これからは料理もできるようにならないと

台風通過後に落ちた栗〈鍋の大きさ…直径33㎝,深さ14㎝〉

雨が一向に止みません。

先日、雨の日に一日中読書をして肩こりになりました。

で、今日は、読書もそこそこに目を酷使しないような作業をすることにしました。

… 栗を茹でました …

 

この前の台風ですべて落ちたと思っていた栗が、台風通過後もぽつりぽつりと落ち、3日間でけっこうな量になりました。(右上写真)

家族はあまり栗を好まなく、親戚には分けるだけ分けました … 。

あとは自ら料理して食べるだけ?

手っ取り早く茹でて食べることにしました。

といっても、茹で方もわかりませんので、ネットで調べました。

1 栗を水に数時間~半日程度浸しておく〈虫を追い出すため〉
2 茹でる前に水を取り替える〈水の量は栗が浸かるくらい〉
3 水1Lにつき、塩を大さじ1/2強入れる
4 中火で10分くらいかけて沸騰させ、その後、栗の大きさに合わせて弱火で30~40分茹でる
5 茹で終わったら、そのまま粗熱が取れるまで放置しておく
〈栗がわりとしっとり仕上がる〉
〈塩味が染み込み甘さが引き立つ〉
6 鍋に手が入るくらい粗熱が取れたらOK
ネット【白ご飯.com】より

上記手順通りに行いました。

まだ温かい栗を鍋から取り出し、それを半分に切って、中身をスプーンで掬って口に入れました。

” これからは料理もできるようにならないと ”

【50歳からのむなしさの心理学:榎本博明著】を読む

【50歳からのむなしさの心理学】榎本博明著:朝日新書

台風18号から変わった温帯低気圧の影響で、終日雨風でした。

【50歳からのむなしさの心理学】榎本博明著:朝日新書(右写真)を読みました。

印象に残ったくだりを紹介します。

… … 使命感をもつことの大切さだ。自分には果たすべき使命がある。そう思えば気持ちが引き締まり、生活にも張りが出てくる。
人間が最も生きがいを感じるのは、自分がしたいと思うことと義務とが一致したときであるという神谷〈美恵子〉は、使命感を持つことが生きがい感につながることを強調している。 … P99

… 遊びの性格をもつ何かをしているときこそ、人はワクワクしながら楽しめ、その活動に没頭できる。自分の能力を最高度に使って何かに挑戦いているとき、集中力が高まり、散漫さはなくなり、時間を忘れ、自意識も消滅し、そのことに深く没頭する。そのような状態を「フロー」と呼ぶ。
… … … 安易な娯楽でなく、フロー体験につながるような娯楽の場合、楽しめるようになる前に、注意力や集中力が求められ、努力する必要がある。面白いと思えることの多くは、はじめから面白く感じるわけではなく、労力を積み重ねる努力の末に面白いと思えるようになるのである。 … P201~202

… フロー体験を持ちやすい人 … … 。 外から義務として与えられた目的を達成するためというよりは、それ自体のためにものごとを行う人のことである。何か他の目的のためにそれをやるというのではなく、それをやること自体を楽しんでいる。たとえば、仕事に活かそうとして本を読んだり、勉強したり、人づきあいをしたりするのではなく、本を読むこと、勉強すること、人づきあいをすること、そのものを楽しんでいる。 … P207

 

定年退職後2年半、私が飽きずに毎日木立に通っているのは、榎本氏が言われていることと重なる面が多々あるからでしょうね。

【未完の資本主義】大野和基編を読む

【未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来】大野和基インタビュー・編:PHP新書

台風一過と思いきや、ぐずついた天気 … 。

外へ出られませんので、【未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来】大野和基 インタビュー・編:PHP新書(右写真)を読みました。

大野和基氏〈ジャーナリスト〉が、7人の世界的な経済学者、歴史家、ジャーナリストたちの …資本主義の未来とよりよいあり方… についての持論をまとめて本にしたものです。

その中の3人の方の持論を紹介します。

『トーマス・セドラチェク〈経済学者〉』より
… いま私が着ているジャケットには価値があります。30ドルで売れるかもしれません。でも、世の中には友情という価値もあります。それはこのジャケットよりもはるかに価値がありますが、価格を付けることはできません。 … … にもかかわらず、数字を付けられるものだけで計算しようとすると、答えはつねに間違ったものになる。これこそ、まさに「経済学」の病です。 … P116

『タイラー・コーエン氏〈経済学者〉』より
… 〈日本には〉すばらしい企業はいまでもありますが、それらは「とてもいい企業」止まりであり、最前線でイノベーションを起こすことはありません。日本の年齢構成が非常に高齢化していることも問題です。イノベーティブな人材の多くは20代、あるいは10代である場合もあります。 … P142

『ルトガー・ブレグマン〈歴史家,ジャーリスト〉』より
… 才能のある若者たちはかつて、研究機関や大学、政府、医療、教育などの分野で働いていたのに、いまやその大半がウォール街で働くようになってしまったのは、現代最大の悲劇だと思っています。 … P168
… 若い人たちには、自分の道を探り、創造性を開花させるのに十分な自由を与えることが必要だと思っています。創造性を教えることはできません。できるのは、開花を促すことだけです。創造性は、すでに存在しているのです。 … P176

つい最近出版された本です。

大いに刺激を受けました。

【庭仕事の愉しみ】読了はけがの功名か

【庭仕事の愉しみ】V・ミヒェルス編/岡田朝雄訳:草思社

朝から腰が痛い!

昨日、お寺の本堂の畳の上で、長時間座って住職さんのお話を聞いていたのが原因のようです。

※ 住職さんの責任ではありませんよ。

で、今日は野外作業を諦めました。

午前中は買い物をし、午後は読書をしました。

けがの功名といいましょうか、【庭仕事の愉しみ】V・ミヒェルス編/岡田朝雄訳:草思社(右上写真)を読み終えることができました。

※ 【庭仕事の愉しみ】: ヘルマン・ヘッセの著作の中で、庭仕事に関する箇所を編集した本

前々回のブログ記事『【庭仕事の愉しみ】を読み灰を思い出す』で、すでに一部紹介していますが、

改めて印象に残ったくだりを紹介します。

… 書斎からのこの眺め、このテラス、この茂みと樹木は、部屋や家具調度よりもはるかに私と私の生活に近しいものとなっている。それらは私のほんとうのつきあい仲間、私に最も近いものであり、私はそれらとともに生き、それらは私の味方であり、信頼のおけるものたちなのである。 … P66

… 〈蛾の〉羽の、くすみ、混じりあい、ぼかされた茶色や灰色などのすべての色調は、枯れ葉と見まがう色であって、ビロードのようにやわらかな感じを与える。私が日本人であったなら、祖先たちからこれらの色彩とその混合色それぞれについておびただしい数の正確な呼び名を受け継いだことであろう。 … P110

… 私には、ひとつの庭が … … あります。夏には私はそこで半日を過ごします。焚き火をし、花壇の中にひざをつき、下の谷間の村々から響いてくる鐘の音を聴きます。そしてこの素朴な田舎の小世界で、詩人や哲学者の著作を読むときとまったく同じように、永遠なものや心にしみるものを感知します。 … P201~202

… 土と植物を相手にする仕事は、瞑想するのと同じように、魂を解放し、休養させてくれます。 … P203

【庭仕事の愉しみ】の本は20年ほど前に購入し、拾い読みしたまま物置に仕舞ってありました。

今回はしっかり通読しました。

今後の愛読書の一つになりそうです。

【庭仕事の愉しみ】を読み灰を思い出す

野外焼却ででた灰をふるいにかけて集めてありました

【庭仕事の愉しみ】V.ミヒェルス編・岡田朝雄訳:草思社
を読みました。

ヘルマン・ヘッセの著作の中で、【庭仕事の愉しみ】に関する箇所を編集した本です。

で、その本の中で、ヘッセは、 ” 灰 ” について、次のように言っています。

… …
私が燃やした塵芥や 緑の植物や 木の根をすべて
土と混ぜ合わせると あるいは濃い あるいは淡い
あるいは赤い あるいは灰色の灰ができる。それは
極上の穀粒か粉末のように細かくなって 焚き火をした地面に堆積する。
それらはそれから 念入りに篩〈ふるい〉にかけられて 私にとっての賢者の石となる。
それは 焚き火に費やした数時間の収穫であり 美味な果実である。
私はそれを小さな湯沸かし鍋に入れて持ち歩き つましく庭に配分する
特に好んでいる草花だけに たとえば細君の小さな庭へ
この瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前を
分け与える価値があると私は思う。
… … P151~152

 

物置小屋に置きっぱなしになっている ” 灰 ” のことを思い出しました。(右上写真)

” 瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前 ” の一人占めはよくありませんね。

父が手入れしている菜園の物置に2容器ぶん置いてきました。

そして、親戚にも2容器ぶん持って行きました。