ギリギリまでがんばられたんですよ

北風吹く肌寒い春先の木立前で知人を送って

〈午前〉9時過ぎに知人が訪ねて来ました。

彼は、3か月に1回ぐらいの割合で、いきなり訪ねて来ます。

歳は、私より1つ上です。

私は定年退職と同時に職を去りましたが、彼は、1年ほど雇用延長をした後、職を去りました。

で、職を去ったのがお互いに同じ頃だったので、なんとなく話が合うのです。

彼は、65歳まで目いっぱい勤めたかったようです。

が、体が持たなくなって途中で止めてしまいました。

そのことが、いまだに挫折感めいたものとなって言葉の端々にうかがわれます。

今日もそうでしたので、

「〇〇さん、40年以上も家族のためにけんめいに働いて定年まで勤め上げられたんですから、それでいいじゃないですか。 … おまけにそれにプラスして1年間も勤められたんですから。 … 私なんて、定年退職と同時におさらばしたんですよ。 … … 」

と言うと、

「… … … そうか、 … それでよかったんかな。 … そうやな。 … 働く気持ちはあったけど、体が言うこと聞いてくれなかったもんな。 … しようがないわな。」

と小声で言うのでした。

最後に、

「〇〇さん、ギリギリまでがんばられたんですよ。 … お互いこの先どれだけ生きられるかわからないけど、せっかくの貴重な時間を、楽しく前向きに過ごしていきましょうよ。」

と言って、木立前(右上写真)で別れました。

フキノトウが元気がないのは暖冬のせい?

早々と顔を覗かせたフキノトウですが、いま一つ元気が … 。

昨日、物置の本の整頓をしたついでに、世阿弥の【風姿花伝】を持って来ました。

以前から読みたいと思っていた本の一つです。

今日は、朝から荒れ模様の天気で外に出ることができず、ついさっき〈午後5時30分〉までその本を読んでいたという次第です。

二十六世観世宗家・観世清和氏の編訳及び説明もあり、とても読みやすい本です。
〈著書名:【新訳】風姿花伝 … PHP研究所 新書版〉

読了後、本ブログで紹介したいと思っています。

で、読書の途中、気分転換に、晴れ間を縫って、午前と午後にそれぞれ一回ずつ、木立を回りました。

午後〈4時過ぎに〉室外に出たとき、気温がグッと下がったのが感じられました。

外套を羽織って長靴を履き、傘を差しながら回りました。

淡雪が舞い散る中、冬枯れの景色に目を休めつつ歩いていると、フキノトウが増えているのに気づきました。

例年の今ごろは雪の下なのに、今年は暖冬のためか早い時期から顔を覗かせています。

先日も、父の友人が、フキノトウが出てないかと訪ねて来ました。

ある程度出揃った時点で、こちらの方から連絡すると伝えました。

近いうちに連絡しようかなと思っているのですが、

ただ、全体的に茶色っぽく、元気がないように見えるのが気になっています。(右上写真)

これも暖冬のせいですかね … 。

ボイスレコーダーもパソコンにつなぐのか

町会長さんが最近買ったというボイスレコーダー

昨日今日と、先日行われた集落の総会の議事録を作成しました。

※ 総会については、1/27付のブログ記事を。

きょうびは、田舎の集落の総会といえども、一部始終を録音しています。

今回は、町会長さんが最近買ったボイスレコーダーを使いました。(右上写真)

総会後、「パソコンにつないだ方が扱いやすいかも。」と言われたことを思い出しました。

レコーダーをパソコンに差し込んでみました。
〈レコーダーのボタンを押すとUSB端子が出てきます〉

” なんだ、音楽ファイルの扱いと何ら変わらないではないか! ”

レコーダー内の録音したファイルをパソコンのHDDにコピーしました。

あとは、パソコンで音楽ファイルを扱う要領でクリックするだけです。

去年のことを思い出すと、

ボイスレコーダーのUSB端子にまったく考えが及ばず、レコーダーのとても小さなボタンを何回も操作しながら聞き直していました。

かつてのカセットテープレコーダーと同様の扱いをしていたというわけです。

で、今年は、レコーダーのボタン操作のストレスもなく、議事録を書き上げることができました。

再生速度を遅くしたり再生音を大きくしたりできたこともよかったです。
〈私の場合、レコーダー本体の音量だけでは聞きづらい。〉

おそまつながら世間では当たり前のことを、はじめて知ったという次第でした。

今年も一度の雪かきもなしで春を迎えるのか

新たに作業小屋近くに積み上げた丸太

午前中、昨日の作業の続きをしました。

※ 昨日の作業につきましては、前回のブログ記事をご覧ください。

台座を設け、重い丸太から順に積み上げていきました。

崩れると危険ですので、両脇に直径25㎝、長さ2mほどの丸太をそれぞれ4本ずつ斜めにして寄り掛けました。(右上写真)

積み上げが終わったのは、正午でした。

午後は、仮の薪棚にあった薪を本薪棚に移し替えました。

… カメムシにはほんとうに困りました …

すべての薪というわけではありませんが、中には、10匹ほどののカメムシがこびりついているものもありました。

その都度落としていましたので、作業が夕方までかかってしまいました。

でも、なんやかんやいって、

この大寒の時期に、昨日今日と2日続けてフルに野外作業ができるのは儲けものです。
〈真夏と比べれば天国です〉

ただ … 、

ただ … 、

喜んでばかりもいられないのです。

昼過ぎのことでした。

近所の人が、カブ〈蕪〉をくださいました。

どこに出しても恥ずかしくないような直径10㎝ほどの立派なのを、野菜かご〈30㎝×50㎝×30㎝〉一杯ぶんです。

暖冬のせいで大きくなり過ぎ、出荷するときの規格に合わなくなったとのことでした。
〈大き過ぎてもダメなんですね〉

… 昨年に続き、今年も雪かきを一度もすることなく春を迎えることになるのか …

ほんとうに?

初老、還暦を迎える人を見て思ったこと

年初めの行事が執り行われた集落の神社

午後、集落の神社で、年初めの行事が執り行われました。(右写真)

神社の中で正座して祝詞を聴き、新年を改めて感じました。

二礼二拍手一礼の作法に則り、神主さんよりいただいた玉串を神前に置くと、とても厳かな気持ちになりました。

で、集落の世話係と各種団体のまとめ役が玉串を奉げ終わると、

今度は、今年還暦を迎える方〈2名〉と初老を迎える方〈3名〉の番でした。

みなさん緊張の面持ちで玉串を奉げていました。

その様子を見ていて、

自分がこの同じ神社で初老と還暦の玉串を奉げたときのことを思い出しました。

・初老のとき
” まだ、40歳で若いのに、なんで 老 がつくんだ? ”
と信じられませんでした。
・還暦のとき
” 赤いちゃんちゃんこを俺が着る? 本当か? ”
とこれまた信じられませんでした。

 

自分の場合、けっこう強がっていました。

でも、今、振り返ると、

初老、還暦辺りに体力がシフトダウンしたように思います。

体力がシフトダウンすれば、それにともなって考え方も変わります。
〈変えざるをえなくなる、と言った方がいいのかな。〉

” 人生の通過点 ” として初老、還暦があるのは、理に適っているとも思うようになりました。

 ますますシフトダウンしていく体力とそれにともなう心の変調をこれからの人生にどう折り合わせていくのか …

大きな課題です。