薪一つつくるにもそれなりの道具が必要 2

木の先の方が地面にくっ付きチェンソーが使えません
木の下にジャッキをあてがいます
ジャッキで木を持ち上げます
木の下に丸太をかましてチェンソーで切っていきます

前回の続きです。

木を伐採した場合、倒れた木はたいてい地面にくっ付いた状態になっています。(右上写真)

このような状態でチェンソーで木を切ると、最後はチェンソーの刃が地面を擦ってしまいます。

地面を擦ってしまうと、チェンソーはいっぺんに切れなくなってしまいます。

それで、木と地面の間にすき間をつくる必要があります。

木を持ち上げようにも、20mもあって重く、ビクともしません。

ジャッキの出番です。
〈ジャッキは、以前の車に付いていたものです。廃車にするとき、外して残しておきました。〉

木の下にジャッキをあてがって木を持ち上げます。(右中上・右中下写真)

持ち上げたら木の下に丸太などをかませて安定させます。
〈ジャッキのままだと不安定で倒れる場合があります〉

木と地面の間にかなりのすき間ができました。

これでチェンソーで木を切っても、刃が地面に触れる心配がなくなりました。(右下写真)

あとは順に切っていくだけです。

前回、今回と伐採された木を短く切るときの各々の道具について説明しました。

で、立木から薪をつくるということになりますと、ほか、伐採のためのロープやパワーウインチも必要になります。

また、短く切った木〈玉切りにした木〉を薪にするには、斧や薪割機で割り、薪棚などで数か月乾かさなければなりません。

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30分足らずで20mの3本の杉を伐採

電線の方に傾いている杉
アッという間に3本の杉が伐採されました。

朝、木を伐採する人が二人来ました。

※ 2週間ほど前に、電線にかなり傾斜している3本の杉(右上写真)の伐採を頼んでありました。
二人のうちの一人は、事前に杉の下見に来ています。

あいさつもそこそこに、一人がチェンソーのエンジンをかけ、最初に伐採する杉の根元に受け口をつくりました。

もう一人は、伐採する杉から15mほど離れた切り株にパワーウインチを引っ掛けました。

そして、パワーウインチにつながったワイヤーロープを受け口をつくった人に、伐採する杉に引っ掛けるよう促しました。

※ 促された人は杉の木に上る様子もなく、手が届く高さ〈根から2m余り〉に引っ掛けただけでした。

で、一方がパワーウインチでワイヤーロープをめいっぱいに張ると、もう一方はチェンソーで切り〈追い口をつくり〉はじめました。

最後は、パワーウインチでグイグイ引っ張って伐採するという具合でした。

ただ、3本目の杉は大きめでしたので、ワイヤーロープを引っ掛ける位置を少しだけ高く〈3mほどの高さに〉していました。

胸高の直径約35~40cm、高さ約20mの杉3本。

どれも電線にかなり傾斜していたのをアッという間に伐採しました。

しかも揃えるようにして。(右下写真)

直径約1㎝、長さ20mほどのワイヤーロープも手際よく巻いて車に積むと、次の作業場所に向かいました。

来てから帰るまで30分足らず。

プロですね。

※ 費用は3本で〈伐採のみで〉1万円ちょっとでした。
※ 自信がないときは、プロに頼んだ方がいいですね。

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立ち枯れの松1本を伐採する

立ち枯れの松にロープを張りました

木立の中に立ち枯れの松が2本あります。

去年の冬の吹雪のときにも、先日の台風21号のときにも倒れませんでした。

でも、木をゆすると、簡単に揺れます。

胸高の直径約30cm、高さ約15mの堂々たる松です。〈立ち枯れですが〉

そんな大きな木が、木立で作業をしているときに倒れてきたらたいへんなことになります。

1本を伐採することにしました。

どこへ倒れても所有地内ですが、他の木に寄りかかったりすると後の処理が厄介ですので、ロープを張りました。

松の真ん中ぐらいの高さのところにロープを括りました。

思ったところに倒れました

そして、そのロープのもう一方を20mほど離れた杉の根元に括り付けたパワーウインチに引っ掛けました。

パワーウインチのレバーを10回ほど引き、ロープをめいっぱいに張りました。(右上写真)

その後、チェンソーで受け口と追い口をつくり、最後は追い口を少しずつ深くしていって伐採しました。

思っていたところに倒れてくれました。(右写真)

腐食がひどく、薪になりそうにもないので、野外焼却することにしました。

枝を運び終わった後、幹を持ち運びできる長さに切って、野外焼却をするところまで運びました。

今年に入って初めての伐採、立ち枯れの木といえども緊張しました。

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細い竹〈笹?〉を除草剤で処理する

コンクリートのすき間から伸びている竹
コンクリートのふたをまくると太い茎が
竹の地下茎が地上に
地下茎を断って切り口に除草剤を塗る

孟宗竹、真竹のタケノコの季節が終わった頃〈7月〉、木立のとくに日陰のところに細い竹〈笹?〉が生え出しました。

7月中頃に一度全部切ったにもかかわらず、あっちにもこっちにもまた生え出してきました。

雨がほとんどなかったにのに … 。

コンクリートのすき間から伸びているものもあります。(右上写真)

そこは新たに生えたところではなく、一度切っているところです。

で、コンクリート板をまくると、コンクリートのすき間から伸びていたそれぞれの細い竹が、地面にある太い茎につながっているのがわかりました。(右中上写真)

竹の上部を切っても、その下にある元の茎が生きている限り、また生えてくるようです。

それで、太い茎から竹を切り離し、その切り口に除草剤を筆で塗りました。

そのような箇所が10箇所ほどありましたので、一回一回コンクリート板をまくって作業をしていきました。

また、本来地下にあるはずの竹の地下茎が地上に出ているところが3箇所ありましたので(右中下写真)、剪定バサミで茎を切り(右下写真)、切り口に除草剤を塗りました。

栗や山桜の萌芽更新を望んでいないのですが

昨秋伐採したクリの萌芽
昨秋伐採した山桜の萌芽

昨秋伐採したクリと山桜の根株から芽が出ていました。(右上・右下写真)

クリや山桜は、切り株から萌芽しやすい樹種のようです。

一方、トガや杉などの針葉樹は萌芽しにくいようです。

※ 木立の中には萌芽しているトガや杉がわずかながらに見られます。

クリや山桜のような活発な萌芽を期待して、定期的に伐採することにより木を再生し、よって豊かな森林を持続させることを ” 萌芽更新:ほうがこうしん,ぼうがこうしん ” というそうです。

かつて薪炭生産を行っていたころには、萌芽更新による森林が、日本の里山のいたるところで見られたということです。

ですが … … 、 私のところでは、それでは困るのです。

クリも山桜も密集し過ぎていたり、幹や枝が隣家まではみ出したりしていたので伐採したのです。

萌芽更新でそこに再びクリや山桜が生えてくることを望んでいないのです。

今のところは、萌芽のたびにそれらを一回一回切り落としています。

木立の中には、萌芽しているクリや山桜がほかに十数本もありますので、かなりの手数がかかります。

根株の切り口に完全に枯らしてしまうような処置をするか、あるいは抜根するか、思案しています。