少しでもみなさんのお役に立てれば

木立北側斜面が雪捨て場になっていましたわ

天候も少し落ち着きました。

積雪は30㎝を切るくらいまでに減りました。

5日ぶりに木立をひと回りしました。

 

焚き付けにするために干してあった杉の葉が、先日の風で飛ばされていました。

※ 木立の中にある休憩所にネットをハンモックのように吊り、そこに干してあったのですが〈12.31ブログ記事『休憩所ができたおかげで』に掲載の写真参照〉、見事に飛ばされていましわ。
3日前の晩の台風並みの風のときに吹き飛ばされたんでしょうな。

 

最も心配していたのはミカンの雪囲い。

が、蔽いのビニルが少しめくれていただけで、思っていたほどではありませんでした。

すぐに直せました。

他、真竹が数本折れ、中には割けているものもありました。

雪が無くなって暖かくなったら整理しますわ。

 

木立北側斜面が雪捨て場になっていたのには驚きました。(右上写真)

人家前に捨てるわけにいかないので、木立が選ばれたんでしょうな。
〈ちなみに右上写真の右側には …見えないけれど… 人家があります〉

 

腹を立てているかって?

No!

退職後の8年近くの間、これといった仕事にも就かず世捨て人同然の生活をしているけれど、

「少しでもみなさんのお役に立てれば」

という気持ちは持ち続けているつもりです。

… 適当な雪捨て場が無いのなら、どうぞ木立に …

うれしく思っているくらいです。

【はるかな本、遠い絵】を読む

【はるかな本、遠い絵】川本三郎著:角川選書

【はるかな本、遠い絵】川本三郎著:角川選書(右写真)を読み、印象に残った箇所を紹介します。

 


… 野口冨士男の作品をよく読むようになったのは十年ほど前、四十歳を過ぎ、自分ももう若くはない。これからは新しいものをいたずらに追うのではなく、自分の好みに合った仕事をゆっくりしたペースでやっていこう … … 。 P60


… … 本好きなら誰でも知っていることだが、名著、古典の類よりも、「どこにでもあるような本」ほど、あとになって探そうとすると手に入りにくいものだ。 … P114


… 「ぼくは系統だった郵便切手のコレクションはしていない。だいたい何によらずコレクションというやつは、人間を生意気にする傾向があるのでイヤなんだ」という言葉は、氏〈植草甚一〉の立場をよくあらわしている。雑学の好きな氏は何よりも「系統だった」ことを嫌う。そんなことは学者にまかせておけばいい。町の自由人は、キュオリオシティのおもむくままにキュリオ〈骨董品〉を探して歩く。寄り道、逸脱、途中下車、行きあたりばったり、そんな自由な楽しさにあふれている。 … P128

 

川本三郎を紹介するのは今回で5回目。

いつものことだけど、氏の著書を読むと落ち着きますな。

どうしてかって?

上記
① … 自分の好みに合った … ゆっくりしたペースで …
② … どこにでもあるような …
② … 自由な楽しさにあふれて …
という言葉からもわかるように、そのような雰囲気が氏の文章の至るところに漂っているからですわ。

しかも押しつけがましさがまったく感じられず、しぜんに伝わってきます。

 

書庫に氏の著書がまだ数冊あったはず … 楽しみです。

『それなりの体力』と『自由な時間』

玄関前の雪かきを済ませる

午後、自宅に戻って雪かきをしました。

連日の雪かきですわ。

屋根の雪が全部所有地に落ちてくれれば焦って雪かきをする必要もないのだけど、公道に落ちるとなるとすぐに雪かきをしなければならないですわな。

他、出入りできるように玄関前(右上写真)と車庫前も。

そうそう、灯油タンクとプロパンガスのタンクが置いてあるところも雪かきをしておかないと。
〈給油してもらったりタンクを交換してもらったりするために〉

 

今朝のことだけど、自宅近くの道路の雪かきもしましたわ。

〇〇さん〈一人暮らし〉の家の屋根から落ちた雪で、いつもなら〇〇さんが雪かきをしているんだけど、今は病気で入院中なんです。

行政に頼んでもすぐにはやって来ないし〈非難しているわけではありません〉、町会長さんと〇〇さんの向かいの家の主と私〈班長〉の3人で雪かきをしました。

幸いにも町会長さんが除雪機を持ってきたので、小一時間で作業が終わり、ことなきを得ました。

 

町会長さんと〇〇さんの向かいの家の主と私 … お互いによく似た年齢〈70歳近く〉で、今のところ雪かきをする体力も何とか具わっています。

たまたま自由に時間を使える身の者ばかりだったので、即座に対応できたとも言えますな。

 

『それなりの体力』と『ある程度自由に時間を使える』の2条件を具えた人 … だんだん減っていくんでしょうな。

辻邦生 を読む

【人間が幸福であること】:海竜社〈左〉    【風雅集:世界文化社〉〈右〉        ともに著者は辻邦生

本の整理をそっちのけに本を読みましたわ。

辻邦生の書いたもので、【人間が幸福であること】:海竜社と【風雅集】:世界文化社(右写真)です。

とくに印象に残った箇所を両著書より一つずつ紹介します。

 

… 我々が現実のさまざまな体験により体験前とは別の人間になっていくように、本の中から出てくるときの人間はそこでの体験を通して別の人間になっていなければならないと思うのです。 … … そしてそういうときの本の中の意味は … … カフカが言っているように、本質的には精神的な苦痛、苛酷な鑿〈のみ〉を心にうちこんでくれるものでなければならないと思います。日常性の中で凝り固まった、あたかも固い氷に包まれたような我々の心を打ち砕いてくれる砕氷船の役目をしていなければならないのです。そのことにより我々は現在与えられている人間の条件を超えて、もっと広い可能性と意味あいをもって生きることができるのです。現実の世界に生きるのと同様に書物の中に生きることにより精神的現実を体験し、それに魂の底まで震撼されることで我々は蘇るのです。 …
【人間が幸福であること】
 P243~244

 

… 私は、小さな私的な主体を抜け出て、より深く大きな流れを作り出している自然や宇宙の根源の力、そういうものに合体したときに本当の詩が生まれるのではないか、とこの頃しみじみ感じます。芭蕉の『笈〈おい〉の小文〈こぶみ〉』の前文に「見る処〈ところ〉花にあらずという事なし。思う所月にあらずという事なし」という言葉があります。 … … つまり自分自身の存在そのものが既に花であり月である、そういう究極のあり方を言っているわけでしょう。 …
【風雅集】 P66

 

ここしばらくは活字から遠ざかった生活でした。

「この先、本を読むことなく暮らしていくのかな。」と思っていたほどでした。

 

書庫づくりのおかげで、久しぶりに活字に浸ることができました。

書庫には本がいっぱい … 感謝するのみですな。

今や『スタック』が一般的

降りましたな。車を無理やり敷地に入れましたわ。     2025 2.8 6:55AM 木立前にて

短時間でけっこう降りましたわ。

積雪50㎝といったところか。

木立前に無理やり車を入れました。(右写真)

※ 道路が積雪状態になると見通しが悪くなり、事故率が高まります。
そんなときに車の一部が道路にはみ出ていると事故につながりかねません。
で、無理やり車を敷地〈所有地〉に入れた次第です。
前もって雪かきをしておけって? … スミマセン … 。

 

9時過ぎにケータイが鳴りました。

「自宅に戻って雪かきをしてれ」って。

 

が、車が動かない。

厳密に言うと、エンジンは動いているのだけど、車が進まないという有様。

雪の中に無理やり車を入れたために、嵌〈はま〉ってしまったのです。

… エンジンを吹かせば吹かすほどタイヤが空回りするだけ …

腹が地面にくっついて手足をバタバタさせているカメさんみたいなもんですな。

幸いにも、タイヤの周りの雪を取り除いただけで脱出できました。

 

昨日の出来事を思い出しました。

雪に車が嵌り、若い夫婦が右往左往していました。

通りかねている私に気付いたのか、奥さんがやって来ました。

「すみません。スタックしたのです … … 。」

と。

 

『スタック』 … 私には馴染みの薄い言葉でした。

が、妻が言うには、今や『スタック』が一般的とのこと。

歳ですかのおー。