葬儀が終わって3日目。
買い物や歯の治療等で、亡き主の家に着いたのは〈午後〉2時頃。
車から降りると、春の日差しの下、奥さんが洗濯物を干していました。
ありふれた日常の光景に、3日前にほんとうに葬式があったのかと思うほどでした。
静まり返った仏間に入り、
「今日も手伝いに来たわ。」
と胡蝶蘭(右上写真)に包まれた遺影に手を合わせました。
※ 葬儀が終わっても、けっこう弔問客が訪れたり葬儀関係者が出入りしたりするものです。
で、高齢〈90歳〉の奥さん一人では対応が難しく、私が手伝っているという次第です。
〈身内で一番暇なのは私でしょうな。 … こんなときにこそ役立たないと!〉
〈長男は昨日より勤めに出ています。 … そのわけについては、前回のブログ記事をご覧ください。〉
さっそく、昨日私が帰った後に集まった香典袋を開け、名前と金額をパソコンに打ち込み、直近の香典一覧の作成に取りかかりました。
今回の葬儀での私の主な役割は、香典の集計と遠方からの来客の送迎。
遠方からの来客はすべて葬儀後に帰ってしまったので、今や香典の集計が唯一の手伝いと言ってもいいくらい。
それも葬儀後3日目ともなると、香典の数もわずかで作業もすぐに終わりました。
あとは来客が少しあるだけで、ほとんどが遺影を見ながら在りし日の主のことを思い出したり、お茶を飲みながら奥さんと話をしたりと、ゆったりと寛ぐ時間となりました。
午後6時過ぎに長男が勤めから戻って来ると、直近の香典一覧を渡し、亡き主の家を後にしました。
” ゆったりと寛ぐ時間 ” は、亡き主からの贈り物だったような … 。