初秋の暑い日に読書について思う

初秋の暑い日に

秋になったというのに、酷暑に逆戻り!

室内で、ブログ記事を書くことにしました。

今朝〈9.7〉の日経別刷り11面の『なやみのとびら』欄にあったことを紹介します。

【読者の問い】
… 読んだ本の内容を覚えていない〈愛知県・30代・男性〉 …

【回答者〈石田衣良:作家〉の答え】
… 凡俗のぼくたちには、そんな記憶能力はありません。本の内容は忘れてしまうのが当然なのです。 … … 本を読んで、知識をしっかり身につけよう、できることなら、もっと頭をよくしてやろう。その手のたちの悪い邪念があると、読書にはあまりよい影響はありません。 … … アルベール・カミュの『シーシュポスの神話』ではありませんが、読書は果てしない努力なのです。ぼくたちの雑な頭では、すかすかのザルで知の水をすくい続けるようなものです。
… … 結論はひとつ、なんにも覚えていなくとも、本はひたすら読みましょう。 …

ついでに、
… なんで本を読むのか … について、2冊の本より紹介します。

【人間の本姓】丹羽宇一郎著:幻冬舎新書 P154より
… 老い先短し、いまさら何か新しいことを知ってどうなる。一生懸命本を読んだって仕方がない……そんなふうに悟ってしまうと、せっかくの人生なのに、もったいないと思います。 …
※ 先日も一度紹介しています。

【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作・平井正穂訳:岩波文庫 P70~71より
… 人びとは自分の楽しみのために、自分を慰め、強めるために本を読むのだ。 … … いかにも無駄なようにみえる読書の時間がなければ、人生の終焉を待ちながら、どんな心境をもってこの田舎家で私は生活していったらよいのであるか。 …

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