伐採杉の枝葉の焼却を保留

明朝に焼却する伐採杉の枝葉を焼却場の近くに並べたのでしたが …                 元に戻しますわ。

・先週の日曜日の朝
集落の男1が来る
「あんたんとこ辺りから杉を燃やしとる臭いが漂ってきたんで来てみたんや。やっぱり伐採したんか。」

・3日前の役所の放送
「最近野焼きの苦情がよくあり、行政指導をする場合もあります … 。」

・昨日の午後
集落の男2が来る
「朝、白い煙がもくもくと上がっとるのが家から見えたわ。」
※ 詳細については、前回のブログ記事参照。

・今日の午後
集落の男3が来る
〈用事で来たのだが、木立を見て伐採したことに気づく〉
「最近毎朝みたいに野焼きをしとったようやけど、伐採した杉の葉を燃やしとったんか。どうりで煙がよう出とったわけや。」

 

上記のごとく、この一週間ほどで、立て続けに野焼きに関わる出来事が4回もあった。

役所から行政指導を受けたわけではない。

集落の男1~3からも、野焼きを止めるように言われたわけでもない。

むしろ彼ら3人とは、木立の手入れや野菜づくりについてよく相談する間柄である。

 

今回のこの件は、意味ある偶然の一致のような気がしてならない。

その意味とは、

「おまえは決まりを守ってやっとるつもりかもしれんけど、迷惑を被っとる人もおるんやぞ。」というメッセージである。

 

伐採杉の枝葉の焼却を保留することにしました。(右上写真)

いいときにいい話を聞いた

伐採杉の後処理も4割方進んだかな

午後、伐採杉の後処理をしていると(右写真)、集落の男がやって来た。

 

「杉を伐採したんか。 … どうりで今朝、この辺りから〈伐採杉の枝葉を燃やした〉白い煙が上がっとったわけや。」

「あんたの家まで臭いが漂って来たか。悪かったのおー。」

「いや、臭いはせんかった。 ただ、白い煙が見えただけや … 。」

 

〈伐採跡を見回して〉
「 … えらいスッキリしたで。 」

「ああ、25本の杉を伐ったんや。 … 山桜の日当たりをようしたてな。 … 冬に入る前に根元に肥料をたっぷりやって早うでか〈大きく〉し、桜の園にするつもりや。」

「そりゃ、確かにでかなると思う。そやけど、自然にうまくバランスをとって育ってきたものに下手に人の手を加えると、バランスが崩れるおそれがあるんと違うか。 … 今までいなかった虫や菌がくっ付いて病気になることも考えられるな。〈山桜の木々を見上げながら〉そうなったら、こんな10m以上もある木に薬を撒くのもたいへんや。 … しばらくは何もせんと様子を見た方がええかも … 。」

「 … そこまで考えが及ばんかったな。 … あんたの言う通り、しばらくは何もせんことにするわ。」

 

彼〈私より2つ年下〉は学業を終えてからずっと農業に携わる仕事をしてきた。

森林に関することもホントによく知っている。

いいときにいい話を聞いた。

季節の移ろいを身近で味わいたい

秋空に映える山桜

終日伐採杉の後処理。

25本も伐採すると〈あと4本伐採予定〉、後処理もたいへんですわ。

早朝に6回目の野焼きをしたんだけど、伐採杉の枝葉が減ったという感じがしませんな。

まだ少なくとも10回野焼きをしないと。

 

が、その一方でうれしいことも。

山桜の近くにある杉をほとんど伐ってしまったので、日当たりがとてもよくなりました。

山桜の秋空に映えることといったら。(右上写真)

 

杉の伐採の第一の目的は、山桜の日当たりをよくすることにあります。
〈第2の目的は、薪にしてストーブ、風呂の燃料にすること〉

木立にある山桜は12本。

いずれも杉の間にしぜんに生えてきたものばかり。

以前の所有者が遠方に住んでいたために木立の手入れができず、そのことが幸いして山桜は切られずに済みました。

 

私がその所有者に代わったのは12年前の4月。

初めて薄暗い木立の中に入り、空を見上げたときでした。

… 薄いピンク色の山桜の花が …
… 木々の間を歩いて回ると十数本ありました …
… 大きさは、胸高径10~30㎝,高さ10~15m …

「山桜の周りの木をすべて伐採して桜の園にしたい」
と、強く思いました。

 

日当たりがよくなるにつれ、枝振りもよくなってきました。

・春 … 清楚な花
・夏 … 新緑と緑陰
・秋 … 紅葉と落ち葉
・冬 … 雪化粧の枝

季節の移ろいを身近で味わいたい。

思った通りに行かんもんですな

燻り続けるも一向に燃え上がらず      2025 9.26 6:00AM 木立前にて

予報では夜半まで雨とのことだったが、野焼き〈午前5時20分開始〉直前まで降っていた。

けっこうな雨だったので、一面が濡れていて延焼の心配なし。

風も北東の微風。

※ 木立前で野焼きをするには最も安心できる風向きです。

前回のブログ記事でお伝えしたように、野焼きには最適の条件が揃いました。

 

焚き付け〈枯れた杉葉〉に火を点けると、白い煙がスッと真上に。

前日に焼却場の近くまで運んでおいた伐採杉の枝葉を火の中に入れました。

ジュッ、ジュッ、ジュッと音を出して燃え出しました。

次から次へと枝葉を入れていきました。

… が、ある程度までは燃えるんだけど、それ以降は燃え上がらずに燻るだけ。

燃やし始めてから40分ほど経ってもそんな状態でした。(右上写真)

 

考えられることは、

まず、昨日来の雨で、焼却場の地面が冷えていたんですな。

次は、野焼き直前までの雨が、伐採杉の枝葉を相当に濡らしてしまったようです。

それで、なかなか発火点に至らず、いつまでも燻っていたんですわ。

 

待つこと1時間、ようやく炎が上がり出しました。
〈普段なら燃やし終わっているのに〉

残っていた杉葉を火の中へ入れていきました。

7時少し前に何とか燃やし終わりました。

いつもしている野焼きだけど、思った通りに行かんもんですな。

意外なところで役立っている休憩所

休憩所に置いてある伐採道具一式

午前10時過ぎに雨が上がりました。

さあ、明朝の野焼きの準備です。

予報によると、今日は日中は降っても小雨で、夕方から本降りになるとのこと。

その本降りの雨も夜半過ぎには止み、明朝は晴れるらしい。

しかも微風。

野焼きをするには最適ですな。

 

伐採杉から枝葉を切り離し、それらを焼却場まで運び出しました。

が、作業中に急に雨が降り出すことが何回もありました。

すぐに止むような雨の場合は作業を続行するのですが、そうでない場合は、小雨と言えども作業を中断しなければなりません。

 

そんなとき、以前なら濡れたら困るような道具を抱えて木立前のプレハブまで走って戻ったものでした。

でも、今日はそのようなことをする必要がありませんでした。

木立の中の休憩所〈4m×4mの広さで昨秋設けました〉にさっと入りました。

今日の作業場所は休憩所から30mほどのところ … 降ってくれば休憩所に入り、〈雨が〉上がったら出て作業の続きをすればいいだけ。

おかげで雨模様だったにもかかわらず、明朝の野焼きの準備を整えることができました。

 

夏の暑さを凌ぐために設けた休憩所だったけど、今年の夏は暑過ぎてあまり役に立たず。

意外にも先日来の伐採作業及びその後処理作業のときに役立っているのです。

伐採道具一式を置けるし、雨が降ったりすると素早く避難できるんですわ。(右上写真)