定年退職後の3年間を振り返って 3

定年退職後に自作した作業兼物置小屋 〈広さ:約10㎡〉

いよいよ定年退職してからのことを … 、

と言いたいところですが、その前に定年退職後の身の振り方について、私なりに考えていたことを話します。

定年後のことを真剣に考え出したのは、定年1年前でした。

そのときの家庭状況は、
・私は1年後に定年を迎えるが、妻はまだ数年働ける。
・子どもたちはみんな職に就いている。
・両親共に健在。
・ローン無し。
でした。

で、私が退職後無収入になっても、貯金や退職金の一部を取り崩すことで家計を何とか維持できるだろう、と考えました。

雇用延長も考えましたが、現役時の勤労意欲を持続できそうにない、と判断しました。

アルバイト等も考えましたが、私に向いていそうなものはありませんでした。

… では、意欲が湧き、私に向いていそうなものは何なのか? …

… それは、” 荒れた木立の手入れをすること ” でした。 …

※ 定年後を見越して、木立を入手したわけではありませんでした。
むしろそれは、降って涌いたような話でした。
まさか、毎日木立と向きあって生活することになろうとは … 。
今では、何かの縁があったんだろうな、と思っています。

 

で、定年退職日の翌日から、木立の手入れに本腰を入れ始めました。

午前7時前に自宅を出て、木立〈雨天の場合はプレハブ〉で活動をして自宅に戻るのは午後7時半ごろ、という生活に変わりました。

木立〈プレハブ〉が、新たな職場になったというい感じです。
〈帰宅時間は、勤めていた頃より1時間半ほど早くなりましたが〉

プレハブに毎日通うようになり、使い勝手をよくするために、プレハブの整理整頓に取りかかりました。

ゆったりとしたスペースでパソコンを操作したり、本を読んだりするために、プレハブ内にあった諸々の道具や農具を移動させることにしました。

そして、それらの道具や農具を入れるために、

新たにプレハブ横に、10㎡ほどの広さの作業兼物置小屋を単管と波板で自作しました。(右上写真)

※ お金はないけど時間だけはありますので、近くのホームセンターから材料を買い集め、試行錯誤しながら一人で小屋づくりに取り組みました。
周辺の排水路もツルハシ、スコップ等ですべて自分で行いました。
窓とドアだけ、ネットで買いました。〈もちろん取り付けは自分で〉
ネットは、種類も多く、安価で、しかも作業場所まで持って来てくれて便利です。
外回りのU字溝、小屋の下に敷いたコンクリート板等も含めて、全部で50万円ほどかかったでしょうか。
ただ、風に飛ばされないようにすることに細心の注意を払いました。
他人様に迷惑をかけることだけは避けなければなりません〉
そのために、支柱となる単管の数を多めにし、小屋をプレハブにがっちりとくっ付けました。
猛暑の時期に入る前に何とか仕上げることができました。

 

あれ! 今回もまたまた長いブログ記事になってしまいました。

とにかく、定年退職後に最初にしたのは、日中の大半を過ごすことになる居場所を快適にすることでした。

定年退職後の3年間を振り返って 2

木立を入手してから1年後〈6年前〉にプレハブを設置しました

今回は、プレハブについて話をします。

【プレハブ】について

木立を入手した当初は、手入れのための農具や道具を、一回一回車に積んで現地まで運んでいました。

それでは、手入れが捗りませんので、山林に道具類を置く場所を設けることにしました。
〈自宅が狭くて、道具類を置けなかったことも一因〉

… お金がかからない , すぐできる , 簡単に移動や撤去ができる , それなりに頑丈 … 等
を考慮し、中古のプレハブ〈室内:5m×5m×2,3m〉を設置しました。(右上写真)
〈山林を入手して1年後、つまり今から6年前になります〉

当時はまだ勤め人で、自由になる時間は、勤務や行事のない休日のみでした。

そのわずかな時間を最大限に生かすには、山林にできるだけ張り付いているのが一番、と考えました。

朝食、夕食、風呂、寝泊まり以外の時間7:0019:30をプレハブを中心に過ごすことにしました。

※ 家族が仲違いしたわけではありません。
そのころは、すでに子どもたちは自立し、妻は〈世間は休日でも〉仕事等で家にいることはほとんどなく、両親も自分たちの思うように行動していました。
で、私も、すんなり自分の世界に浸ることができたというわけです。
もちろん夕食以降は、家族みんなで過ごしています。

 

それで、プレハブは、道具や農具の物置であるとともに、休日の日中、私が過ごす場所ともなりました。

電線〈100V:容量30A〉、電話線、インターネット回線も引き込みました。

プレハブの換気扇を外して、薪ストーブの煙突も取り付けました。

※ ちなみに現在、電気、電話、インターネット使用料は、合わせて月々6,000円ほど払っています。
年間で、70,000円ちょっとといったところでしょうか。
冬の暖房代はタダ同然です。〈木立の木が燃料,10年分はありそう〉
プレハブには固定資産税はかかりません。
飲料水は、毎日10ℓポリ容器に入れて持って来ています。
使った水は、木立や畑に撒いています。〈何しろ広いので〉
畑等に撒く水は、元々木立にあった古井戸の水を使っています。
トイレは木陰で。大の場合は自宅〈車で2分〉に戻ってしています。

※ 前回言い忘れましたが、山林入手時に、隣家との境界をはっきりさせるために家屋調査士の方に調べていただきました。
費用は、40万円近くでした。
… トラブルなく楽しく木立の手入れをしたいですからね …

 

ということで、土地代、家屋解体費用を除いて、

プレハブ設置、電線引き込み、家屋調査等で、170万円ほどを費やしました。

決して安いとはいえませんが、今思うと、

子どもたちに手がかからなくなり、両親も健在で、夫婦共に働いて収入があったからそのようにできたんですね。

 

おっと! 今日のブログ記事も長くなってしまいました。

いよいよ次回からは、定年退職をしてからこの3年間、

【木立】【プレハブ】を軸に、

… どんな思いでどんな行動をしたのか …

について話をしていきます。

定年退職後の3年間を振り返って 1

木立を入手してから8か月後〈6年前〉の様子

今日は、2020年3月27日。

定年退職したのは、2017年3月31日。

早いもので、退職してからもう丸3年が経とうとしています。

昔から、『石の上にも3年』と言われていますように、何かことをするときには、3年が一区切りと見なされているようです。

で、私も、定年退職後の3年間を一区切りと捉え、その間のことを振り返ることとしました。

今回から5回に渡り、定年退職後の思いを本ブログ記事で伝えていきたいと思っています。

 

さて、私のブログ記事をご覧になっている方はご存知と思いますが、

私は、〈定年退職後の〉この3年間、日中のほとんどを、

晴天時には【木立】で、そして、雨天時には【プレハブ】で過ごしてきました。

で、この3年間を振り返るときに、【木立】【プレハブ】は欠かせない存在ですので、まず、それら2つについて説明します。

【木立】〈自宅から500mの距離〉について

今から7年前〈定年4年前〉に購入したものです。

私が購入する前は、集落から都会に出られた方が所有されていました。

で、その方がもう田舎に戻らないということで、売りに出されたのです。

高い値段ではなかったのですが、買い手はありませんでした。

※ 5,000㎡ほどの広さでジャングル状態、おまけに廃屋もあり、みなさん二の足を踏まれたようです。
値段よりむしろ管理することに躊躇されたようです。

父が、その話を

「うちは、田舎にしては、ほんとになんもないうちや。 … 狭い敷地の小さい家と菜園だけや。 … 〈今度売りに出された土地は〉そんなに高い値段でもないし、おまけに歩いて行けるほど近いし、 … … ただ、建物があるのが気になるけど、それは、わしが解体費を出すわ。 … どうや。」

と、持ち掛けてきました。

その頃はまだ勤めていて収入もあり、また、末の子も就職していましたので、買う旨返事をしました。

それからは、勤務や行事のない休日のほとんどの時間を【木立】の手入れに費やしました。

はじめは、「集落の景観を損ねないように」「草木を伸び放題にして虫が湧くことがないように」というふうに 半ば ” 義務意識 ” でしていました。

それが、1年後ぐらいから ” おもしろみ ” に変わりました。

土や草木に触れていると、なぜだか気持ちが安らぎ、楽しいのです。

そして、時間の経過とともにその気持ちがますます昂じて、定年退職後にどっぷりはまってしまった、というのが正直なところです。

 

あっ! 定年前のことを思い出しているうちに、ついブログ記事が長くなってしまいました。

【プレハブ】については、次回に述べます。

※ 右上写真 … 木立を入手してから8か月後〈6年前〉の様子
〈まだプレハブを設置していないときの写真です〉
当時は、木立を手入れする道具を車に積んで持って行っていました。

家族みんなが元気で新年のスタート

元日早々ブログ記事を投稿しました

2020年1月1日。

いつものごとく〈午前〉5時過ぎに起き、洗顔、朝食等を済ませ、〈午前〉7時前にプレハブに着きました。

※ かなり以前より、年末年始のテレビは見ていません。〈おもしろくないので〉
ただ、これはと思う番組は録画し、適時見ています。

 

で、プレハブに入るとすぐにストーブを焚き〈久々の冬型の天気〉、前日に書いたブログ記事の下書きをチェックして投稿しました。(右上写真)

その後、全国紙を買うために駅のキオスクに向かいました。
〈例年日のみ全国紙(5紙)を読む〉

かつては、『日経』『読売』『朝日』『毎日』『産経』と5紙が揃っていたのですが、数年前よりそうでなくなりました。

今年は、『毎日』『産経』がありませんでした。

『毎日』については、帰りにコンビニで買いました。

『産経』は、読まず仕舞いになりそうです。
〈こんなのは今年はじめてで、残念というか寂しいというか〉

” 私の住んでいるところで、『産経』がなくなったわけ? ”

そのことを調べていけば、下手に新聞を読むより、時代の流れや世の中の経済状況がわかったりして … 。

まあ、諦めるしかないようですね。

そのことはさておいて、

とにかく、

… 家族みんなが元気で …

… それぞれの思いを抱いて新年のスタートができる …

… 何よりです …

今年もよろしくお願いいたします。

定年退職してから2年半,我が居場所で

定年退職後、日中過ごしている我が居場所〈小屋及び木立〉

今日は9月29日、

定年退職してから明日で2年半、

はやいものです。

そのはやく過ぎた間にも、

末の子が家を離れ、
妻が定年退職し、
初孫〈外孫〉が生まれたりと、
家庭環境は大きく様変わりしました。

※ 現在、高齢の両親と高齢になりつつある私たち夫婦の4人で暮らしています。

私自身の生活はというと、

… 〈午前〉7時前に自宅を出、500mほど離れた小屋及び木立(右上写真)で作業をし、〈午後〉7時半ごろに自宅に戻る …

という毎日です。

作業内容は、晴れた日は草刈りをしたり木を切ったりし、雨が降った日は道具の手入れをしたり本を読んだりしているという具合です。
〈詳細につきましては、今までのブログ記事をご覧ください〉

ここ2年半、小屋及び木立(右上写真)にいる時間や作業内容はほとんど変わっていません。

が、作業に対する意識となると … 、

定年退職した当時は、” 何としてでもやらねば ” という意識が強くありました。

勤めていた頃の意識の延長線上で作業をしていたのでしょうね。

で、今は、

” できる範囲内でまあ何とか ” というような意識でいます。

ゆったりとした気分で物事に対処できるようになりました。

 

日々、花鳥風月を相手に思いのままに活動できるのは楽しいものです。

〈試験にも仕事にも関係なく〉ほんとうに読みたい本が、好きなときに読めるのもいいですね。

自分に与えられた時間を大切に使っていきたいと思っています。