午後、ネットのルーターの件で、キャッシュバックの手続きにもたついていると集落の男が訪ねて来ました。
「新年おめでとさん。 … そこの〈木立前にある〉畑のカブの収穫に来たんやけど、仲間がすでに収穫してしもうて、わしのすることがなくなったんや。で、あいさつがてら来たんやけど … 。」
「正月から仕事かいな。たいへんやのお。 … 外は寒いやろし、中に入れや。」
彼は私より2つ年下〈66歳です〉。
学校卒業後ずっと農業関係の仕事をしていて、定年退職すると、今度は近くの農業法人で働き始めました。
彼の辞書には『勤務時間』という言葉がないのか、朝早くから暗くなるまでホントによく働きます。
そして、暑かろうが寒かろうがおかまいなし。
「そんなに働くと倒れるし、休んだらどーや。」
と何回言ったことか。
そんなときは、たいてい
「好きでやっとるんや。」
との返事。
「 … いま収穫中のカブやけど、買うてくれる人がけっこうおるんやわ。それらの中にはおいしい料理で知られている料理人さんもいて、先日、その人がうちのカブを料理しているところをテレビ局が取材に来たとこ〈ろ〉や』 … カブの付加価値をもっと高め、そこから得られた利益を地震で傷んだ地域を再興するのに少しでも役立てたいと思うとるんや。 … 」
新年早々、夢のある話が聞けました。(右上写真)