【笈の小文】を読む

【奥の細道 他四編】旺文社文庫 … 他四編のうちの一つが【笈の小文】です

松尾芭蕉の紀行文【笈〈おひ〉の小文〈こぶみ〉】(右写真)を読み、とくに印象に残った箇所を紹介します。

※ 1.15付ブログ記事では、【おくのほそ道】についてお伝えしました。
併せてご覧ください。

 

… … 栖〈すみか〉をさりて器物ねがいなし。空手〈くうしゅ〉なれば途中の愁〈うれひ〉もなし。寛歩〈くわんぽ〉駕〈が〉にかえ、晩食肉よりも甘し。とまるべき道にかぎりなく、立つべき朝〈あした〉に時なし。 … 148

『現代語訳』
… … 住む家なども捨ててしまって、良い器物を得たいという欲望もない。目ぼしいものは持っていないから道中盗難の心配もない。駕籠〈かご〉に乗る代わりに疲れないようにゆっくり歩き、宿に遅く着いて、とる夕食は粗末であっても、おなかがすいているので魚鳥の肉よりも美味である。今夜はどこで泊まろうというきまりがあるわけではなく、朝は何時に立つということもない。 … P149

 

上記ピックアップした個所を読むに、芭蕉はふつうの人がこだわることに無頓着だったようです。

無頓着というより、余計なこと〈普通の人にとっては大事なことですが〉にエネルギーを費やさずに、すべてを ” 美 ” の追求に注ぎたかったのではないでしょうか。

彼が追求した ” 美 ” とは何なのか?

【奥の細道】【野ざらし紀行】【鹿島紀行】【笈の小文】【更科紀行】などを読み込んで探っていくしかないですな。

 

何の縁かわかりませんが、今回、前述の5つの紀行文を読ませていただきました。
〈旺文社文庫にはすべて載っています〉

再読、三読 … … して、日本の心のふるさとに近づいていきたいと思っています。

最後に彼の辞世の句を紹介して、当ブログ記事を終わります。

… 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る …

着実な生活には記録も欠かせない

久しぶりの野外焼却〈野焼き〉 … 2023 1.19 7:05AM 木立前焼却場で

野外焼却〈野焼き〉をするために6時前に木立に到着。

が、真っ暗で焼却作業ができず。

足元が見えるようになったのは6時を過ぎてから … 結局6時10分から焼却開始。(右写真)

※ 杉葉を燃やすと白い煙がもくもくと上がり、明るい時間帯だと火事と間違われるおそれがありますので、できるだけ暗いうちに燃やすようにしています。
で、6時前にと思っていたのですが、あまりに暗過ぎました。

日の出の時刻についてお話しますと、一年のうちで日の出が最も遅いのは、冬至の日ではなくて1月上旬です。
では、日の入りが最も早いのはいつか?
これまた冬至の日ではなくて12月上旬なのです。
冬至はみなさんご存じのように、一年のうちで昼の長さ〈日の出から日の入りまでの間〉が最も短い日です。
ちなみに昨年の冬至は12月22日でした。
〈2023年も12月22日、2024年は12月21日です。〉

 

と、知識としてはあったのですが、実生活となると

… … … 。

【言い訳】
例年12月下旬から1月末にかけて早朝に野焼きをしていないのです。
今回はたまたま杉の伐採があったので焼却した次第です。

 

本日の焼却開始時刻をしっかりと日誌に記入しました。

知識も大切だけど、着実な生活を送るには記録も欠かせませんな。

段取りよく18本の伐採杉の後処理を

伐採杉に囲まれて … さて、何から始めようか。

雨のために早朝に予定していた野外焼却〈野焼き〉ができませんでした。

が、午後になると雨も上がりましたので、伐採杉の後処理の続きをしました。

昨日5時間ほど後処理作業をしているとはいえ、改めて18本もの伐採杉に囲まれると、何から手をつけていいのか迷うものです。(右上写真)

さしあたり昨日は1回目の野焼き分の枝葉が準備できました。

※ 予報によると明朝は微風でくもりということですので、それらを焼却できそうです。

 

で、今日は2回目の野焼きに焼却するための枝葉を幹から切り離していきました。

3時間ほど作業をしたのですが、十分な量を準備するまでには至りませんでした。

明日の野焼き後に続きをし、午前中のうちに焼却場近くまで運び終えたいと思っています。

午後は幹の玉切りをします。

 

今後悪天候でない限り、しばらくは

… 枝葉の切り離し … 焼却 … 幹の玉切り … と、

それらの作業を繰り返す日々が続きそうです。

※ 伐採杉の枝葉の量を見るに、10回ほど野焼きをしなければならないようです。

 

4~5日後に寒波が来るそうで、積雪状態になると作業は中断せざるをえません。

といって、後処理が進まないことを雪のせいばかりにするわけにいきません。

どんな作業でもそうですが、要はできるときに如何に段取りよく作業をしていくかが大事なんですわ。

体を動かすっていい

2本の杉の枝葉を切り離す

本日好天。

さっそく伐採杉の後処理に取りかかりました。

【後処理の手順】
① すべての枝葉を幹から切り離す。
② 切り離した枝葉で直径4㎝を超えるようなものは、45㎝長に切って薪にし、他は焼却処分する。
〈焼却で出た灰は畑に撒く〉
③ 幹の細い部分は1,2m長の杭として使う。
④ 〈幹で〉直径20㎝ぐらいの部分は1,8m長に切り、土留めとして使う。
⑤ ③④以外の部分は45㎝長に切り、後に割って薪とする。
※ 手入れがなされてこなかったゆえに建材にならない杉ですが、無駄なく使っています。
木立の杉を数えるに、上記①~⑤の作業をまだ10年ほど続けなければならないようです。
〈まあ、楽しみながらやっていきますわ。〉

 

今日は2本の伐採杉の枝葉を切り離す作業をし(右上写真)、薪にするものを残して他は全部焼却場近くまで運びました。

天候の様子を見て、明日か明後日の早朝に焼却する予定です。

 

そうそう、前々回のブログ記事でお伝えしたミョウガ畑ですが … 。

伐採杉の上部〈枝葉の部分〉が重なるように覆いかぶさっていてまったく見えなく、状況がつかめませんでした。

ミョウガの場合は地上部分ではなく地下茎を植え替えますので、多分だいじょうぶかなと思っています。

 

久しぶりに長時間作業をし、心地よい疲れを感じています。

体を動かすっていいですな。

伐採におけるプロとアマの違いを見る

伐採木18本中、最後の木が倒れる瞬間。    〈胸高径約30㎝,高さ約18mの杉〉

みぞれと若干強めの北風。
〈気温3℃〉

杉の伐採は延期になるかと思いきや、〈午前〉8時過ぎに伐採業者の方と3人のきこりさんが来ました。

あいさつもそこそこにすぐに杉の伐採に取りかかりました。

 

3人のきこりさんのチームワークはバッチリ。

それぞれ役割分担が決まっているらしく、時折リーダー格のきこりさんが短い指示を出すだけ。

そばでずっと見ていたのですが、

胸高径20~30㎝,高さ16~18mの18本の木が、まるでマッチ棒が倒れるように次から次へと倒れていきました。

あまりの手際のよさに、「電線に倒れていかんのかいな」というような心配はまったく感じられませんでした。

最後の木が倒され(右上写真)、後片付けが終わったのは10時過ぎ。

3人の名役者による2時間の伐採劇も無事幕を閉じました。

 

きこりさんたちが帰った後、伐採木の様子を見るために、〈木立はプレハブが建っているところより3m近く高くなっていますので〉木立に上りました。

18本の木が、並べたように整然と倒れているではありませんか。

… ただ安全に倒せばいいというもんではないんです …
… 倒した木を処理しやすいように、つまり倒した後のことまで見越して伐採しているんですな …

 

伐採におけるプロとアマの違いを見た思いでした。