、ゴー … ゴー トゥ イート券のことや。」

「あー、そうやった。 … 1回ラーメン食うただけや。まだけっこう残っとると思うわ。」

※ 昨年末親戚の手伝いに行ったとき、お礼にと5,000円分の食事券〈Go To Eat券〉をもらったのでした。
1回使っただけで、使おうと思いながら今日に至りました。

「明後日が締め切りや。それ過ぎると無効になってしもうし、ちゃんと使えや … 。」

「わかった。必ず使うわ … 。」

 

友人が訪ねて来たらいっしょに飯でも食おうと思っていたのですが、まさか締切日が間近に迫っていたとわ … 。

調べてみると、4,000円分残っていました。

近くに住んでいる娘に連絡すると、夕方までに取りに来るということに。

一件落着。

すぐやる … いいですな

先日補修された道路

雪が消えた道路を見てはたと思い出しました。

先日補修されたことを。(右写真)

 

木立に出入りする辺りの道路〈公道〉がひどく傷んでいました。

※ 私が木立を所有するようになったのは9年前。
その頃から、道路脇のアスファルトは地肌が見えるくらいにボロボロ状態でした。
暖かくなるとそれらボロボロになったアスファルトのすき間に草が生え出し、草の成長とともにアスファルトが浮き上がり、それが年々拡大しているという有様でした。
下手に草を引き抜くと、アスファルトもいっしょに剥がれてしまいます。
で、年間4~5回除草剤を撒き、草が生えないようにしていたのですが、対応が遅すぎたようです。

 

補修をお願いしようとしていると、ちょうど役所のほうから町会長さんに補修する旨連絡があったとのこと。

そして、町会長さんがそのことを私に。

で、2週間ほど前に補修をしていったのでした。

 

道路を補修するのは役所の仕事とはいえ、こちらが頼む前にしてくれるというのは気持ちがよく、また、信頼も深まります。

タヌキの死骸があったときもそう、木立に隣接する公有地の栗の木がはびこっていたときもそう、固定資産税について相談したときもそう …

すぐに来て対処してくれました。

職員の態度を見ていると、住民すべてのみなさんにそのようにしていると推察されました。

 

… すぐやる …

いいですな。

待望の春かな

久々の青空 2022 2.24 9:05AM 木立前で

昨日は荒天で木立回りができませんでした。

が、今日は久々の青空。(右写真)

木立をひと回りしてプレハブに入ろうとすると、近くで車が止まりました。

集落の植木屋さんでした。

車の窓から
「おはようさん。元気そうで何よりやなあ … 。」

「ああ、おかげさんで。 … で、こんなに雪があるのにお仕事ですか。」

「今年は雪がダラダラ続いているんで、仕事がはかどらんのや。 … 今日みたい晴れた日に少しでも仕事を進めておかんとな … 。」

と言いながら、仕事場に向かって行きました。

 

確かに … 。

例年ならこの時期に少なくとも2~3回は野焼きをしているのですが、今冬はそれができないのです。

雪が消えたと思ったら、地面の乾かないうちにまた次の雪が … ということの繰り返しです。

植木屋さんは、そのことを「雪がダラダラ続いている」と言ったのでしょう。

今回は6回目の積雪になるでしょうか、で、午後、今シーズン6回目の自宅玄関前の雪かきをする予定でいます。

※ 私の住んでいるところに限っていいますと、今冬の降雪量はとくに多いわけではありません。
雪かきの回数は6回といつもより多いのですが、その分1回でかく雪の量は少ないのです。

 

10日間天気予報には雪だるまマークは見当たらなく、来週からは最高気温が2ケタに。

待望の春ですな。

【日本の未来へ】を読む

【日本の未来へ】梅棹忠夫編著:NHK出版

【日本の未来へ】梅棹忠夫編著:NHK出版(右写真)を読む。

内容の大半は、司馬遼太郎氏と梅棹忠夫氏の対談である。

古いもので50年以上前、新しいもので30年前の対談が載せられている。
〈司馬氏が亡くなったのは26年前の1996年〉

が、中味は古さを全く感じさせない。

紹介したいくだりはたくさんあるが、現在問題になっているロシアとウクライナについて語っている箇所があったので、それを紹介する。

 

司馬氏
「 … … ソ連が崩壊して、ようやくロシア人の誇りを高らかにうたえるようになった。そうすると今度は、ウクライナの人たちがおれたちはロシア人じゃなくて、そのもとになったルーシーであると主張する。モスクワの連中には、あれはタタールが半分入っていて、顔を見てもわかるだろう。かれらは純粋のルーシーじゃないというわけです。なるほどそう言われてみると、エリツィンもタタールの顔をしていますね。

梅棹氏
ウクライナはやっぱり大ロシアのもとなんですよ。ウクライナの首府のキエフはドニエプルの川のほとりにできた街ですけど、そのドニエプルに面して、キエフ国家に大発展をもたらしたウラジミール大公の巨大な像が建っているんです。そこからずっと北へ入っていく。ロシアの文明は南のキエフ大公国から来ている。それが大ロシアのもとだという意識が彼らには明らかにあります。

司馬氏
一人の人間が自分が属する民族を意識するとき、、決して心安らかじゃありませんね。ただのお父さんやお母さんでなくなってしまう。民族としての優越性か、劣弱感か、どちらかに上下してしまう。時にはテロにもなる。 … … 」
P46~47

 

30年前になされた対談である。

残念ながら二人はもういない。
〈梅棹氏が亡くなったのは10年前の2010年〉

ロシアとウクライナの関係 … うまく収まることを願う次第です。