年末に録画した『ハリウッドに最も嫌われた男』を見た。
脚本家ダルトン・トランボの生きざまを描いたものだが、その中で、映画『ローマの休日』の脚本を書いたのが、彼であることを知った。
で、上記録画を見た後、『ローマの休日』(右上写真)も、ついでに見てみた。
『ローマの休日』は今回で3回目の視聴。
年を経たせいか、事前に脚本家の生きざまに係る映画を見たせいか、今までより深く理解できたような気がしている。
以前は、アン王女〈オードリヘプバーン〉の美しさに目を奪われがちだったが、今回は、むしろ新聞記者のジョー〈グレゴリーペック〉の ” 誠実さ ” に目が行った。
『ハリウッドに最も嫌われた男』 … つまりトランボのことだが、彼は ” 誠実さ ” を地で行くような生き方をした。
〈詳しくは、ぜひ映画を見ていただきたい。〉
第2次大戦後、アメリカとソビエトは冷戦関係になり、アメリカに共産主義がはびこるのを防ぐために[赤狩り]が行われ、その対象の一人となったのが共産主義者のトランボであった。
結局彼は服役したが、 ” 誠実さ ” はまったく揺るぐことはなかった。
それが映画『ローマの休日』の中で、アン王女に対するジョーのふるまいに見事に具現化されている。
元日以来大地震で沈んでいた気持ちが、今日の2本の映画で浮き上がってきましたわ。