することがいっぱい

梅〈豊後〉の芽

いい天気になりました。

最高気温は10度といったところか。

日差しを浴びながら、乾いたアスファルト道をサンダルで歩くだけでうれしくなりますわ。

木立前の梅〈品種名は豊後〉の芽もはっきりしてきました。(右写真)

春がついそこまで来ているって感じですな。

 

自宅に戻り、〈元日の大地震の〉罹災証明書申請のために、家屋の損壊箇所の写真を撮ろうとしていると、妻が、

「まだ損壊箇所を全部把握していないし、あわてなくてもいいんでは … 締め切りもまだみたいだし、もっと暖かくなってからすればいいんじゃないの … 災害ゴミについても、提出期限が一か月延びたそうよ。 … 溜めるだけ溜めて持っていくと一回で済むわ … 。」

と。

おっしゃる通り … もっと落ち着いてからすることに。

 

そうそう、ケンタ君〈飼い犬〉の小屋が置いてある建物も、地震以来雨漏りが酷くなったのでした。

春になったら、はしごで上って屋根の様子を見てみないと … 。
〈シリコンとコーキングガンで自分で直す予定です〉

 

〈木立にある〉井戸も然り。

コンクリート管のつなぎ目に隙間ができたようです。

幸いにも地上部に近いところなので、井戸に入らなくても何とか修理ができそう。

※ 今回の地震で井戸の重要性が再認識されました。

 

退院してから1週間が過ぎ、体調も戻ってきました。

することがいっぱい。

がんばらないと。

【老いに挫けぬ男たち】を読む

【老いに挫けぬ男たち】小島直記著:新潮社

【老いに挫けぬ男たち】小島直記著:新潮社(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 

… … 復員してからはときたま軽い風邪を引く程度で、医者に見てもらったことはまったくなかった。
しかしそのことが「自分は丈夫だ」という過信を生み、朱新仲〈中国宋代の儒者〉のいう「生計」〈いかにして健康な毎日を送るか〉をかえりみなかった根本原因をつくったように思われる。「癌」という恐ろしい病気があることを知っていたが、自分とはまったく関係がない、と思っていた。 … P252

… 60歳の早春から、私は「花粉症」にかかるようになった。50代までは一度もそういうことはなかったのに、なぜ還暦とともにそうなったのか、急にアレルギー体質に変わったのはどういう意味なのか。そのことを考え、あるいは専門医に聞いて、それに応じた対策=「生計」を講ずべきであったのに、それをしなかったのである。 … … 外に出ると眼が痛み、クシャミが止まらなくなるので、できるだけ外出しないようにした。 … … そしてさらに、花粉のシーズンがおわっても、惰性で外に出歩くことが少なくなった。それを数年続けるうち、足がおのずと弱くなってしまった。 … … しかも一歩も外に出ないで、一日中ワープロを打ち続ける日が、全集の仕事がはじまった66歳の春から68歳の秋まで続いたのだ。そしてその仕事が終る頃に痔が悪化して肛門の出血がひどくなった〈これは直腸癌の決定的な徴候の一つだそうである〉。そのうち起きておれないほどの疲労感で、床につく日が多くなり、「古希」を迎えた今年の誕生日の翌日にはついに入院して、「直腸癌」ということでその手術を受ける始末となったのである。 …
P253

 

小島直記氏については今回で3度目。
〈1度目 … 2021 1.18付『【人生まだ七十の坂】を読む』〉
〈2度目 … 2021 1.19付『【出世を急がぬ男たち】を読む』〉

小島氏の人物評の基準は ” 私心がない ” ことにあり、いつ読んでも胸がすく思いがする。

当著書には、モンテーニュ、高杉晋作、上田敏などが挙げられているが、今回は上記のように小島氏が入院するに至った経緯が書かれている箇所を紹介した。

今の私の年齢〈67歳〉と同じ頃に体に変調を来たし、その後、入院されたからである。
〈私も1週間ほど前にヘルニア手術のために入院していました〉

同じ病気でも、直腸癌とヘルニアではかなり隔たりがありますが、他人事と思えず、あえてピックアップした次第です。

 

健康にはホントに気をつけていきたいですな。

春遠からじ

木立全景  2024 1.28 1:50PM

午前に集落の総会がありました。

今回は、総会後の懇親会はなし。

なんでかって?

地震の被害で困っている方がたくさんいらっしゃるのに、どうして懇親会ができるでしょう。

 

元日の大地震で集落が受けた被害について、今日初めて正式な話を町会長さんより聞きました。

・一部損壊の家屋が約半数〈全壊、半壊の家屋なし〉
・神社の鳥居の笠木が若干ずれ、柱脚に亀裂
・社の柱が2本屈折
・複数の地蔵堂が半壊
・複数の農業用ため池の堤体に地割れあり
・公道側溝陥没が1か所あり

で、

・家屋については、各自で対応
・ため池の堤体と公道については、集落と行政がタイアップして復旧にあたる
・神社関係のものと地蔵堂については、集落が復旧にあたる

とのことでした。

 

ちなみに鳥居を建て替えるとなると、2,000万円かかるとの話でした。

で、今のところ、コンクリートで補強する予定とのこと。

それでも100万円を下ればいいほうとか … 。

他、社の柱もあるし、地蔵堂もあるし … まあ、集落みんなで知恵を出し合ってがんばっていくしかないですわな。

 

午後雨が上がったので、木立回りをしました。

今日は暖かかったので木立の外側も回り、ついでに木立の全景を写真に収めました。(右上写真)

1週間後は立春 … 春遠からじですな。

復旧もそうあることを、強く願う次第です。

2本の映画で気持ちが浮き上がってきた

『ローマの休日』の1シーンから

年末に録画した『ハリウッドに最も嫌われた男』を見た。

脚本家ダルトン・トランボの生きざまを描いたものだが、その中で、映画『ローマの休日』の脚本を書いたのが、彼であることを知った。

 

で、上記録画を見た後、『ローマの休日』(右上写真)も、ついでに見てみた。

『ローマの休日』は今回で3回目の視聴。

年を経たせいか、事前に脚本家の生きざまに係る映画を見たせいか、今までより深く理解できたような気がしている。

以前は、アン王女〈オードリヘプバーン〉の美しさに目を奪われがちだったが、今回は、むしろ新聞記者のジョー〈グレゴリーペック〉の ” 誠実さ ” に目が行った。

 

『ハリウッドに最も嫌われた男』 … つまりトランボのことだが、彼は ” 誠実さ ” を地で行くような生き方をした。
〈詳しくは、ぜひ映画を見ていただきたい。〉

第2次大戦後、アメリカとソビエトは冷戦関係になり、アメリカに共産主義がはびこるのを防ぐために[赤狩り]が行われ、その対象の一人となったのが共産主義者のトランボであった。

結局彼は服役したが、 ” 誠実さ ” はまったく揺るぐことはなかった。

それが映画『ローマの休日』の中で、アン王女に対するジョーのふるまいに見事に具現化されている。

 

元日以来大地震で沈んでいた気持ちが、今日の2本の映画で浮き上がってきましたわ。

設置時は地震をまったく考えていなかった

現在日中の居場所となっています

地震が起こってからよく言われます。

「今じゃ、あんたんとこのプレハブが一番安全や。 … 潰れる心配がないしのお … 。」

と。

そう言われると … そうかも。

現に大地震が起こり、余震も頻繁にあった元日の晩、プレハブで一夜を過ごしました。

※ 当日家族を誘ったけど、誰も付いて来ず。
どうも不衛生な場所に思われているようです。

 

5,000㎡ほどのジャングル状態の山林〈当ブログ記事では木立と言っています〉を所有するようになったのは、10年前。

まだ勤めていた頃です。

休日毎に、つるはし、スコップ、のこぎり、チェンソー等を持って手入れに通いました。

で、それら手入れのための道具は、車〈ワゴン車の荷台〉に積みっぱなしでした。

が、常時積みっぱなしだと車の使い勝手がとても悪く … といって、物置小屋を建てる経済的余裕もなく … 結局中古のプレハブ〈約25㎡:120万円〉を木立前に設置しました。

※ 設置したといっても、地面に並べたブロックの上に置いただけ。
〈基礎がないので固定資産税はかからず〉

 

その後、エアコンや薪ストーブの煙突などを取り付け、物を置くだけでなく、手入れの合間に休憩できるようにもしました。

そして定年退職後は、完全に日中の居場所となりました。(右上写真)

 

今思うと、設置時は地震のことをまったく考えていませんでしたな。