午後は読みかけの本〈明治という国家:司馬遼太郎著〉の続きを読みました。
薪ストーブの傍に二つの椅子を寄せ、一方に深く座り、もう一方に足を乗せながらという恰好で … 。
※ 案の定途中で30分ほど居眠りをしてしまいました。
読む姿勢といい、居眠りをしてしまったことといい、著者に申し訳ない。
途中で一度休憩がてら木立をひと回りしたきりで、あとはずっと ” 司馬ワールド ” を漂っていました。
江戸から明治に移り変わっていくときの雰囲気が、ビビッドに伝わってきます。
まるで私自身が当時の志士であるかのように、幕末の危なっかしい日本を心配しています。
小栗豊後守忠順、勝海舟、パークス〈英国公使〉など、個性的な人たちを間近で見ているようです。
そして、いつの間にか
「日本っていい国なんだなあ。いいことは継いでいかないと … 。」
というような気持ちになっている自分 … 。
※ 今までに司馬氏の著書を数十冊読んでいますが、どれを読んでもなぜかしらそうなるんですな。
漂っているうちに西窓が急に明るくなりました。
木立の木々の間から射し込んできた夕日でした。(右上写真)
時計を見ると、4時55分。
「司馬ワールドもええけど、続きは明日読めばどーや。」
と言っているようでした。
すてきな午後でした。