午前9時頃のことでした。
梅に水やりをしていると、道路の真ん中に猫が横になっているではありませんか。
飼い猫のタロウ君も、暑い時期によく道路に横になっているのですが、日が差している時間帯にそのようなことはしません。
ましてや木立前の道路はけっこう車が行き来しています。
〈木立前道路は集落のメインストリートです〉
おかしいなと思いつつ猫に近づいて行くも、まったく逃げる気配なし。
〈猫の〉目も私の動きを追っている様子が感じられず、ただ開いているだけ … 。
… 車に撥ねられたようです …
虫の息を通り越し、微かに腹部が上下している有様で、内臓も一部飛び出していました。
近くの空き家を棲み処にしている野良猫のようでした。
折よく車の行き来もなかったので、段ボール箱を持ってきて板状にし、それに乗せてプレハブ裏の日かげまで運んで来ました。
… あとどれだけ持つやろか …
涙が出てきました。
水やりがまだ途中でしたので、続きをするためにその場をしばし離れました。
で、水やりを終えて戻って来ると、腹部の上下の動きが完全に止まっていました。
手を合わせた後、死骸をタオルで覆い(右上写真)、役所に連絡をしました。
小一時間待ったでしょうか、役所から委託された業者の方が死骸を引き取りに来ました。
なぜかしら野良猫の最期を看取ることに。
これも何かの縁でしょうな。