いつまでも寒いですな。(右写真)
例年なら正月に〈薪風呂の〉親戚に数人の近しい者が集まるのですが、今年は元日に地震があったために、それができませんでした。
で、遅ればせながら今日集まって会食をしました。
食べているときに、震源地に近いある親戚のことが話題になりました。
その親戚は、現在夫婦だけの2人暮らしで共に80歳ぐらい。
身を粉にして働いて2人の子どもを育て上げ、家も建ててローンも払い終わっています。
それが、今回の地震で壊れ、安心して住めないほどになってしまいました。
で、近々町に住んでいる子どものところへ移り住むそうです。
2年前にその親戚の家を訪ねたときのこと。
主曰く、
「小〈ち〉っこい家やけど、わしにとっては城や。いっぱい年金もろとるわけやないけど、ぜいたくさえせんとけば、何とか食っていけると思うとる。 … わし、酒好きやし、たまにだけやけど、昼間から飲んでもええかなとも思うとるんや。 … まあ、そんな感じでのんびりと残りの人生を楽しませてもろうわ … 。」
達成感に満ち、うれしそうに言っていた主の顔が、まざまざと思い出されました。
それがまさかこんなことになろうとわ。
決して他人事ではなく、元日規模の地震が再来したら、今度は私の家も完全にアウト … 。
人生って思い通りにならんもんですな。