来シーズンの薪の準備もでき、一段落。
伐採跡への植樹や木立前の除草等、すべきことは目白押しですが、ドライブがてら、久しぶりに車で30分ほど離れた古本屋さんに行きました。
※ 3年ぶりでした。
3年前に行ったときの様子については、2020 2.1付ブログ記事『買うのはいいけどいつまで読めるかな?』をご覧ください。
そこは、こじんまりした個人〈私より年上のよう〉のお店で、店主の趣味でやっているような雰囲気が漂っています。
店主に商売っ気がないのか、あるいは、私の行く時間帯〈平日の午前〉が他の客とずれているのか、3年前も今日も客は私一人でした。
20分ほど背表紙を眺めた後、4冊の本を帳場に持って行きました。
その中で、【本居宣長】小林秀雄著:新潮社(右上写真)が1,880円と値段が高く、ケース入りのために中身が確認できなかったので帳場で確認してもらうことにしました。
「この【本居宣長】、 … ケースがきつくて中身を確認できなかったのですが、 中身を見せていただけませんか?」
「〈店主がケースから本を引き出して適当に数ページ開いた後〉 ご覧の通り、酷い汚れはありません。 … … 実は、この本は、生前に父が買い、彼の書棚にずっと置いてあったものです。 … 父はほんとうによく本を読む人でした。 … でも、この本に関しては、ほとんど読んでいなかったように思います … 。」
プレハブに戻り、【本居宣長】をケースから出して改めて中身を見ました。
奥付には、 … 昭和52年12月15日四刷 … とありました。
45年ほど前に、読書人である店主のお父さんは、どんな思いで【本居宣長】を買われたのだろうか。
〈45年前に発行されたからといって、45年前に買われたとは限りませんが。〉
古本が取り持つ縁というか、
そのようなことを想像するだけで、楽しく、そして、うれしくなってきました。