行く1月・逃げる2月・去る3月かな

青空に映える木々 2021 2.1 10:00AM

はや2月。

時折青空に映える木々を見上げながら、木立を回りました。(右写真)

プレハブに入り、外套を脱いでストーブの傍に座ると、知人がつぶやいていた

・行〈〉く1月〈ちがつ〉
・逃〈〉げる2月〈がつ〉
・去〈〉る3月〈んがつ〉

の言葉がふと頭に浮かびました。

 

昨日、知人が訪ねて来ました。

彼〈知人〉は、5年ほど前に一度定年退職をし、その後も延長してずっと働いています。

が、近々それも終わり、再度の退職となります。
〈以後仕事はしないとのこと〉

「ワシ、この間、仕事でミスをしてしもうたんや。 … 大事に至らんでホッとしたわ。 … 今までそんなこと一回もなかったのにのお。 … 勤めも残りわずかやし、最後の最後まで気を引き締めてやっとるつもりやったのにそんなザマや。 … 気持ちのどっかに弛みがあるんかのお … 。」

「そのような気持ちで仕事をなされていれば大丈夫ですよ。 … オーバーワークじゃないですか? … … 気を張り詰めてばかりいると、燃え尽き症候状態になりますよ。 … 退職しても先が長いから、とにかく健康に気を付けないと。 … 」

 

2時間ほどあれこれ話をすると、冒頭の『行く1月 … … 』をつぶやきながら帰って行きました。

懐かしく思いました。

いずれは彼にもそうなる日が来るんでしょうね。

友人と会って話ができないのは寂しい

また雪が降ってきました 2021 1.19 12:30PM 木立前で

先週の木曜日の夕方でした。

「今、帰省したとこ〈ところ〉や。 … 雪がよう積もっとってびっくりしたわ。 … 来週顔出すし、寄せてくれいや。」

と、友人からの連絡。

※ 彼〈友人〉は、田舎の高齢者施設に入っているお父さんの様子を見るために定期的に帰省しています。
実家は誰も住んでいなく、空き家状態です。
で、お父さんの様子を見、屋敷の手入れが終わると、たいてい私のところに顔を出してくれます。
2か月ぶりに会う予定でした。

 

今朝〈今日は火曜日です〉、町会長さんが訪ねて来ました。

「今度の日曜日の〈集落の〉集まりやけど、みんなマスクしてくるやろな。 … 検温もアルコール消毒もするし、 … 反省会〈集まりの後の懇親会〉も中止にしたし、 … 都会の方では緊急事態宣言も出とるらしいけど、なんも起こらんとええけどな … 。」

 

… … …

 

町会長さんが帰った後、友人に、今回は会わない〈会えない〉旨連絡しました。

「 … … そうやな。 … 俺がおまえの立場やったら、まったく同じこと言うたと思うわ。 … 無理言うて悪かったわ。 … … まあ、コロナ収まったら、またじっくり話をしまいか … 。」

との返事でした。

 

… 寂しいのお …

木立前の冬景色(右上写真)が、私の気持ちにいっそう拍車をかけました。

薪ストーブがあるからできる

木立前で 2021 1.6 11:00AM

連日の雨で地面が見え出していたのに、またしても雪が。(右写真)

予報では、明日猛吹雪になり、その後3日ほど雪が降り続くとか。

 

昼近くにプレハブ内でユーチューブを見ていると、外で車の止まる音が。

入口のドアを開けると、親戚がいました。

「また降ってきたのお。 … 近くに来たんで寄ってみたんや。 … これ、昼飯や。 … 〈木立前の薪棚を見ながら〉 薪ストーブでイモでも焼けばどうや。 … … ほんなら他に用事あるし、帰るわ。」

と言って帰って行きました。

… 薪ストーブでイモでも焼けばどうや …

毎日のようにやっています。

イモだけでなく、ピーマン、落花生、クリ、カボチャ、銀杏、ニンニク … 手元にあるものは何でも焼いて食べています。

焼くものは、自分でつくったものかもらったものばかり。

ストーブの燃料は、自分所有の木立の木を伐って薪にしたもの。

で、ほとんどお金をかけることなく熱々の自然の恵みをいただいています。

 

先日町会長さんがおっしゃっていたことを思い出しました。

「ワシも、仕事辞めたら山の木伐って薪ストーブにしたいんや。 … ウチの暖房費 … 一日に1,000円は超えとるやろな。」

 

… 寒い日でも、温かいところで、熱々のおいしいものを食べながら思いのままの時間が過ごせる …

薪ストーブがあるからできるのでしょうね。

なるようにしかならんのかのお

伐採跡地で

積雪が減りましたので、木立をひと回りしました。

木立回りは昨年の大晦日以来です。

ちょうど伐採跡地にさしかかったとき、雲間から日が差し、雪面がまぶしいくらいでした。(右写真)

 

プレハブに戻り、ストーブの傍に腰を降ろすと、ふと町会長さんとの話を思い出しました。

※ 午前中に町会長さんが訪ねて来ました。
近く予定されている行事の打ち合わせをしました。
で、それが終わると雑談になり、先日の神社での出来事から集落の構成員の高齢化が話題になりました。
神社での出来事につきましては、前々回のブログ記事『そう遠くない将来の自分の姿』をご覧ください。

 

【雑談から】

「一昨日、お宮さんに参拝にいらした〈独り暮らしの〉おばあちゃん、たいへんそうでしたね。」

町会長さん
「… そりゃー 、雪ん〈の〉中、たいへんやったと思うわ。 … 集落の一員としての責任感が強いんやろな。 … 無理せんでもええと言うとくわ … 。」

その後、私の父のこと、近所のおばあちゃんの灯油タンクの件〈前々回のブログ記事参照〉について話すと、

町会長さん

「… 他人事でないわ。 … あんたもわしも、子ども〈家に〉戻って来ん〈来ない〉みたいし、 … 他にも、よう似たウチ〈家〉、集落にいっぱいあるわ。 … いずれは年寄りばっかりになりそうや。 … … なるようにしかならんのかのお … 。」

そう遠くない将来の自分の姿

集落の神社で … 新年を祝う行事

昨晩、父曰く、

「明日雪かきしてほしいんや。 … 今まで〈家の〉玄関前だけは自分の仕事やと思うてずっと雪かきしてきたけど、今回は腰が痛て〈痛くて〉できんのや。」

※ 玄関前はそれほど広くないのですが … やはり歳なんでしょうな。
今までほんとうによくしてくれました。
もちろん今朝私のほうで雪かきをしました。

 

〈午前〉9時頃、プレハブの近くに住んでいる独り暮らしのおばあちゃん〈80半ば?〉が訪ねて来ました。

手に持っている灯油ストーブのタンクを私に見せながら、

「〇〇さん〈私のこと〉、灯油ストーブ買うたのはよかったけど、タンクのふたの開け方がわからんのや。 … どうすれば開くんかのお … 。」

ネジ式のふたではなく、つまみを引っぱって開ける方式のものでした。

実際に開けて見せ、おばあちゃんにも同じことを2回してもらうと納得して帰って行きました。

 

午後集落の神社の正月行事があり、始まる直前のことでした。(右上写真)

参加者が祭壇に向かって静かにしていると、後ろの方で音がしました。

振り向くと、おばあちゃん〈独り暮らしで80過ぎ?〉が入ってきたところでした。

集落の一員として参加しなければならない、という強い気持ちから雪の中をてくてく歩いてきたようでした。

 

父を含めた3人の高齢者の姿が、

そう遠くない将来の自分の姿に見えました。