【庭仕事の愉しみ】を読み灰を思い出す

野外焼却ででた灰をふるいにかけて集めてありました

【庭仕事の愉しみ】V.ミヒェルス編・岡田朝雄訳:草思社
を読みました。

ヘルマン・ヘッセの著作の中で、【庭仕事の愉しみ】に関する箇所を編集した本です。

で、その本の中で、ヘッセは、 ” 灰 ” について、次のように言っています。

… …
私が燃やした塵芥や 緑の植物や 木の根をすべて
土と混ぜ合わせると あるいは濃い あるいは淡い
あるいは赤い あるいは灰色の灰ができる。それは
極上の穀粒か粉末のように細かくなって 焚き火をした地面に堆積する。
それらはそれから 念入りに篩〈ふるい〉にかけられて 私にとっての賢者の石となる。
それは 焚き火に費やした数時間の収穫であり 美味な果実である。
私はそれを小さな湯沸かし鍋に入れて持ち歩き つましく庭に配分する
特に好んでいる草花だけに たとえば細君の小さな庭へ
この瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前を
分け与える価値があると私は思う。
… … P151~152

 

物置小屋に置きっぱなしになっている ” 灰 ” のことを思い出しました。(右上写真)

” 瞑想の火と生け贄の醇化された収穫の分け前 ” の一人占めはよくありませんね。

父が手入れしている菜園の物置に2容器ぶん置いてきました。

そして、親戚にも2容器ぶん持って行きました。

初秋の暑い日に読書について思う

初秋の暑い日に

秋になったというのに、酷暑に逆戻り!

室内で、ブログ記事を書くことにしました。

今朝〈9.7〉の日経別刷り11面の『なやみのとびら』欄にあったことを紹介します。

【読者の問い】
… 読んだ本の内容を覚えていない〈愛知県・30代・男性〉 …

【回答者〈石田衣良:作家〉の答え】
… 凡俗のぼくたちには、そんな記憶能力はありません。本の内容は忘れてしまうのが当然なのです。 … … 本を読んで、知識をしっかり身につけよう、できることなら、もっと頭をよくしてやろう。その手のたちの悪い邪念があると、読書にはあまりよい影響はありません。 … … アルベール・カミュの『シーシュポスの神話』ではありませんが、読書は果てしない努力なのです。ぼくたちの雑な頭では、すかすかのザルで知の水をすくい続けるようなものです。
… … 結論はひとつ、なんにも覚えていなくとも、本はひたすら読みましょう。 …

ついでに、
… なんで本を読むのか … について、2冊の本より紹介します。

【人間の本姓】丹羽宇一郎著:幻冬舎新書 P154より
… 老い先短し、いまさら何か新しいことを知ってどうなる。一生懸命本を読んだって仕方がない……そんなふうに悟ってしまうと、せっかくの人生なのに、もったいないと思います。 …
※ 先日も一度紹介しています。

【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作・平井正穂訳:岩波文庫 P70~71より
… 人びとは自分の楽しみのために、自分を慰め、強めるために本を読むのだ。 … … いかにも無駄なようにみえる読書の時間がなければ、人生の終焉を待ちながら、どんな心境をもってこの田舎家で私は生活していったらよいのであるか。 …

『花鳥風月』さんとずっとお付き合いを 

木立前に群生しているカタバミ

この季節〈秋〉になると、成長する草花が限られてきます。

が、カタバミについては、その限りではありません。

※ カタバミは、春から秋にかけて咲きます。 

ほかの草花が成長しなくなった分、とても目立っています。

木立前のいたるところに、カタバミが群生しています。(右上写真)

で、よく見ると、その周りを灰色っぽい小さなチョウがたくさん飛んでいます。

” ヤマトシジミ ” というチョウのようです。

【ネット:コトバンク ヤマトシジミ】より
… 岩手県、秋田県以南の日本全土に分布する … … 都内庭先でもみることが多い。 … … 食草のカタバミがそのような場所に生育するためである。その反面、深山や自然度の高い環境には生息しない。 … … はねの開張は27㎜程度。 … …

 

木立を歩き回るようになって6年5か月が過ぎました。 

今日初めてヤマトシジミに気づいたという次第です。

… カタバミとヤマトシジミの関係 … 、
延いては
… 
『花鳥風月』全般にわたり … 、

” 知らないことが多過ぎるのではないか ”
” ものごとをしっかり見ていないのではないか ”

と反省しました。

今や日々相手にしている『花鳥風月』さんです。
〈相手にしてもらっているといった方が正確かも〉

相手のことをよく理解し、ずっとお付き合いをしていきたい〈させていただきたい〉と思っています。

落合信彦氏がジイサンにも響いてくる

【10年後の自分が見えるヤツ1年後の自分も見えないヤツ】落合信彦著:青春出版社

菜園横の物置の掃除に行きました。

が、本を整理しているうちに、ついついそれらに見入ってしまいました。

整理のつもりが拾い読みになってしまいました。

2時間ほどそうしていたでしょうか、数冊の本を持ち帰りました。

その中の一冊、【10年後の自分が見えるヤツ1年後の自分が見えないヤツ】落合信彦著:青春出版社(右上写真)から。

… 少しでもよくなりたい。だから本を読むんじゃないか。だから講義聞くんじゃないか。いろいろなことを知りたがるんじゃないか。 … P232

… 時間のムダだけは、絶対にダメ。これがまず第一の条件。 … … ほんとうに僕は1日1000時間あればいいと思う。しかし、いくら努力したって50時間分ぐらいしかないんだ。まだ努力は足りないかもしれないけども、時というものは一番大切なものなんだ。 … P233

… 脳というのは筋肉と同じなんだ。トレーニングする。すると活性化してくる。だから頭を使う。 … P236

… これから少子化社会になる。大歓迎しなきゃ。すると、引っ掛け問題で落としていくとか、バカな受験問題がなくなる。減点主義の社会じゃなくなる。
これからは加点主義の社会になる。そうじゃないとこの国はダメだ。 … P238

… 自分のためになることをやりなさい。自分のためにやるということは、キミらが一人ひとり良くなったら、他の人も良くなる。そうでしょう。
自分にも何もできないのに、人を助けることはできない。キミら一人ひとりが良くなったらこの社会もものすごく良くなるよ。… P245

以上、落合氏が、2001年に若者相手に講演をしたときの内容の一部です。

が、無所属の時間を過ごしている63歳のジイサンにも妙に響いてくるのです。

久しぶりにじっくり本を読みました

この3日間で読んだ3冊の本

一昨日から降り続いていた雨も、ようやくおさまりました。

激しい降り方でしたので、外作業は諦めました。

屋内で本を読みました。

3冊読みました。右写真)

それぞれの本で、印象に残ったくだりを紹介します。

【じつは完全復活している日本経済】上念司著:SB新書
… 入試のような、あらかじめ設定されている正解を出す競争では経済は発展しません。答えのない問題に立ち向かい、その時点で最良の答えを出し続けること。これを繰り返すことでしか答えにたどり着かないのです。 … P132~133

【50歳からのゼロ・リセット】本田直之著:青春出版社
… 新しい幸せの価値観に気づいた人たちはすでに、ライフいスタイルを変え始めています。物質的な幸せから、体験的、精神的な幸せへ。
物ではなく、インプットとなる体験にお金を使い、精神的な満足を重視する。働く時間を減らし、自分や家族と向き合う時間を大切にする。自分にとって何が必要なものかを吟味し、それが得られるかどうかを幸せの基準とする。 … P101
※ タイトルが、50歳からの … となっていますが、63歳の私にも当てはまる箇所がたくさんありました。

【人間の本姓】丹羽宇一郎著:幻冬舎新書
… 楽しいかつまらないか、気持ちがいいかよくないかといった価値観で行動を起こすようにすれば、損得勘定だけの窮屈な人生からは解放され、心豊かな日々を過ごせます。 … p67
老い先短し、いまさら何か新しいことを知ってどうなる。一生懸命本を読んだってどうなる……そんなふうに悟ってしまうと、せっかくの人生なのにもったいないと思います。 … P154

試験のためでもない、仕事のためでもない読書って、いいですね。

久しぶりにじっくり本を読みました。
〈肩こりにならなければよいのですが〉