山林の維持もたいへんだ

3割方片付いた伐採杉 … 伐採跡地で

午後雨が上がり、杉の伐採跡地に佇んでいると、知人が訪ねて来ました。

※ その知人も、つい最近80本近くの杉をある業者さんに伐採してもらったところです。

 

「だいぶ片付いてすっきりしたのおー。(右上写真) … ワシんとこもこれくらいの杉なら何とか自分で処理できるんやけど … 。」

「そやな、アンタんとこの杉はここの杉より一回り太いわなあ。 … そやけど、アンタんとこのはよう手入れがされて節もないし、引き取ってもろてお金にすればええやろ。」

「それが1銭にもならんのや。 … 水気の多い地面に立っとったんで、芯が黒ずんどるんや。 〈伐採跡地に転がっている丸太の断面を見ながら〉 この杉よりもっと黒いわ。」

※ 芯の黒い杉については、3.9付ブログ記事『黒芯〈くろしん〉と呼ばれている杉とは』を参照。

 

彼〈知人〉には広い山林があり、一面に杉が植わっているとのこと。

今回伐採〈間伐と言った方が正確かも〉したのはほんの一部らしいが、半端な数ではない。

それも、大半が胸高径50㎝もあろうかと思うほどのものばかり。

たとえ45㎝長〈薪の長さ〉に玉切りしても、一人〈彼も66歳〉では運べないだろう。

 

で、現在、業者さんと交渉中とか。

… タダでいいから、とにかく伐採杉をどこかへ持って行ってほしい …

と。

今日日は山林の維持もたいへんですな。

黒芯〈くろしん〉と呼ばれている杉とは

積み上げた丸太をご覧ください … このように中心部が黒っぽい杉を黒芯〈くろしん〉というそうです。

前回のブログ記事掲載の写真ですが、暗くて見にくかったことをお詫びいたします。

今朝撮り直しましたので、改めて掲載いたします。(右写真)

 

右写真で、薪棚の前に積み上げてある丸太は、隣接地の伐採杉を玉切りにしたものです。

で、たまたま通りかかった集落の人が、これらの丸太を見て立て続けによく似たことを言いました。

「杉の真ん中〈中心部〉がえらい黒いのお。赤っぽい淡い色なら柱や板にしてもええんやけど。 … やっぱり山ん中の杉でないと、ええのに育たんのやのお。 … 薪以外に使い道はないのかいな … 。」

と、いうようなことです。
〈2人ともはっきりした理由は言わずに行ってしまいました〉

中心部が黒っぽい杉はあまりよくないことだけは、何となくわかりました。

 

ネットで調べてみました。

『雄平遊言』より
… 中心部が黒い杉は、黒芯とも呼ばれ、 … … 肥えた土地、多湿地、谷筋に多い、 … … 一般的には含水率が高いため、乾燥がむずかしいとされている。そこのあたりが黒っぽい木肌とともに不人気の理由なのだろう。 …

 

今までに100本ほどの杉を伐採していますが〈きこりさんが伐採した分も含め〉、黒芯と呼ばれている杉のことを知ったのは初めてでした。

毎日毎日が新たに勉強ですな。

達成感に包まれながらの心地よい疲れ

隣接地の4本の杉の後処理を終えて 2023 3.7 5:05PM 木立前で … 薪棚の前に積んである丸太は、隣接地の伐採杉を玉切りしたものです。〈夕日の逆光で見にくいかな〉

昨日、今日と、のべ10時間ほどをかけて隣接地の4本の伐採杉の後処理を終えました。

※ 隣接地の伐採杉については、3.3付ブログ記事『持ちつ持たれつ』をご覧ください。

枝葉の切り離し、幹の玉切り、そして、それらを木立前まで運ぶ等の一連の作業 … トラブルもなく思っていたより短い時間で終了しました。

4本とも小振り〈胸高径約20㎝、高さ約12m〉だったのが、主な要因でしょうな。

 

今日の作業が終わったのは、〈午後〉5時過ぎ。

薪棚前に積み上げた丸太〈隣接地から運んできた〉を眺めながら(右上写真)、

隣接地の主との約束を果たせてよかったとホッとしていると、彼〈隣接地の主〉がやって来ました。

手にビール24缶の入った箱を持って。

「ありがとう。忙しいのにようしてくれた。 … 〈ビールの箱を見せながら〉これ少ないけどお礼や … 。」

丁重にお礼を言っていただきました。

で、今、達成感に包まれながら、心地よい疲れの中で、このブログ記事を書いています。

 

【追伸】

実は、私は下戸なのです。

で、家へ持ち帰ったビールは、父が飲むことになります。

否、妻が飲むことになるかも … 。

いいおみやげができました。

春の陽光が気持ちいい

春の陽光の下での作業は気持ちがいい

今日も早朝より野外焼却〈野焼き〉。

氷点下での作業となりました。

※ 野外焼却〈野焼き〉は無風あるいは微風時に行いますので、少々寒くても焼却物が燃えてくると温かくなってきます。
今朝のように氷点下だと、周りが凍っているか霜が降りているかの状態ですので、延焼の心配をそれほどしなくて済みます。
予報では、明日、明後日も微風とのことで、焼却ができそうです。
が、気温が若干高め〈2~3℃〉になりそうですので、心して焼却作業に取り組むつもりです。

 

24本の伐採杉の枝葉となると、半端な量ではないですな。

下手すると10回の焼却で終わらんかもしれんなあ、と思いつつ切っていると、知人が様子を見に訪ねて来ました。

「がんばっとるのお。 … 後処理まで業者に頼むとえらい高つくしな。 … 知り合いで、2本で6万払ったのがおるわ。 … できればアンタのように自分でした方がええわ。 … とにかくケガせんようにな … 。」

 

… 2本で6万円 … だと … 24本で72万円 …

杉の大きさにも関係すると思いますが、やはりそれくらいかかるんでしょうな。

まあ、知人が言ったように、ケガせんように作業を進めていくしかないですな。

 

今日は北風が少し冷たかったのですが、終日日が差していました。

春の陽光の下で気持ちよく作業ができました。(右上写真)

木立の手入れにいっそう力を入れて

集落の世話係として前任者から引き継いだもの … 文書ファイル,パソコン,録音機,印鑑,集会所の鍵

集落の世話係〈書記〉の引継ぎの準備をすることに。

 

集落の世話係の任を引き継いだのは、5年前の2月中旬。

時の経つのは早いものですな。

後任者が決まったということですので、文書ファイル〈5冊〉の整理をしました。

小さい集落〈約140戸〉といえど、5年分の文書や配布物となると、けっこうな量になるものです。

それら全部を後任者に渡しても戸惑うと思われましたので、必要なものだけを1冊のファイルにまとめました。

※ 万一抜けたものがあっても、パソコンにデータとして残っていますので心配することはありません。
〈書記には集落からパソコンが貸与されています〉

 

最後に、後任者に渡すものを確認し(右上写真)、引き継ぎ事項をA4用紙1枚にまとめました。

… あとは、引き継ぐだけか …
〈引き継ぎ日時は未定〉

 

と、肩の荷が下りた気分に浸っていると、知人が訪ねて来ました。

うれしそうな顔をして。

はじめは、あれこれと近況を話していたのですが、

「息子が … 息子が … 大学に受かったんや … 。」

と。

「おめでとう。そりゃー、よかった。」

 

みなさん春のようですな。

彼の息子さんには、夢と希望をもって自分の道を歩んでいくことを願う次第です。

私も、木立の手入れにいっそう力を入れていかないと。