前々回のブログで、【雑草のはなし:田中修著 中公新書】を紹介しました。
その中〈P118~125〉に、彼岸花についてのはなしがありました。
私の居場所にも例年彼岸花が咲きますので(右上写真)、とくに興味を持って読みました。
【〈彼岸花の〉葉っぱはどこにあるのか】のくだりで、
” 花と茎は見るけど、葉っぱは見ないな ” と、ふと思いました。
※ 右上写真にも葉っぱは見当たりません。
実は、花が咲いた後、細く目立たない葉っぱが生えてきて、冬に少し厚みのある、細く長い葉っぱが茂りはじめるということです。
ありました!
彼岸花が咲いていたところと同じ場所にありました。(右下写真)
※ 草刈りをしたとき、あまり見かけない草だったので、なぜか気になり、刈らなかったのです。
もちろん、そのときは、彼岸花の葉っぱとは知りませんでした。
初冬に入り、他の草がなくなっていく中で、彼岸花の葉っぱだけが目立ってきました。
田中氏によると、これから冬の間、他の植物に邪魔されず、株状に多くの葉っぱを広げ、太陽の光をいっぱい浴びて光合成をするということです。
このままいけば、光合成によって地下の球根に栄養分が蓄えられ、来年の秋に立派な花が咲くこと必至です。
※ 今までは、彼岸花の葉っぱを知らなかったので、知らず知らずのうちに他の草といっしょに刈っていました。
彼岸花が増えることを望んでいましたので、偶然とはいえ、ほんとうによかったです。