世の中がギスギスしているようですな

追善供養後木立に戻る 2022 7.15 3:30PM

集落の追善供養がありました。

【追善供養】
生きている人が故人の冥福を祈って行う供養。
集落では毎年その年に亡くなられた方を供養しています。
ちなみに今回は、お二人の故人の供養が行われました。

 

お坊さんのお話が印象に残りましたので、紹介します。

… コロナが流行り出して2年余り。
世の中がギスギスしているようですな。
それは、人と人とが交わって共感できるような場や機会が少なくなってしまったからですわ。
” 人間 ” って、 ” 人の間 ” って書きますわな。
つまり人と人の間に入り、心を通わせてはじめて ” 人間 ” なんですわ。
そりゃ、テレビ会議とかメールとか言うとるけど、目と目が合ってませんわな。
テレビ会議は、目が合うとるようやけど、しっかりと合うとらんのですわ。
やっぱり一番いいのは、直に向き合って相手を見ながらコミュニケーションをとることですわ。
コミュニケーションの基本は、『言う』『しゃべる』『話す』『語る』『述べる』『説く』 … などでしょうな。
各々意味は少し違いますな。
私たちは、それらを時と場合に応じて使い分け、共感しながら生きているんですわ。
早くコロナが収まってくれると、そうできるんですがな。 …

 

供養も無事終わって木立に戻ると、もう3時を過ぎていました。

好きなことを思いっ切りやってみたら?

自転車のかごに入れたお寺の除草案内

10日後にお寺の除草作業が予定されています。

で、その案内を門徒の一人が私のところに持って来ました。

「今、住職さんから除草作業の案内をもろうてきたわ。あんたとわしとで手分けして配った方が早う済むわ。」

「わかりました。今日のうちに配ります。」

と、もらった案内を自転車のかごに入れました。(右上写真)

※ 除草作業の案内を持ってきた門徒と私は、今回の除草作業の世話係に当たっています。
彼〈1歳年上〉も私も今や年金生活者。

 

とくに急ぎの用事がないようでしたので、プレハブ内で休んでもらいました。
〈私もちょうど草刈りをした後でひと休みしていたところでした〉

彼が、

「お互い年金だけで生活しとるんやけど、円安やとか物価高いうて、この先やっていけるんかのお … 。」

というようなことを言い出しました。

「そりゃーわかりませんわ。無駄遣いせんとつましく生活していかんとダメでしょうな。 … ただ、〇〇さん〈彼のこと〉も私も畑で作物をつくっていますんで、餓死はないと思いますよ … 。」

「そうやな。下手に悩むよりそう思うて日々を送った方がええかもしれんな。 … 最近、歳のせいか、悩みが多なったような気がしてな … 。」

〇〇さん、作物をつくること以外にも好きなことあるんではないですか? …  思いっ切りやってみたらどうですか。」

湯船に浸かりながら

2回目の畔草刈りを終了

参院選の投票を朝一に済ませました。

予報では午前中雨とのことでしたので、屋内で作業をする予定でした。

が、空が明るく雨の降る気配なし。

降ったらすぐに止めるつもりで、畦草刈りの続きを始めました。

※ 木立前に、道路を隔てて2,000㎡ほどの三角形の田んぼがあります。
その田んぼの畔の草刈りを、今年も〈4年目〉頼まれました。
全部刈り終わるのに8時間前後かかります。
それを年間3回〈5月,7月,9月〉しなければなりません。
今日の草刈りは、その2回目にあたります。
報酬を知りたいって?
驚くなかれ、7,500円〈昨年実績〉+チップソー1枚〈2,000円程度〉+反省会を兼ねた夕食会〈もちろん無料〉
草刈り機及び燃料は持ち出しです。
半ばボランティアみたいなものですな。

 

蒸し暑い中、何とか全部刈り終わりました。(右上写真)
〈昨日までに7割方刈ってありました〉

もう汗だくでフラフラ状態 … 。

自宅に走って水風呂に飛び込みました。

 

【湯船に浸かりながら】

私より10歳も年上の人たちが何人も、私の数倍の広さの畔草を刈っている。

報酬は広さに比例しているといえど、とくにこの季節の作業後の疲れは半端ではない。

彼らが現役を退くのもそう遠くはないだろう。

そのとき、米づくりの一環としての畔草刈りを誰が引き継いでいくのか。

もう逃げられませんな。

厳しい自然の掟

内臓を食べられてしまったカブトムシの死骸 竹チップの山にて

田んぼの畔草刈りをしていると、誰かが話しかけているような … 。

顔を上げると集落の人が立っていました。

草刈り機のエンジンを切ると、

「仕事中に悪いのお。 … あんたんとこの木立に入ってカブトムシを捕まえてええか?」

「そりゃーええけど、おるかのお。 … 今年はカブトムシの死骸ホントによう見るわ。 … まあ、探して持ってけ〈行け〉や … 。」

 

30分ほどすると草刈りも終わりましたので、木立の竹チップを積んであるところに様子を見に行きました。

竹チップの山を掘り返してカブトムシを捕っている最中でした。

その傍らには、10匹ほどのカブトムシが入ったケースがありました。

 

「いつもなら夏至ぐらいまでにみんな飛び立っていくのに、何でこんな時期にまだおるんや・」

「たぶん異常な暑さのせいやと思うわ。 … あんたさっきカブトムシの死骸よう見るいうたけど、カブトムシもあんまり暑〈く〉て、飛び立つ頃合いを間違えてしもうたんや。 … で、モタモタシとるうちにタヌキやカラスにやられてしもたんや … 。」

 

内臓を食べられてしまったカブトムシの死骸(右上写真) …ざっと見ただけでも100はありそうです。

自然の掟は厳しいですな。

 

なお、捕ったカブトムシは近くの保育園に持っていくとのこと。
〈ボランティアおつかれさま〉

量から質へ

今日収穫したブルーベリー

午後2時過ぎのこと。

参院選候補者の辻演説が終わって帰ろうとすると、集落のあるおばあちゃんから、

「あんたんとこ、ようブルーベリーが生っとるのお。 … あれ店でまともに買うたら高いんや … 。」

というようなことを言われました。

※ ブルーベリーは道路に面したところに植えてあるので、みなさんご存じのようです。

 

… 店でまともに買うたら高いんや …

その言葉を思い出しながら歩いているうちに、ブルーベリーが見える道路にさしかかりました。

ブルーベリーに目をやると、3日前に収穫したにもかかわらず、たくさんの実が紺色に熟しているではありませんか。

急遽収穫することにしました。

あるわ、あるわ … ちっこい〈小さい〉のがいっぱい!

採り終わるのに2時間弱かかりました。

量は、1升ちょっとといったところでしょうか。(右上写真)

※ 鍋の大きさは、内径18㎝、深さ8㎝です。
写真ではすり鉢型に見えますが、実際は、鍋口と鍋底はほぼ同面積です。

 

これだけの量をお店で買うとなるとたしかに高いでしょうな。

が、残念ながらお店に売っているものほどおいしくなく、売れる代物ではないのです。
生で食べられないほどではないが、っこう酸っぱい。〉

それに家族数が少ないので、量も少なくてよい。

量から質への転換を図らないと。

それには剪定と施肥の勉強をしないと … 。