上田紀行氏の著書を再読

上田紀行氏の著書 【パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと】幻冬舎〈左〉と【立て直す力】中公新書ラクレ〈右〉

12.4付ブログ記事『残念CDプレーヤー故障』で、過去に録画したものを視聴した旨お伝えしました。

で、それらを再生しているときに ” 上田紀行氏 ” が番組の進行役をしていることを知りました。

※ その番組というのは、『Q~わたしの思考探究』という番組で、2011年にNHK教育で放映されたものです。
当時は、『運と人生の関わりとは』『心豊かな生活』など、タイトルに魅かれてただ録画しただけで、誰が出演しているかについてはほとんど関心がありませんでした。

 

「上田紀行〈うえだのりゆき〉 … どこかで見たか聞いたかした覚えがあるんだけど … 。」

あった、あった! プレハブの本棚に。

上田氏の著書が2冊ありました。

【パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと】幻冬舎と【立て直す力】中公新書ラクレ(右上写真)です。

上田氏の名前と顔と声と著書が一致しましたな。

ちなみに上田氏は東工大教授であり、文化人類学者です。
NHKアナウンサーの武内陶子氏は彼の奥様とのこと〉

 

上記2冊の著書は、定年退職後に〈新刊〉書店で立ち読みをしていて、「こりゃ、おもしろい。ぜひとも最後まで読んでみたいわ。」と思って買ったものです。

ホンワカとした雰囲気が漂う書きっぷりの中にも〈失礼な言い方かな?〉、人々が幸せに暮らして平和な世の中を築いていくことの強い願いが込められています。

フィールドワークから得た豊かな経験を元に、彼の鋭い知見が披瀝されているのは言うまでもありません。

 

彼の著書を2冊とも再読しました。

以下、印象に残った個所をそれぞれ1箇所ずつ紹介し、当ブログ記事の締めといたします。

【パッとしない私が … 】より
… 満たされていない人は、やたらと大きな数字を追い求めたがりますが、満たされている人は、数字ではなく、その質を重視します。
数字は誰にとっても共通する意味があるものですが、誰にとっても意味のあることというのは、裏返せば私固有の意味にはなりえないということです。 … P34

【立て直す力】より
… 地域の人々と集まって話をすることも大切な要素です。仕事が忙しいときは面倒だなと思うときもあるかもしれませんが、何気ない日常会話ではぐくまれる人間関係は、「経済活動で成果を上げる人間こそ、価値がある」という狭い価値観から距離を置くことができます。 …
P162