枲〈からむし〉と苧麻〈ちょま〉は同じか

木立前に生えている苧麻〈ちょま〉

かつて高齢の方より、 ” からむし ” についての話を聞いたことがあります。

バケツに入った緑色の植物を見せながら、
「この ” からむし ” の植物繊維が、昔、着るものをつくるときに利用され、そして、栽培もされていました … … 」というような内容のものでした。

枲〈からむし〉という漢字も、そのときに知りました。

… そして、今朝 …

近所の人がやって来て、
「あそこにある ” ちょま ” しばらく切らんといてくれんか〈切らないでくれ〉。 ある人にあれ〈ちょま〉を見せながら説明したいんや … 。」
と頼まれました。

「 どれが ” ちょま ” や。」
と聞き返すと、

” ちょま ” の生えているところまで行って(右上写真)、
「これのことや。 … 昔、この植物繊維がよう使われたんや。 … で、この辺りにもよう栽培されとったんや … 。」

… … …

かつて聞いた話とあまりに似ているので、ネットで調べてみました。

【ウィキペディア】:カラムシ より
カラムシ〈苧, 枲〉は、 … … 南アジアから日本を含む東アジアまで広く分布し、、古くから植物繊維をとるために栽培されたため、文献上の別名が多く、紵〈お〉、苧麻〈ちょま〉、青苧〈あおそ〉 … … など。

からむし〈枲〉とちょま〈苧麻〉が、同じ植物であることがわかりました。

と同時に、あのバケツに入っていた緑色の植物〈〉が、自分の足許にあることも初めて知りました。

… 一つ一つが勉強ですね …

ツバメが低く飛んでいるので雨かな?

3日間でけっこうな量の草をむしりました
灰もほとんどふるいにかけました
サツマイモを植える畝を二つつくりました

〈午後〉5時を過ぎたあたりから曇ってきました。

予報では、明日は雨のようです。

で、それに合わせたかのように、ツバメが低いところを飛んでいます。

『ツバメが低く飛ぶと雨?』

… ツバメのエサとなる小さい羽のある虫は、低気圧が近づいて空気中の湿度が高くなると湿気、水分が羽について体全体が重くなり、高く飛ぶことが難しくなります。つまり、湿度が高いときはツバメのエサとなる虫が低いところを飛ぶために、それを追うツバメも低く飛ぶようになるのです。 …
〈しかし、100%雨になるとわけではありません〉
【ネット:子供の科学のWEBサイト「コカねっと!」より】

これだけ暑い日が続くと、ひと雨欲しいですね。

とくにここ3日間は、真夏かと思うほどの天気でした。

幸いにも空気がカラッとしていて、夕方には気温も下がりましたので、日陰や時間帯に合わせて作業をすることができました。

①けっこうな量の草をむしることができました。(右上写真)
②山になっていた灰もほとんどふるいにかけることができました。(右中写真)
③サツマイモを植える畝〈高さ約35㎝,長さ約7m〉を二つつくることができました。(右下写真)

… ツバメの低空飛行 … 果たして当たるかな?

【幸せな人は「お金」と「働く」を知っている】を読む

【幸せな人は「お金」と「働く」を知っている】新井和宏著:イースト・プレス

【幸せな人は「お金」と「働く」を知っている】新井和宏著:イースト・プレス(右写真)を読みました。

… キャンプ用品の製造販売を行っているスノーピークの山井社長がこんな素敵なことを言っていました。「日本人はこれまで、『勝ち、負け』という基準で判断してきたけれど、これからは『好き、嫌い』という判断基準で生きていけばもっといい」と。「好き、嫌い」はその人にしか判断できないものです。それは、とても個性的で自然なことですよね。 … P61~62

… 人間はお金のために働くことは否定できません。ただし、お金だけのために働くのはつまらないですよね。人生の中で働く時期は、主に20から60代。人の一生の中で一番気力体力ともに充実している時期です。 … … その大切な時間をお金の奴隷になっている時間にするのか、幸せな時間にするのかは、自分の人生を考える上でとても重要な選択になるはずです。 … P97~98

… 「ありがとう」という言葉は、あくまで自分自身が望んでした行為に対して、結果としてたまたまもらえる言葉にすぎません。不満を持たないためには、自分の外側にではなく、自分の内側に絶対的な評価軸を持つ必要があります。 … P106

… 本来、幸せの価値観は多様で、これが唯一の幸せだというような誰にでも当てはまるような正解は存在しないのです。その正解を決められるのは、他の誰でもない、あなた自身だけだということをどうか忘れないでください。 … P119

【著者:新井和宏氏について】
住友信託銀行に勤務された後、外資系金融機関に転職されました。
そのときに、ストレス性の病気になり、退職せざるをえなくなりました。
回復された後は、鎌倉投信という会社を創業され、 …社会性を重視した『いい会社』… にするように活躍されています。

【森遊びの日々:森博嗣著】を読む

【森遊びの日々】森博嗣著:講談社

【森遊びの日々】森博嗣著:講談社(右写真)を読みました。

… 僕にしてみると、皆さんの欲求って、「行きたい、見たい、会いたい、食べたい」だけなんですか? ときき返したくなります。僕は、それ以外にやりたいことがいっぱいあって、それで毎日手一杯なのです。 … P300

… 引退してからは、毎日が自由時間ですから、今日できなくても、明日やれば良い、と先送りにできるし、準備もできるし、その分、かえって楽しい時間が長くなることもあって、本当に気持ちが良い生き方だなあ、と思ったりします。
それで、いったい何が違うのかというと、 … … つまり、他者と関わらなくなったので、人と合わせるような時間の使い方をしなくなったのですね。この日が休みだ、というのは、自分のスケジュールではなく、他者から与えられたものなのです。それが、どっぷりと浸かっていると気づかない。気づく暇もないもです。 … P326~327

… 大勢の仲間が欲しい人もいるでしょうし、できるだけ一人でいたい人もいると思います。それぞれ適材適所で、適性に合った職業に就くのが良いわけですが、自分がどちらのタイプなのかは知っておく必要があります。だいたいわかると思いますけれど。 … P330

… どういうわけか、「楽しみはみんなで」という固定観念が広く流通していて、一人は寂しくて避けたい状況だ、と思い込んでいる人が、特に子供や若者に多い。 … … だんだん、歳を取ってくるほどそうでもないことが理解できると思います。「自分が変なんだ」と誤解しないようにしましょう。 … P331

私自身、定年退職後の2年間〈上記のように〉森氏のような思い『無所属の時間』の中で生活してきました。

地域との関わりにけっこう時間をとられていますが … 。

【ヘンリ・ライクロフトの私記:ギッシング作】を思う

薪ストーブの傍らに椅子を寄せてスタンドの白熱電球を点けました
【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作:平井正徳訳 岩波書店

予報では、冬並みの寒さでしかも終日雨だということです。

何をしようかと思案していると、町会長さんがやって来ました。

月末に予定されている春祭りや今年度の地区の諸々の行事について話し合っているうちに、お昼になっていました。

昼食の後、本屋さんに行きました。

2時間ほど出ていたでしょうか、新刊の本屋さんと古本屋さんからそれぞれ2冊ずつ本を買ってプレハブに戻って来ました。

で、さっそくそれらを読もうと、薪ストーブの傍らに椅子を寄せ、スタンドの白熱電球を点けました。(右上写真)

… … … … …

急に、〈買ってきた本ではなく、以前から本棚に置いてあった〉【ヘンリ・ライクロフトの私記】ギッシング作:平井正徳訳 岩波書店(右下写真)が読みたくなりました。

今までに三度読んでいますので、いたるところに赤線が引いてあります。

で、それらの中のあるくだりが目に留まりました。

… 錠前のかかるドア、冬の暖炉、一服のタバコ、こういったものだけが私には欠くべからざるものであった。これさえあれば、どんな汚ならしい屋根裏部屋ででも充分満足することができた。 … P42

・錠前のかかるドアのある屋根裏部屋=プレハブ
・冬の暖炉=薪ストーブ
・一服のタバコ…私も20年ほど前まで吸っていました。
・他、【ヘンリ・ライクロフトの私記】では、古本屋さんによく出入りしたこと、灯油ランプのことも書かれています。
※ 灯油ランプは、さしあたって白熱電球になるでしょうね。

定年退職後、私が現在のような生活をするにいたったのは、ギッシングの著書にも影響を受けているようです。

意識、体力があるうちに、まだ、何度か読みたいと思っています。