柴(木々の枝葉や小径木類)の活用について

木立のいたるところに落ちている小枝等
小枝を集めて折り、薪ストーブの焚き付け用に

… むかしむかし … 、おじいさんは山へ柴刈りに行きました。 …

今日木立で柴刈りをしました。(右上写真)
※ 今風にいうと、 … 小枝等を拾い集めました … ということになるでしょうか。

2時間ほどで、野菜かご〈縦約35cm、横約50cm、深さ約30cm〉5箱分集めました。(右下写真)

※ 集めるより折るのに時間がかかりました。足の膝を支点に小枝を両手で抑えるようにして折っていきました。むかし祖父や祖母がよくしていた方法です。
薪ストーブの焚き付けに使います。

今ではほとんど見向きもされない柴ですが、かつては大事なものとして扱われていたようです。

…… 雑木や柴〈木々の枝葉や小径木類〉もよく売れたので、山で集めては担ぎ下した。家でも使った。 … … 近くの寒天農家も、焚きつけ用にスギなどの柴を買いに来た。 … … 乾燥したスギの葉はよく燃える。 … …
【日本人が知っておきたい森林の新常識:田中淳夫著 洋泉社】P180より

…… どんな小さな枝も柴にして持ち帰り、山は、まるで箒で掃いたようにきれいであったという。 … … 一軒の家で必要な燃料は、薪が五棚、柴が百丸といわれ、どこの家でも、木小屋に大切に保存しておいた。 … …
【森は海の恋人 畠山重篤著 北斗出版】P32より

そのうちに ” ロケットストーブ ” をつくり、小枝等の使いみちを広げていきたいと考えています。

日本人が知っておきたい森林の新常識   森は海の恋人

竹に侵されつつある日々の居場所

まだ竹が侵入していない杉木立
モウソウチクに負けている杉 茶色いっぽいのが杉 ここはかつては杉木立だった
マダケに負けている杉 ここもかつては杉木立だった

…… 現在の日本の竹林の総面積は15万9千㌶。主にモウソウチク、マダケで構成され、管理が行き届かない竹林の拡大が各地で問題となっている。
管理放棄された竹林の周縁は1年に最大3~4㍍の速さで広がり、日陰をつくって背の低い樹木を枯らしながら周囲の植生をのみ込んでいくという。西日本を中心に生物多様性への悪影響が指摘される。 ……
…… 竹林が拡大すれば、コナラやミズナラなど他の樹木が圧迫され、里山の景観や植物の多様性が損なわれる恐れがある。
【10月18日付日経新聞38面の記事】より

私の日々の居場所も同様の状態です。
居場所の面積〈約5,000㎡〉の3割ほどがモウソウチク、マダケに侵入されています。
管理を怠ると、またたく間に竹林の周縁が広がっていきます。

幸いにもまだタケに侵入されていない箇所があります。(右上写真)
竹が生えないように、しっかり手入れをしなければなりません。

竹は地下茎で侵入してきますので、タケノコの段階で見落とすことなく採っています

他、… 1mの高さで切る … … ソバの種を播く … … 除草剤を使う … というような方法もあるようです
【竹徹底活用術:農文協】P60~63より

モウソウチクが侵入した箇所(右中写真)、マダケが侵入した箇所(右下写真)では、杉は完全に負けてしまっています。
いずれは杉の木を伐採し、タケノコを採るための竹林にする予定でいます。

 

 

 

マツ枯れの原因について調べる

木立にある立ち枯れのマツ
近隣の家の枯れつつあるマツ

木立には、自然に生えた松の木が7、8本あります。
その中で緑の葉をつけているのは、1本だけです。
で、今木立にある松の木は、1本を除いて他は、全部立ち枯れのものばかりです。(右上写真)

木立から70mほど離れて人家があります。
その家には大きな立派な松の木が3,4本あります。
2年ほど前までは緑の葉でしたが、時間が経つにつれだんだん茶色になってきました。(右下写真)

マツ枯れの原因については、マツノマダラカミキリムシに寄生するマツノザイセンチュウがマツの中で大繁殖することによってマツ枯れを引き起こす、と言われています。

また、環境変化もそのことに関係しているのではないかとも言われています。

… 中世以降、日本では森林の劣化が進んでいた。当時は炭焼きや燃料用に伐採が進み、田畑の肥料とするために落ち葉かきも行われた。落ち葉がなくなると腐葉土も生成しないため、土壌は痩せていたのである。しかし貧栄養土壌でも育つマツは、全国の荒れた山に分布を広げた。ところが戦後、化石燃料や化学肥料の利用が広がり、伐採も落ち葉かきも行われなくなって、土壌が徐々に肥えてくると、肥えた土に適応した樹種が森に増えてくる。一方富栄養化した土は、マツには合わないから、マツの樹種は衰える……。そこに外来のマツノザイセンチュウが襲いかかったことがマツ枯れにつながったのかもしれない。 …
【日本人が知っておきたい森林の新常識:田中淳夫著 洋泉社】 P121より

私のところと近隣の家の松の木の根元周辺を見回すと、納得できそうです。

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