竹やぶ跡に増えているセイヨウタンポポ

セイヨウタンポポが竹やぶ跡によく見られるようになりました

今年の春は、竹やぶ跡がとても華やかです。

鮮やかな黄色のセイヨウタンポポがそこかしこに咲いているからです。(右写真)

〈孟宗〉竹を伐採したのは2年前の春 … 。

当時はセイヨウタンポポはまったく見られませんでした。

それが時間の経過とともにだんだん増え、今春は至るところ黄色という感じです。

お招きしたわけでもないのに、いつの間にか居付いてしまいました。
〈タンポポは日当たりのよいところを好むそうです〉

 

セイヨウタンポポは、その名の通り帰化植物です。

日本にはトウカイタンポポやカンサイタンポポといった固有種がありますが、それら日本のタンポポの生活圏を奪い、勢力圏を広げていると言われています。

がくが下向きに反り返っているのがセイヨウタンポポ、反り返っていないのが日本のタンポポだそうです。

セイヨウタンポポが四季咲きであることが勢力圏を広げている理由のようです。

※ 四季咲き … 気温や日照、水分などの条件がある範囲内にあればいつでも花をつける。
〈一季咲き … ある特定の季節にしか花をつけない。〉
〈ちなみにタンポポの季語は春〉

ウィキペディアによると、セイヨウタンポポは、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているとのこと。

 

浮き立つような気分にしてくれるセイヨウタンポポ … 、

残念ですな。

木立の手入れとともに増えてきたタラノキ

タラノメがかごの半分ほどに

雨が上がりました。

木立を回っていると、タラノメがたくさん出ていたのには驚きました。

自宅に連絡すると、しばらくして両親がかごを持ってやって来ました。

採り始めて40分ほど経った頃、様子を見に両親のところへ行くと、タラノメがざっとかごの半分ほどにまでなっていました。(右上写真)
〈数でいうと200ほどか〉

高い木のものが採りにくそうでしたので少し手伝いました。

収穫は昨年よりずっと多く、親戚に配らなければ、と言いながらうれしそうに帰って行きました。

 

木立を所有するようになったのは、今からちょうど8年前 … 。

その頃は、タラノメは知っていても、それが生るタラノキについては全く知りませんでした。

木立の手入れのために笹や草などを刈り倒すときにタラノキもいっしょに刈り倒していました。

で、そのときに父からタラノキを残すように頼まれました。

タラノキがわからない旨伝えると、木立にあった20本ほどのタラノキに赤いリボンを巻いてくれました。
〈そこまでされるといくら何でも理解できますわな〉

木立の手入れが進み、日当たりがよくなると、タラノキが見る見るうちに増え始めました。

一度かなりの数を切っているのですが、すぐに増えてしまいました。

 

今日収穫したのは全体の半分ぐらい。

あとの半分は、私が日頃お世話になっている人たちに配ろうと思っています。

心のどこかに桜に惹かれるような何かが

散った山桜の花びら〈木立で〉

一週間ぶりの雨です。

午後小降りの合間に木立をひと回りすると、山桜の根元の周りに集まるように花びらが散っていました。(右写真)

※ ちょうど花びらが散ろうとしていた時機に雨に打たれ、無風状態だったのでそのようになったのかな?
〈昨日まではほとんど散っていなかったのに〉

散った花びらを見て、ふと

“ どうしてこんなに桜に惹かれるのだろう ”

と思いました。

 

それは私だけではなく、ほとんどの日本人にも当てはまるようです。

現にテレビでは、「今日はどこそこが桜の満開状態です」といった報道が毎日のようになされています。

そして、「コロナのために花見に行けなくてとても残念だ」という声もよく聞かれます。

 

千年以上前にも桜に対して特別の思いを寄せていた人がいました。

在原業平が次のような歌を詠んでいます。

” 世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし ”

【現代語訳】
この世の中に、全く桜というものがなかったなら、春を過ごす人の心はどんなにのどかであることでしょう。
… ネット:意味と文法・品詞分解/古文by走るメロスより …

 

年老いた方が、
「来年も桜が見られるだろうか」
とおっしゃることがよくあると耳にします。

チューリップでもヒマワリでもなく ” 桜 ” なのです。

 

桜に惹かれるような何かが、心のどこかにあるんでしょうな。

『ヒメオドリコソウ』は草刈り開始の合図

ヒメオドリコソウ〈木立前で〉

朝、木立前を歩いていると隣家の主と出会いました。

「おはようございます。」

「ああ、おはようさん。 … 温〈ぬく〉い日が続くもんで、よう草が伸びてきたわ。 … とくにこの紫の花(右写真)が目に付くわ。 … 名前はわからんけど、何か外来種らしいな。 … ワシんとこも、アンタんとこも、ホントにどこもかもよう生えとる。 … 昔はあんまりなかったのにのお。 … いつからこんなに増えたんやろ … 。」

「私も草のことは詳しくないのですが、『ヒメオドリコソウ』と言うらしいですよ。」

「そうか。ヒメオドリコソウか。 … … いよいよ草刈りに追われる時期が始まるのお … 。」

 

プレハブに戻ってしばらくすると、隣家あたりから草刈機のエンジン音が聞こえてきました。

 

主の言う通り、私の住んでいるところでは、春暖かくなると、至るところで『ヒメオドリコソウ』が見られます。

今や『ヒメオドリコソウ』は、一年の草刈り開始の合図になるほどまでに繁殖してしまいました。

 

※ 『ヒメオドリコソウ』
ヨーロッパ、小アジア原産の2年草。日本への渡来は明治の中ごろといわれる。茎は高さ10~25㎝になる。葉は対生し、卵円形で、上部の葉は暗紅色を帯びる。4~5月、上部の葉のわきに暗紅色の唇形花をつける。
【持ち歩き図鑑 身近な野草・雑草】主婦の友社 P21より

作業の合間のたびに山桜を眺めて

2021 4.2 9:15AM  木立前 … 14本ある山桜のうち3本が花を咲かせています … 写真では見にくいのですが現在4本目が花を咲かせつつあります

借りた隣接地〈約150㎡〉の整理 … 捗りませんな。

たとえ密林状態であっても、低木や細かい竹等の刈り取りは、大したことではありません。

高さが10m前後であれば、木の伐採も、慣れればそんなに難しいことではありません。
〈もちろんケガをしないように細心の注意を払って行っています〉

 

問題は、それら刈り取ったものや伐採した木をどう処理するかです。

木立の片隅に積んで腐るまで待つという方法もありますが、除草の妨げになったり、虫がたかったりします。

処理場に持って行くと、お金がかかります。

業者さんに頼むと、楽だけどいっそうお金がかかります。

結局、焼却〈野焼き…私は野外焼却と言っていますが〉することになります。

 

焼却といっても、簡単にできることではありません。

焼却したときに炎が大きくならないように、木の幹や枝を細かく切り分けなければなりません。

また、どこに燃やしてもいいというものでもなく、飛び火しないような場所でしなければなりません。

 

今日は、木の幹や枝を細かく切り分けたり、それらを焼却場所に運んだりしているうちに一日が過ぎてしまいました。

作業の合間のたびに木立にある山桜を眺めていました。(右上写真)