彼岸花の葉っぱだとは知りませんでした

彼岸花〈9月下旬〉
彼岸花の葉〈11月下旬〉

前々回のブログで、【雑草のはなし:田中修著 中公新書】を紹介しました。

その中〈P118~125〉に、彼岸花についてのはなしがありました。

私の居場所にも例年彼岸花が咲きますので(右上写真)、とくに興味を持って読みました。

【〈彼岸花の〉葉っぱはどこにあるのか】のくだりで、
” 花と茎は見るけど、葉っぱは見ないな ” と、ふと思いました。

※ 右上写真にも葉っぱは見当たりません。

実は、花が咲いた後、細く目立たない葉っぱが生えてきて、冬に少し厚みのある、細く長い葉っぱが茂りはじめるということです。

ありました!

彼岸花が咲いていたところと同じ場所にありました。(右下写真)

※ 草刈りをしたとき、あまり見かけない草だったので、なぜか気になり、刈らなかったのです。
もちろん、そのときは、彼岸花の葉っぱとは知りませんでした。

初冬に入り、他の草がなくなっていく中で、彼岸花の葉っぱだけが目立ってきました。

田中氏によると、これから冬の間、他の植物に邪魔されず、株状に多くの葉っぱを広げ、太陽の光をいっぱい浴びて光合成をするということです。

このままいけば、光合成によって地下の球根に栄養分が蓄えられ、来年の秋に立派な花が咲くこと必至です。

※ 今までは、彼岸花の葉っぱを知らなかったので、知らず知らずのうちに他の草といっしょに刈っていました。

彼岸花が増えることを望んでいましたので、偶然とはいえ、ほんとうによかったです。

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【雑草のはなし:田中修著】を読む

【雑草のはなし】田中修著:中公新書
居場所周辺で4月に咲き乱れるヒメオドリコソウ

草の名前や性質を知りたく、【雑草のはなし】田中修著:中公新書(右上写真)を買って読みました。

鮮明なカラー写真〈130枚〉と平易な言葉で、私たちがよく目にする ” 雑草 ” の名前や由来、性質等についてわかりやすく書かれています。

※ 読んでいるうちに、著者のそれぞれの草に注ぐ愛情の眼差しが伝わってきて、 ” 雑草 ” という言葉を遣うのがはばかられるような気持ちになりました。
できれば、雑草と呼ばずに固有名詞で呼びたいものですね。

で、ここ2,3年、4月頃に居場所周辺に咲き乱れる ” 雑草 ” の名前もわかりました。

” ヒメオドリコソウ ” です。(右下写真)

かわいらしい名前ですが、密集して生えますので、除草するとなると手ごわい相手です。


… レンゲソウの根のコブの中に暮らす根粒菌は、空気中の窒素から窒素肥料をつくることができる … P10
… 植物にとっては、自分の花粉を自分のメシベにつけてタネをつくっても、利益が少ないのだ。利益が少ないばかりでなく、隠されていた悪い性質が出てくる可能性がある … P18
… スギナは一度繁殖すると、根絶するのがやっかいな雑草なのである。土の中の根は深く、「1メートルの深さにまで伸びている」といわれる。 … P66
等、

読んで楽しく、また、事典や図鑑の代わりにもなる本です。

雑草のはなし―見つけ方、たのしみ方 (中公新書)

ポスト平成の会社像は〈日経新聞より〉

日経新聞 11月13日〈火〉6面より

日経新聞〈11月13日火 6面〉で、” ポスト平成の会社像は ” のタイトルの下、3人の方が考えを述べていましたので紹介します。(右写真)

… 世間は人手不足と言うけど、むしろ人余りだと思う。ロボット化、人工知能(AI)化が進む中でホワイトカラーが今後、余剰になる。
… 入社試験では暗記力は不要。長い論文を書いてもらうなど本気度を試す。 …
… マーケティングとは顧客が気づかないこと、すなわち答えがないことに答えることだ。答えのあることを勉強する詰め込み型の教育では育めない。 …
【高岡浩三氏:ネスレ日本社長】

… これからは時間をもてあます人が増えてくる。役に立つものはこれ以上いらない。これからはアジェンダシェイプ、すなわち自ら問題を設定できる人じゃないと、ビジネスはつくれない。 …
… 人は「意味」を食べて生きる存在だ。北海道の炭鉱労働は過酷だったが、精神を病む人は出てこなかったという。エネルギー産業の中心に身を置く炭鉱マンは自負と意味に満ちていた。 …
【山口 周氏:コーン・フェリーシニアクライアントパートナー】

… (ワイガヤに代表される)大部屋を作るのも良くない。今の日本の組織でこれをやったら、ますます「金太郎あめ」タイプを増やすだけだ。むしろ一人で考えるスペースを作った方がいい。個人に責任を持たせる代わりに、権限も与える。命令に従う犬型人間から、自発的に動くネコ型人間を育てるようにしないと。そういう人材は異端の部門や(今の社会に適応しづらい)ゆとり世代から生まれるのではないか。 …
【太田 肇氏:同志社大学教授】

短い文章で人に伝えたいことを表現する技術

過去300記事の見直しが終わりました
晩秋の我が居場所

今日〈11月9日〉で過去300記事の見直しが終わりました。

※ まだ150記事ほど残っています。

とくに ” 順序立てて書かれていない箇所 ” に重点を置いて見直しをしました。

【見直しの視点】

① 〇+△=◇ の数式のように簡潔に表現すればよいのに、やたらに修飾語を使い、わかりにくい文章になっている箇所が多々ありました。

・不要な修飾語を省きました。

② 一つの記事に、木の伐採、草刈り、食べ物、天候のことなど、あれもこれも書いているので、話が飛んでしまっているのです。

・この記事には木の伐採のことだけ、あの記事には草刈りのことだけ、というふうに、一つの記事に一つのテーマだけとしました。
〈日記風のものは除きます〉

結局は、ほとんどが文章を削る作業でした。

一記事平均700字程度だったものが、500字程度になってしまいました。

不要な写真も削除しました。

でも、余計なものがなくなったぶん、文章はかえってわかりやすくなったと思っています。

【SNS時代の文章術:野地秩嘉著 講談社+α新書】より

… 文の頭から読んでいって、後戻りしなくても理解できる文章に組み上げる。これが原則だ。 … P47
… 短い文章で人に伝えたいことを表現する技術 … … P98

まだしばらく記事の見直しが続きそうです。

SNS時代の文章術 (講談社+α新書)

【2019長谷川慶太郎の大局を読む】を読む

【2019長谷川慶太郎の大局を読む】 徳間書店

【2019長谷川慶太郎の大局を読む】徳間書店 から

… ここで強調しておきたいのは、保護貿易対自由貿易というように両者は対立関係にあるのではないということだ。また比較の対象ですらない。保護貿易か自由貿易かの選択では、もう自由貿易しかありえないのだ。 …   P113

… そこで筆者は「文化摩擦を恐れて外国人労働者を入れずに経済の衰退を招くのか、外国人労働者を入れて経済を維持・成長させていくのか、どちらを選ぶのか」と問いたい。言い換えれば、文化と経済のうちどちらをとるかだが、この結論ははっきりしていて、取るのは経済しかない。外国人労働者を入れないと日本経済は崩壊してしまう。 … P160

… 裁量労働制の目的は労働時間の短縮ではなく、だらだらと職場に残る慣習を改め、効率よく働いて生産性を高めることなのだ。効率的に働くインセンティブになりこそすれ、長時間労働を助長するようなことはありえない。 … P163

… 現在急速に居住者が減少している地域では、インフラの新規整備だけでなく、既存のインフラの修復も明らかに公共事業投資の無駄遣いとなる。 … P167

… いずれにしろ日本は労働問題をはじめ銀行のATMなどムダなことが多すぎる。これらのムダをすっきりさせ、その浮いた資金でまた新たな設備投資を展開していけば、さらに大きな飛躍のキッカケをつかむことになるだろう。日本は、「人手不足」と「キャッシュレス化」を奇貨とすべきである。 … P189~190

長谷川氏の『対局を読む』シリーズは、毎年のように読んでいます。

今回も、 ” 木を見て森を見ず ” の私に、もっと森を見るようにと促してくれました。

2019 長谷川慶太郎の大局を読む