『付かず離れず』って容易ではない

知人が置いていったモチ

知人が置いていったモチ(右写真)を見ながら、昨日のことを思い出しています。

 

知人は、昨日の午後訪ねて来ました。

彼〈知人:66歳〉は、昨春に延長していた仕事も終え、それ以来日々自分の時間を楽しんでいます。

2か月に1回ぐらいの割合で訪ねて来ます。

で、話す内容はほとんどが彼の家族のことで、端的にいうと、

「妻や子どもといえど、こうも価値観が違うものか」

ということになります。

 

彼は、長らく〈私より10年も長く〉身を粉にして家族のために働いてきました。

そして、昨春に晴れて自由の身になりました。

… が、彼の場合、田畑や手入れする木立もなく、終日家にいることもけっこう多く、家族と向かい合う時間がいっぺんに増えました。

それで、前述のごとく「妻や子どもといえど … … 」の思いを強く抱くようになってしまったのです。

彼より人生経験が1年少ない私は、せいぜいが
「誰しも大なり小なりそのようなことを思いながら生活しているんではないでしょうか。」
と言う程度で、ただ聞いているばかりです。

 

『付かず離れず』という言葉が頭に浮かびました。

デジタル大辞泉によると
… 近づき過ぎず、そうかといって離れもしないで、一定の距離を保ちながら関係を続けるさま …
とのこと。

容易なことではないですな。

今度来たときにモチを食べながら続きを聞かせてもらおうか。

みんなが豊かになるって難しいですな

プレハブ内の道具棚を整頓

昨日はユーチューブを流しながら包丁研ぎ、そして、今日はこれまたユーチューブを流しながらプレハブ内の道具棚の整頓。(右写真)

で、今日ユーチューブで話されていたこととは、

最近物価が上昇しているのは、買いだめをしているからです。 … 低い金利でお金を借りて買いだめをし、値段が高くなった頃に売っているんです。 … 以前は株式や債券に流れていたお金が、今や買いだめに流れているんですよ … 。

 

わずかな貯蓄と年金で生活している者にとっては、物価高は死活問題です。

幸いにも私の場合は、家もあり、食べ物もある程度自給できるのでまだしも、都会の何にもない人たちはたいへんだと思います。

 

1.8付ブログ記事『資本主義の終焉と歴史の危機を読む』で、

「金利は低くとも、現在その金利を上回るほどの事業が見当たらない … 。」というようなことを言ったところなのに、

まさか金利を上回るようなことをなりふり構わず行っているなんて。

今進行している物価高が、買い占め、売り惜しみに原因があるんなら、為政者には早急に対処してほしいですな。

否、買い占め、売り惜しみに原因がなくても、物価が上がらないようにしてほしいものですな。

 

お金が欲しいのは誰しも同じ〈だと思う〉 … 。

が、他人を困らせてまで儲けるのはいかがなものか。

みんなが豊かになるって難しいですな。

ジャガイモを食べながら思う

包丁を再度研ぐ

先日包丁を研いだけど、切れ味は今一つ。

サツマイモがかろうじて切れる程度。

切れない包丁を使うと逆にケガをする、とよく言われますので、再度研ぐことにしました。

※ 先日包丁を研いだときの様子については、2021 12.9付『ついでに包丁の手入れもすることに』をご覧ください。

 

今回は … 研いではジャガイモを切り、また研いではジャガイモを切る … というふうに、ジャガイモで切れ味を試しながら研ぎ具合を確認していきました。

1時間余りかかりましたが、以前よりだいぶ切れるようになりました。(右上写真)

試し切り〈7~8㎜ほどの厚さに輪切り〉したジャガイモは、次から次へと薪ストーブに載せていきました。

そして、焼き上がるたびに研ぐのを中断し、アジシオをふりかけて熱々のを食べました。

結局、直径6センチ前後のジャガイモを5個食べ〈他、みかんと牛乳も〉、それが本日の昼食となりました。
〈おいしかったですな〉

 

ユーチューブを流しながら研いだり食べたりしていると、今日もまた  ” 足るを知る ” という言葉が聞かれました。

私が視聴している番組には、 ” 足るを知る ” とか ” 知足 ” という言葉がよく出てきます。

また、「日本には、諸外国に比べ ” 足るを知る ” ということを理解している人が多い。」とも聞きます。

その中の一人でありたいですな。

ユーチューブを感心しながら視聴するけど

終日断続的に雪が降っていました

断続的に雪が降り、寒い日でした。

朝の晴れ間に30分ほど木立回りをし、近くの店に買い物に行った以外、プレハブに籠ったままでした。

 

本を読む気になれず、といって読む新聞もなし。

※ 一昨年の4月より、それまで定期購読していた新聞を止めました。
その理由については、2020 4.6付ブログ記事『日本経済新聞の定期購読を止めたわけ』をご覧ください。

で、何をしていたかって?

ほとんどユーチューブを見ていました。

時たま薪ストーブの炎を見たり窓外の雪景色(右上写真)を眺めたりもしたかな。

 

以前子どもから、ーチューブについて、
「お父さん、ユーチューブに深入りすると、考え方が偏ってくるよ。 … 気をつけないと … 。」

と、言われたことがあります。

確かにそれは言えるようです。

政治、経済、歴史、生き方 … etc. いろいろな考えを持つ人の番組を万遍なく視聴すればよいのですが、特定の人の番組ばかり視聴してしまう傾向があります。

… が、視聴しているのは、どだい日々物忘れが進行している65歳のジイサン … 。

そのときは、「この考えはいいな」と感心しながら視聴していても、しばらくするとすっかり忘れてしまうのです。

これじゃ、偏りようがないですわな。

ましてや感心したことが日々の生活に反映されているかというと、

… 心もとないですな …

【資本主義の終焉と歴史の危機】を読む

【資本主義の終焉と歴史の危機】水野和夫著:集英社新書

風邪は回復方向に。

昨日は微熱のためにジッと座っていられなかったけど、今日は大丈夫。

外は雪がちらつき寒いので、プレハブ内で読書をすることに。

【資本主義の終焉と歴史の危機】水野和夫著:集英社新書(右写真)を読みました。

 

… ゼロインフレであるということは、今必要でないものは、値上がりがないのだから購入する必要がないということです。消費するかどうかの決定は、消費者にあります。ミヒャエル・エンデが言うように豊かさを「必要な物が必要なときに、必要な場所で手に入る」と定義すれば、ゼロ金利・ゼロインフレの社会である日本は、いち早く定常状態を実現することで、この豊かさを手に入れることができるのです。
… … 私たちは今まさに「脱成長という成長」を本気で考えなければならない時期を迎えているのです。 P208~209

 

私は何がしかの貯蓄をしているが、利子はほとんどない。

逆にお金を借りても、利子は低いだろう。

借り手がいないのである。

利子を払うほどの儲かる事業がどこにも見当たらないからである。

水野和夫氏〈法政大学教授〉はそのような視点に立ち、日本の経済が限界状態にあることを上記著書で述べている。

で、経済成長が望めない以上、
「脱成長という成長」を本気で考えることを提案している。

もはや利潤を追い求める時代は去り、
法人税率を上げたり非正規労働者をなくしたりするなど、格差是正に舵を切り替えた方が国民が全体的に豊かになるのではないか、

ということを言っているのである。

 

私は、現在、町会長の下で集落の世話係をしているが〈5年目〉、集落のまとまりが年々低下してきているように思っている。

その一因として、経済的格差が広がってきていることが影響している気がしてならない。