みんな歳をとったんですな

昨日雪かきをしたのに新たに雪が〈自宅玄関前〉

昨日雪かきをした自宅玄関前でしたが、屋根に残っていた雪が新たに落ちていました。(右写真)

再度雪かきを。

で、雪かきをしていると、隣集落の同級生が通りかかりました。

※ 彼〈同級生〉は一昨年定年退職し、現在無職。
健康維持のために毎日のようにウオーキングをしています。
雪かきをしていると、たまたま通りかかったのです。

 

「精がでるのお。」

「ああ、昨日一度雪かきしとるけど、また〈屋根から〉落ちてきたんや。」

「そうか、そりゃーたいへんや。」

「で、おまえんとこ、雪かき終ったんか。」

「ああ、とっくに終わっとるわ。 … 実は、ネットで中古の除雪機〈を〉買うたんや。 … わしんとこの前の道路、おまえんとこみたいに融雪装置ついとらんし、雪かき〈は〉時間がかかってホントに疲れるんや。 … 退職して雪かきぐらいどれだけでもできるやろて言われるけど、歳とると体が持たんでなあ。 … 除雪機〈は〉楽やわ … 。」

 

先日町会長さんからもよく似たお話を聞きました。

町会長さんの家の前の道路にも融雪装置はありません。

で、雪が積もると、奥さんやお子さんが〈車で〉勤めに出られるように朝の暗いうちから雪かきをしなければならず、

結局は除雪機を買うことにしたと。

 

若い頃は人力での雪かきは当たり前だったけれど、

… みんな歳をとったんですな。

できる範囲内で手伝いを

木立の雪もほとんど消え、よい天気になりました。

木立の雪もほとんど消え、よい天気になりました。(右写真)

木立をひと回りし、木立前の道路をブラブラしていると、近くに車が止まり、知人が降りて来ました。

 

「おはようございます。散歩ですか。」

「おはようさん。 … まあ、乾いた道路を見るの久しぶりやし、歩いてみたくなったんや。」

「確かに。 … 実は … 少ないのですが、もいよいよ年金がもらえるようになりました〈知人は63歳〉 これを機にアルバイトも止め、好きなことをしようと思っているんです。」

「そうか、そりゃええわ。 … で、何するつもりや。」

「〇〇さんとこと△△さんとこと私んとこの山、隣接しているんですが、その辺り一帯荒れた竹やぶ状態なんですよ。 … で、3人で話し合った結果、その竹やぶをタケノコが採れるような竹林に整理し、オーナー制っていうか、タケノコ採りをしたい人に貸し出そうということになったんです。 … これからあれこれと手入れをすることになるんですが、 … 慣れている▢▢さん〈私のこと〉にも手伝いをお願いすることもあるかと思って … 。」

 

どう見ても、上から目線の同調圧力を帯びたボランティア強制ではなさそうですな。

おまけに集落の景観がよくなるとなれば、断る理由もありませんわな。

できる範囲内で手伝いをさせていただくことにしました。

『付かず離れず』って容易ではない

知人が置いていったモチ

知人が置いていったモチ(右写真)を見ながら、昨日のことを思い出しています。

 

知人は、昨日の午後訪ねて来ました。

彼〈知人:66歳〉は、昨春に延長していた仕事も終え、それ以来日々自分の時間を楽しんでいます。

2か月に1回ぐらいの割合で訪ねて来ます。

で、話す内容はほとんどが彼の家族のことで、端的にいうと、

「妻や子どもといえど、こうも価値観が違うものか」

ということになります。

 

彼は、長らく〈私より10年も長く〉身を粉にして家族のために働いてきました。

そして、昨春に晴れて自由の身になりました。

… が、彼の場合、田畑や手入れする木立もなく、終日家にいることもけっこう多く、家族と向かい合う時間がいっぺんに増えました。

それで、前述のごとく「妻や子どもといえど … … 」の思いを強く抱くようになってしまったのです。

彼より人生経験が1年少ない私は、せいぜいが
「誰しも大なり小なりそのようなことを思いながら生活しているんではないでしょうか。」
と言う程度で、ただ聞いているばかりです。

 

『付かず離れず』という言葉が頭に浮かびました。

デジタル大辞泉によると
… 近づき過ぎず、そうかといって離れもしないで、一定の距離を保ちながら関係を続けるさま …
とのこと。

容易なことではないですな。

今度来たときにモチを食べながら続きを聞かせてもらおうか。

みなさんのおかげで今の自分がある

木立の全景 2022 1.2 9:00AM

前回、今年から年賀状のやり取りを止めた旨お伝えしました。

が、自宅に帰ると、年賀状が届いているではありませんか。

… … …

 

「昨年ちゃんとお知らせしたんだから、返事は出さなくていいだろう。」

「いや、せっかくくださったんだから、知らん顔もできんだろう。」

と、二つの思いが頭の中を行ったり来たりしました。

ひと晩思案しました。

結局、返事を書くことに … 今年を最後にするという文言を書き添えて。

 

朝早くに近くのコンビニに、年賀状が残っているか確認しました。

インクジェット用のは売り切れたけど、ふつうのは少し残っているとのことでした。

30枚買ってきて、すぐに裏面を印刷しました。
〈昨年の内容の年号と干支の箇所を変えただけ〉

表面の宛先は、30枚足らずでしたので、送られてきた年賀状の住所を見ながら手書きしました。

我ながら拙い字だなあと思いつつ、一字一字気持ちを込めて書きました。

書いているうちに、

楽しかった … 教えていただいた … お世話になった … etc.

かつて差出人といっしょに仕事をしたり旅行に行ったりしたことなどが、次々と思い出され、懐かしく、感謝の念が涌き上がってきました。

 

年賀状のやり取りがなくても、

… みなさんのおかげで今の自分がある …

ことを忘れずに生きていきたい。

 

*右上写真は、木立の全景です。

私ができるのは暖房とお茶と聴くこと

雪に埋もれつつある温州みかん

今日も寒い。

積雪10㎝といったところか。

ブログ記事を投稿し終わり、読書をしようと思いきや、知人が訪ねて来ました。

※ 彼〈知人〉は、私より1歳年下で、かつては集落の住人でした。
が、20年ほど前に他集落に引っ越していきました。
実家は残ったままになっていて、時折り様子見に来ているようです。

 

「雪が降ったんで実家の様子を見に来たんや。 … で、〈私の〉車があったんで寄ったんや。」

「おお、元気やったか。まあ、入れや。 … もう年末休みに入ったんか。」

「まだや。 … ワシももう歳やし〈64歳〉、忙しないときは無理して行かんでもいいんや。で、今日は休みや … 。」

 

・家族がみんな元気でいること、
・健診で血糖値に異常があったが、病院で再検査すると正常だったこと、
・実家を解体したいけれど、解体費が高いので躊躇していること、
… 等、あれこれ3時間近く話しました。

帰り際、
「今日はいきなり寄らせてもろうて、長居してしもうた。」

「気にせんでええ。 … いつでも寄れや。 … 何もできんけど、暖房とお茶と話を聴くことならできるわ … 。」

 

彼が帰った後、晴れていましたので、木立をひと回りしました。

竹やぶ跡に植わっている温州みかんが、雪に埋もれつつありました。(右上写真)

今度訪ねて来たときは、温州みかんを食べながら話そうか。