【孤独からはじめよう】を読む

【孤独からはじめよう】中野義壽著:ダイヤモンド社

【孤独からはじめよう】中野義壽著:ダイヤモンド社(右写真)を読み、とくに印象に残った箇所を紹介します。

 


… 花や緑も人と同じで、丁寧に心をかければ、それだけ伸びる。
「植木を育てるのが苦手で、よく枯らしてしまうんです」という人には、「木の声をちゃんと聞いてみて」と返します。
週に何度か、気がついたときに葉の表面をやさしく拭いてあげて、「今日はいい天気だよ」と話しかけてみる。
植物に話しかけるなんて、と思うかもしれませんが、明らかに育ち方が変わってきます。 … P152~153


… 「さみしさや暇を埋めるために働く」、あるいは「お金のためだけに働く」という間違いは、長らく日本社会が続けてきた終身雇用の会社組織カルチャーによる弊害です。
「いつまでもいていいよ」と許される環境を勘違いして、優しさととらえる人が少なからずいたから、油断して、「個」の力を磨くことをサボる、生産性の低い社員を量産する事態があちこちで起こっている。
本来は誰もが、素晴らしい「個」のポテンシャルを備えていたはずなのに、もったいない。 … P192

 

①については同感です。
定年退職をしてから7年目、木立の手入れに勤しむ傍ら、花、野菜、果樹を育てています。
で、著者の言っていることがよくわかりました。

②については正論そのもの。
今や会社も余剰人員を抱える余裕がなく、著者が言っているような弊害が必然的に無くなっていくと思われます。
かつて私が勤めていた職場のことを思い出すと、私と同年代はさておき、若いみなさん方はしっかりした考えを持って仕事に取り組んでいました。
素晴らしい「個」のポテンシャルを発揮していくことと期待しています。

 

今日も暑かったですな。
近くのホームセンターのトラックを借りて単管等を運んでいたら、あっという間に正午でした。
〈ホームセンターのトラック云々については、前回のブログ記事参照〉
午後は外での作業を控え〈あまりに暑いので〉、室内で読書をすることに。
最近活字から遠ざかっていましたが、久々に一冊の本を読了しました。
著者〈中野義壽:なかのよしひさ〉は寺田倉庫の社長などをなされた方で、著書には、彼〈本著書が発行された時点で77歳〉の豊富な経験に基づいた鋭くしかも普遍性のある考えが余すところなく披瀝されています。