25年後も本を読んでいるやろか

本日2回目の木立回り 2022 2.16 2:10PM 竹やぶ跡で

父を見ていて、自分もその年齢になったら真似たい点がいくつかある。

その中の一つが読書である。

満90歳の父は、この季節、たいてい自宅でテレビを見ている。

が、時たま本を読んでいることもある。

ほとんどが近くの図書館から借りてきた『時代物』である。

私の趣味と異なるが、その年齢での ” 本を読もうという意欲 ” には驚かされる。

 

私こと

今日は訪ねて来る人もなく、久しぶりにじっくりと本を読んだ。

現在読んでいるのは、【明治という国家】司馬遼太郎著〈日本放送出版協会〉である。
〈再読です。読了後、当ブログ記事にて紹介します。〉

平成元年12月10日に買った旨記されているから、一度目は少なくとも30年以上前に読んでいることになる。

どうりで至るところ赤線が引いてある割には覚えていないわけだ。

 

初めて読むような新鮮な気持ちで読んでいる。

わからない箇所があると、日本史事典を繰ったり、ネットで調べたりしながら読み進めている。

テストを受けるわけでもなく、レポートにまとめるわけでもないのに。

いくつになっても、今まで知らなかったことを知ることができるというのは、楽しくてうれしい。

 

25年後〈私が90歳になったとき〉も本を読んでいるやろか?

【追伸】

腰痛を防ぐべく読書の合間に木立回りをしました。(右上写真)

【撤退戦の研究】を読む

【撤退戦の研究】半藤一利 江坂 彰:青春出版社

【撤退戦の研究】半藤一利 江坂 彰:青春出版社(右写真)を読みました。

太平洋戦争及びバブル経済の失敗の原因を知ることができました。

いつもなら印象に残ったくだりを紹介するところですが、今回は、江坂氏の一文から自分が思ったことを述べさせていただきます。

 

… 経済大国となり、夢がかなったとき、これから日本はどうするかという問題を考えていませんでした。 … P171
※ 1980年代に日本経済がアメリカを追い抜いたと思われていた頃、当時のリーダーたちが日本の進むべき道を明確に描けなかったことを言っています。
〈その後バブルがはじけて失われた30年となり、今日に至っています。〉

 

上記の一文は、経済大国になった日本にだけではなく、個人にも当てはまるのではないでしょうか。

… 飯が食え、おまけに自分の時間が持てるようになった。 … さてこれからどう生きるか。 …

というふうに。

私の場合は、今までブログ記事でお伝えしてきたように、定年退職後、木立〈0,5ha〉の手入れにいそしんできました。

” 荒れ果てた木立を果樹園やガーデンにできないかな ” という一心で手入れをしているうちに木立がだんだんすっきりしてきました。

で、最近では、

「集落の景観がよくなってきている」

と言う人まで出てきました。
〈集落のほぼ中心に位置する0,5haは大きいですな〉

 

私の場合はたまたまそのようになったのですが、

やりたいことをやってそれが他人の役に立つ

ことって、他にもけっこうあるのではないでしょうか。

頭ではわかっていても心と体が

ひと晩で20㎝弱の積雪 2022 2.6 7:20AM 木立前で

ひと晩で20㎝弱の積雪。(右写真)

外での活動は、木立回りと自宅玄関前の雪かきと精米所に行っただけ。

あとは、プレハブに籠ってユーチューブ三昧。
〈最近読書欲は今一つ〉

 

いろいろ視聴した中で印象に残ったものを二つ紹介します。

1 AMラジオ放送が2028年秋に終了してFM放送に移行

初めて知りました。
AM放送の設備に莫大なお金がかかることがその理由。
どうりで最近のラジオにはワイドFM機能がついているんですな。
たとえFMに移行するといえど、AMラジオを聞いてきた者としては寂しいですな。
10年ほど前に、子どもがラジオの扱い方〈聞き方〉がわからないと言っていたことを思い出しました。
今の若い人たちは、ラジオでなくスマホでFMを聞いていることも関係しているんでしょうな。

2 仁徳天皇陵が大仙古墳に
これについては、うすうすとは知っていました。
21世紀に入る頃から呼び名が変わってきたとか。
「考古学研究者たちが、仁徳天皇が埋葬されているか確認されていないとして通常の遺跡と同様、所在地名に由来する『大仙古墳』と呼ぶよう主張した。」
という。

 

小さい頃から当たり前だと思ってきたものがなくなっていく。

… 時代は刻々と変化している …

頭ではわかっていても、心と体がなかなかそうは … 。

うまくかみ合わないもんですな

〈左〉明治時代館 〈右〉江戸時代館

雨漏りを確かめるために菜園の物置に行きました。

ほんの少し漏れていました。

※ 今のところ大勢に影響はなく、暖かくなったら修理することに。

 

帰り際に2冊の本を持ってきました。(右上写真)

明治時代館、江戸時代館〈ともに小学館〉というタイトルの本です。

20年ほど前に買ったように記憶しています。

どちらも … ビジュアル・ワイド … と銘打っているように『歴史の図鑑』という感じがする本です。

絵や写真がふんだんに使われ、人名や難しい言葉には読み仮名がふられ、とても読みやすい内容となっています。

「閑を見つけて少しずつ読もう」というつもりで買いました。

… が、勤めていた頃は忙しく、読もう読もうと思いながらも、菜園の物置に置いたままになっていました。

 

今や暇を見つける必要のない身分となりました。

箱から本を取り出すと、どちらもつやのある鮮やかな絵の表紙で、紙魚〈しみ〉もまったくありませんでした。

ストーブのそばの椅子に背をもたせかけ、膝の上に本を置いて1ページ1ページていねいに見ていきました。

30分ほど見ていたでしょうか … だんだん瞼が … 。

内容がよ過ぎて気持ちがよくなったのか、あるいは暖房のせいか … 。

いや、歳のせいかも。

 

… 読みたいときには余裕がなく、余裕ができると今度は居眠り …

うまくかみ合わないもんですな。

自作の『読書案内』ならではの効用かな

自作の『読書案内』 … 全部で47冊あるうちの1冊

腰が治りつつあると喜んでいたら、今度は風邪。
〈たるんどるぞ!〉

で、朝から風邪薬を飲んで朦朧状態。

仰向けになってプレハブ内を見回していると、本棚に並んでいる『読書案内』が目に付きました。

※ 『読書案内』について
主に日経新聞の書評に関するものを切り抜きして〈A4判大学ノートに〉貼ってあります。
1998年6月から2020年3月の期間に掲載されたものです。
全部で47冊あります。(右上写真はその中の1冊)
『読書案内』の詳細については、2018 4.12付ブログ記事【自家製『読書案内』をつくるにいたったきっかけ』をご覧ください。

 

たまたま抜き出した1冊が2010年の6~12月のものでした。(右上写真)

横になりながら読みたい箇所だけ読んでいきました。

一度読んで赤線まで引いてあるのに、全然覚えていないのです。

… が、まったく初めて読むのとはまた違う感覚なのです。

 

2010年といえば、私が54歳のとき。

〈実際は65歳の自分が読んでいるのだけど〉なぜかしら54歳に若返った自分が読んでいるような気分になりました。

〈読んでいたときのことまで思い出せませんが〉当時のできごとが思い出されて妙に懐かしく楽しくなりました。

いつしか風邪のことも忘れてしまっていました。

 

自作の『読書案内』ならではの効用かな。