〈午前〉9時過ぎに知人が訪ねて来ました。
彼は、3か月に1回ぐらいの割合で、いきなり訪ねて来ます。
歳は、私より1つ上です。
私は定年退職と同時に職を去りましたが、彼は、1年ほど雇用延長をした後、職を去りました。
で、職を去ったのがお互いに同じ頃だったので、なんとなく話が合うのです。
彼は、65歳まで目いっぱい勤めたかったようです。
が、体が持たなくなって途中で止めてしまいました。
そのことが、いまだに挫折感めいたものとなって言葉の端々にうかがわれます。
今日もそうでしたので、
「〇〇さん、40年以上も家族のためにけんめいに働いて定年まで勤め上げられたんですから、それでいいじゃないですか。 … おまけにそれにプラスして1年間も勤められたんですから。 … 私なんて、定年退職と同時におさらばしたんですよ。 … … 」
と言うと、
「… … … そうか、 … それでよかったんかな。 … そうやな。 … 働く気持ちはあったけど、体が言うこと聞いてくれなかったもんな。 … しようがないわな。」
と小声で言うのでした。
最後に、
「〇〇さん、ギリギリまでがんばられたんですよ。 … お互いこの先どれだけ生きられるかわからないけど、せっかくの貴重な時間を、楽しく前向きに過ごしていきましょうよ。」
と言って、木立前(右上写真)で別れました。