午前10時半頃まで草刈りをしていたのですが、雨が降ったので止めました。
自宅に戻り、水風呂に浸かって出直しました。
昼食を食べた後、うとうとしていると、知人が久しぶりに訪ねて来ました。
あれこれ話しているうちに、土地のことが話題になりました。
「ワシの親戚が、今、〇〇集落の区長〈集落のまとめ役〉をしとるんや。 … で、誰も住んどらん宅地があって、その宅地の所有者からタダで譲る言われて、もらい手を探してくれるよう頼まれたんや。 … 何人もの人に声かけしたけど、結局はもらい手が一人もおらんのや。」
「そこには家とか納屋とか建物が建っとるからやろ。」
「上物〈うわもの〉がまったく無うて、明日にでも家が建てられる地面や … 。」
「 … … … 登記したり今後維持していったりするとお金がかかるからかのおー。」
「そうやろな。 … それに年寄りばっかりの集落で、自分んとこの草刈りでさえやっとこさしとるのに、それ以上増えても対処できんのや … 。」
「そうか。借金してでも土地を買うた時代があったのが嘘みたいやなあー … 。」
木立前で知人を見送る頃には、ようやく雨も上がっていました。(右上写真)
… そうか、タダでももらい手がない時代か …
梅雨末期の木立を眺めながら、そう思ったのでした。