【ゴシップ的日本語論】を読む

【ゴシップ的日本語論】丸谷才一著:文藝春秋

【ゴシップ的日本語論】丸谷才一著:文藝春秋(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 

… もともと日本人は村で生活してゐて、口下手で、呪術的で、情感的であったし、さういふ言語の使い方をしたし、的確で機能的で速度のある叙述の言語をつかふのは苦手であった。ものを考へるとしても、いはば情感的、抒情詩的に考えがちであった。われわれは論説よりも短詩形文学において得意であったし、今でもさうである。 … P67

… 一国の運命は、政治と経済によるだけではなく、言語による所が極めて大きい。あるいは政治と経済を言語が支えている。言語教育は国運を左右し文明を左右する。わたしはさう思ってをります。 … P70

… 人間が言葉を使ふ動物で、そして言葉によっていろいろなことをしてきたし、また、してゐる以上、その言葉の使ひ方の技巧は、人間を研究するための絶好の切り口である。 … … P92

… 夏目漱石の小説がなぜすごいかというと、日本にまだ本格的な小説というものがない時代にロンドンへ行って、当時イギリスで生まれつつあった新しい小説の外観を学び取りながら、日本の現実を見つめて小説を書いた。文学運動の現場で自分も参加して創造していったところがすごい。あとからモダニズム小説を勉強して真似した人とはおよそ程度が違うわけね。漱石の自分で何かを創り出すエネルギーが読者を打つんですね。 … P194

 

丸谷才一氏の著書を当ブログで紹介するのは、2度目です。

1度目は、昨年の9月に紹介しています。
〈2021 9.3付 【日本語のために】丸谷才一著 を読む】〉

丸谷氏については、後輩の川本三郎氏〈評論家〉が、彼の著書【そして、人生はつづく】:平凡社 で次のようにいっています。
… 小説、文芸批評、翻訳。さらに歌や俳句を詠む。書評というジャンルを批評の形式に高める。 … また古典の教養が深かった。 … 『文章読本』を書いた人だけに日本語の乱れには厳しかった。 … … P272~275

 

古典の教養に裏打ちされた正しい日本語とは?

現在『文章読本』丸谷才一著:中央公論社〈昭和52年10月 5版発行〉を再読中です。

私のブログ記事の内容がより伝わりやすくなることを願いつつ。

ホントはストーブの燃料にしたかった

モチの木の切株

・2017年 11月

モチの木を伐採する。
当時は木立全部がまさにジャングル状態でした。
で、木立の前面に立っている木から順に伐採していました。
その中の1本に、今回紹介するモチの木がありました。
伐採前は、根元径35㎝、高さ10m、枝振りもよく青々とした葉が繁った立派な木でした。
そのぶん根も張っていて、切株だけになっても簡単に抜ける状態ではなく、そのままにしておきました。

 

・2020年 12月

モチの木の切株を抜く。
放置したままの切株は、何かと作業の妨げになりましたので、抜くことにしました。
地中に張っていた根を1本1本切り、抜いたというより地面から離したという感じでした。
周りの地面を掘ったり、根を切ったりと、のべ20時間ほどかかりました。
チェンソーの刃1本、のこぎり〈手動〉の刃1本が使いものにならなくなってしまいました。
根に付いた泥を落とさないことにはどうしようもないので、しばらく雨に叩かせることに。

 

・2022年 10月

2年近く雨に叩かせたけど期待したほど泥は落ちず、高圧洗浄機を使うもこれまたそれほどでもない。(右上写真)
… 野焼きをするたびにいっしょに燃やすと、段々かさが減ってそのうちに燃え尽きてしまう。 …
と聞き、そうすることに。

 

ホントは切り分けてストーブの燃料にしたかったのですが … 残念です。

来年もミニトマトづくりをしたい

トマト棚を下から見ると … 2022 10.8 木立前トマト畑にて

昨日は終日ストーブを焚くほどの寒い日でした。

今日は、朝だけ暖房を入れました。

秋も日毎に深まっているようです。

 

が、木立前のトマト畑では、夏野菜のトマト〈ミニトマトのアイコ〉が、10月に入った今でもたくさん生っています。(右上写真)

味は、夏の頃より甘くなっているよう。

で、毎日のように作業の合間に摘まんで口に入れています。
〈20個前後〉

4日前には直径20㎝、深さ15㎝ほどのボールに山盛りになるくらいの量を持ち帰りました。

そして、今日の収穫量は、直径30㎝、深さ15㎝ほどのボールに摺り切り状態になるくらい。

自宅に持ち帰ってもとうてい食べ切れなく、保存するにしても冷凍庫は満杯です。

 

親戚に持って行きました。

「こりゃーすごいわ。 … こんな時期になってもまだ生っとるんか。 … わしんとこも、おまえんとことよう似た時期に〈トマトの〉苗植えたけど、とっくに枯れてしもうた。 … うまいこと育てりゃ、いつまでも生るんやのお … 。」

と感心していました。

 

うまいこと〈上手に〉育てたわけでもないのですが、おかげさまでいまだに新鮮なトマトを食べています。
〈ちなみに苗を植えたのは5月上旬〉

昨年の記録を見るに、あと2週間ほどは収穫できると期待しています。

来年もミニトマトづくりをしたいですな。

伐採料が上がっても不思議ではない

今シーズン初めての薪ストーブ

木立にいると、プレハブ前に車が2台止まりました。

先日の伐採業者さんでした。

もう一台の車から、二人の男の人が降りてきました。

よく見ると、二人とも3年前に杉を伐採してくれたきこりさんでした。

 

「久しぶりですな。」

「はい。その節はお世話になりました。」

「今回もお宅さんとこの杉の伐採頼まれてな。で、木の様子を見に来たんや。」

伐採予定の木が立っているところに案内すると、

〈しばらく木の様子を見てから〉
「でかい木はないな。おまけに真っ直ぐに立っとる木ばかりで、チェンソーとウインチだけで倒せるわ。 … 伐採料は3年前とよう似たもんやなあ… 。」

業者さんときこりさんが〈私に聞こえないように〉報酬について話し合いを始めました。

それが終わると、業者さんはを素早く電卓を打ち、支払金額を耳打ちしてくれました。

… 納得 … 〈見積書は改めて持って来るとのこと〉

結局、最初に提示された支払金額の半分以下になりました。

3年前と比べ、物価上昇の分が上乗せされたといったところか。

 

二人のきこりさんは少なくとも私より年上 … ハードな伐採作業をいつまでできるんやろか。

聞いたところによると、近くに若いきこりさんはいないとか。

そう考えると、伐採料が上がっても不思議ではないですわな。

 

【追伸】

あまりに寒いので、薪ストーブを焚きました。(右上写真)

6.5m高までの枝を切り落とす

切り落とした枝

伐採料の見積もりについて何の音沙汰もなし。

※ 伐採料の見積もりについては、前々回のブログ記事を。

しばらく待つことにしました。

 

で、どんな結果になろうと、今すべきことをすることに。

今度見積もりを持って来る業者さんが伐採することになろうが、別の業者さんが伐採することになろうが、はたまた私がすることになろうが、事前に枝を切り落としてあると、とても伐採作業がしやすくなります。

伐採予定の木は、ざっと見て高さは12~15mほどでしょうか。

それほどの高さですと、5mぐらいの高さの位置にロープ〈ワイヤー〉を結わえると、何とか思ったところに木を引き倒すことができます。
〈もちろん受け口、追い口を正確に切らなければまりません。〉

が、5mはあくまで最低ラインで、それより高い位置にロープ〈ワイヤー〉を結わえられるに越したことはありません。

 

それで、より高い位置に結わえられるよう、6,5m高までの枝を切り落とすことにしました。

4,5m高の枝打ちはしごのてっぺんに上り、手が届く範囲内の枝を切り落としていきました。(右上写真)

※ 4,5m高のところに立って手が届くまでの枝を切り落としますので、約6,5m高までの枝を切り落としたことになります。

 

6時間もはしごを上ったり下りたり … おまけに怖い … 疲れましたわ。

安全帯はしっかり着用 … 安全第一!