田んぼの畔草刈りをしていると、誰かが話しかけているような … 。
顔を上げると集落の人が立っていました。
草刈り機のエンジンを切ると、
「仕事中に悪いのお。 … あんたんとこの木立に入ってカブトムシを捕まえてええか?」
「そりゃーええけど、おるかのお。 … 今年はカブトムシの死骸ホントによう見るわ。 … まあ、探して持ってけ〈行け〉や … 。」
30分ほどすると草刈りも終わりましたので、木立の竹チップを積んであるところに様子を見に行きました。
竹チップの山を掘り返してカブトムシを捕っている最中でした。
その傍らには、10匹ほどのカブトムシが入ったケースがありました。
「いつもなら夏至ぐらいまでにみんな飛び立っていくのに、何でこんな時期にまだおるんや・」
「たぶん異常な暑さのせいやと思うわ。 … あんたさっきカブトムシの死骸よう見るいうたけど、カブトムシもあんまり暑〈く〉て、飛び立つ頃合いを間違えてしもうたんや。 … で、モタモタシとるうちにタヌキやカラスにやられてしもたんや … 。」
内臓を食べられてしまったカブトムシの死骸(右上写真) …ざっと見ただけでも100はありそうです。
自然の掟は厳しいですな。
なお、捕ったカブトムシは近くの保育園に持っていくとのこと。
〈ボランティアおつかれさま〉