いっしょに木立の手入れをしませんか

物置に無造作に入れた野外焼却〈野焼き〉用の焚付 … 木立で拾い集めた杉の枝葉です。

午前中野外作業ができると思いきや、8時過ぎから雨に。

慌てて野外焼却〈野焼き〉用の焚付を物置に入れました。(右写真)
〈明朝焼却予定〉

※ 夏はそれほどでもないのですが、冬は焚付が濡れていると火付きがとても悪くなります。
昨朝久しぶりに焼却をしたのですが、雪に埋もれていた焚付を使ったので、火力がなかなか高まりませんでした。

 

ユーチューブを聞きながらプレハブ内の整頓をしていると、知人がやってきました。

見覚えのある若い議員さんを連れて。

「あんたこの人知っとるやろ。次の選挙にも出るつもりでおるんや。やる気満々や … 。」

「〇〇です。いつもお世話になっております … 。」

「冷たい雨の中おつかれさまです。若い人は溌溂としていいですな。 … 頑張ってください。」

面と向かって言葉を交わしたのは初めてでした。

他にも回るところがたくさんあるらしく、忙しそうに帰って行きました。

 

彼〈議員さん〉は、傍で見ていても、地域のためにまめに動き回っているのがよくわかります。

陰ながら応援していきたいと思っています。

それと比べ、私と同年齢、あるいはそれ以上の議員さんたちは一体何をやっているんでしょう。

何にも見えてこないではないですか。

いっそのこと、私といっしょに木立の手入れをしませんか?

残念で寂しい

玉切りに精を出していると、伐採業者さんが来ました。

伐採杉の後処理に大忙し。(右写真)

近いうちに新たに24本の杉を伐採してもらうので、とにかく伐採済みの杉を早く処理をしないと … 。

 

で、作業をしていると、木立前に車が止まりました。

伐採業者さんでした。

「おつかれさまです。大分片付きましたね。 … ところで、今度の伐採の件ですが、少し遅れるかもしれません。それをお伝えに来ました。 … 実は、この前、〇〇さん〈私のこと〉とこの杉を伐採されたきこりさんが急に亡くなられたのです。 … それで、今、代わりの人を探している最中です。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。」

と言って、帰って行きました。

 

亡くなったきこりさんの顔が瞼に浮かんできました。

歳は私より少し上のように見えました。

言葉少なに的確に指示を出すリーダー格のきこりさんでした。

〈お客さんである〉私に ” あんた ” と話しかけてくるような人でしたが、傲慢さはなく、嫌な感じはまったくしませんでした。

むしろ頼もしいプロフェッショナルと思ったほどです。

伐採後に、お礼にとお茶とお菓子を渡したとき、

「あんた、こんな気ぃ遣わんでもいいのに。わしら仕事でやっとるだけや … 。」

と、はにかんだ顔で、照れくさそうに言っていたのを思い出しました。

 

… 残念で寂しい …

… ご冥福をお祈りいたします …

【歎異抄】を読んでいたら

【歎異抄をひらく】高森顕徹著:1万年堂出版

荒天及び積雪により野外作業不可。

で、プレハブで【歎異抄〈たんにしょう〉】(右写真)を読んでいると〈【徒然草】はしばらくお休みにします〉、親戚から昼食の弁当の差し入れが。

「近くの店に来たついでに寄ってみたんや。 … ところで、おまえの友だちの〇〇君のお父さんが亡くなったの知っとるんやろな … 。」

… … …

 

親戚が帰ると、すぐに友人に電話をしました。

「 … … 先月末に死んで、もう葬式も終っとるんや。 … おまえに言おうか、言わんとこうか迷うて、結局言わんかったんや … 。」

 

昼食を食べた後、彼〈友人〉の家へ行きました。

仏壇横に置かれた彼のお父さんの遺影と向かい合うと、まだ学生だった夏の頃のことが瞼に浮かんできました。

座敷で彼と話をしていたとき、お父さんが出て来て自らお茶を入れてくれ、入れ終わると、私たちの話に加わることもなく静かに戻って行きました。

そのときに飲んだお茶のおいしかったことといったら。

そしてお茶を入れていたときのうれしそうなやさしい眼差しが、遺影の眼差しと重なって思い出されました。

 

彼のお父さんも、彼も、そして私も、真宗の門徒 … 。

真宗の教えが書かれた【歎異抄】を読んでいるちょうどそのとき、今回の訃報を知ったことに 何かの ” 縁 ” を感じています。

ご冥福をお祈りいたします。

亭主元気で留守がいい

プレハブ内で4時間近く話していました

〈午後〉3時過ぎでした。

読書に疲れ、お茶を飲んでいると、外で車のエンジン音が。

プレハブの前を行ったり来たりしているよう。

戸を開けてみると、知人の車でした。

道路からプレハブ前までわずか5mしかないのに、軽4ゆえ、30㎝近くの積雪の中を進めず、それで、前進とバックを繰り返しながら少しずつ雪を踏み固めていたのです。

※ 言い訳 … 自宅玄関前はまじめに雪かきをしていますが、〈木立前にある〉プレハブ前となるとほとんどしていません。
トヨタボクシー4駆〈自家用車〉は、それくらいの積雪なら苦もなく進めるからです。

 

車から降りてきた知人に、雪かきをしてなかったことを詫びると、

「こんな雪ん中、何の前触れもなしに来たこっちが悪いんや。 … 邪魔にならんかったら、上がって少し話してもええかのー 。」

とのこと。

… 大歓迎 …

 

「 … 少し話してもええかのー 。」が、いつの間にか4時間近くに。(右上写真)

彼〈知人〉を見送るのに外へ出ると真っ暗 … 時計の針は7時を回っていました。

彼と話したのはひと月半ぶり。

あれこれホントによく話しました。

次から次へと思いつくことを話したせいか、何を話したのか思い出せないくらいです。

 

あっ!一つだけ覚えていました。

お互いの妻が、

『亭主元気で留守がいい』

と思っているのではないか、ということを。

こんな日に限って煙突掃除とは

よい天気になりました 2023 1.11 2:30PM 木立前で

「これが1月半ばの天気?」

と思うほどのよい天気になりました。(右写真)

※ 例年この時期は雪が積もっていて寒く、外に出ようという気になれない日が続いているのですが … 。

 

で、午後、煙突掃除をしようとはしごをプレハブに立てかけていると、入口のほうから「こんにちは」という声が聞こえてきました。

表に回ると、隣集落の男が笑いながら立っていました。

車があったので、寄ってみました。 … 農閑期ですので、天気のいい日は散歩をしています。

とのこと。

※ 彼とはかつて同じ職場にいたことがあり、私より4歳年下です。
定年退職後雇用延長することもなく、すぐに稲作を始めました。
大型機械が入らないような小さい田んぼばかりを一手に引き受けて … 。
口に出しては言いませんが、集落の田んぼを守っていきたいという強い思いがあるようです。
他、彼の詳細については、2021 6.17付ブログ記事『言葉を失ってしまったジイサンでした』をご覧ください。

 

30分余り立ち話をしたでしょうか。

3月から本格的に作業が始まるようで、言葉少なに静かに話す中にも、環境保全への情熱がひしひしと伝わってきました。

できれば、プレハブでお茶でも飲みながらじっくりと話を聞きたかったのですが … 。

こんな日に限って煙突掃除とは。