ものを探す時間をなくするために

今年自作した小屋の整理棚
使用頻度の高い草刈機は出し入れしやすいように

草刈りの刃を取り替えるときに、スパナを探し回ったことがあります。

波板を切るときに、金切りばさみを探したく道具箱を全部調べたこともありました。

… ムダな時間ですね …

【トヨタ式5S】の言葉を以前耳にしたことがあります。

ネットで調べると、5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾をいうそうです。

その中でもとくに整理、整頓については、トヨタ式の基礎を築かれた大野耐一氏が次のようにおっしゃっています。

… いらないものを処分することが整理であり、欲しいものがいつでも取り出せることを整頓という。ただきちんと並べるのは整列であって、現場の管理は整理・整頓でなければならない。

これに倣って、私も、いらないものは処分し、処分に迷ったものは一つの箱にまとめ、中に何が入っているかを明記し、棚の上の方に見えるようにして置きました。(奥の方に入れたら、また探すことになるからです)

もちろんいつも使うものについては、頻度の高い順に、一番取り出しやすいところに置きました。

また、どの道具がどこにあるのか【見える化】にも配慮しました。とくにネジ類については、長さ〇mm、太さ△mmのものがどの箱に入っているのかがすぐにわかるように並べました。(右上2枚の写真)

後は、今の整理・整頓の状態をずっと持続することができるかどうかということです。5Sの最後に ” 躾 ” がありました。
自分をしっかり ” 躾 ” たいと思っています。

『宝の持ち腐れ』を『宝の山』に

伐採後積んだままになっている孟宗竹 木立に3カ所ある
おが屑に灯油をしみ込ませ、焚き付けに使う

… MOTTAINAI …
今日(9月13日)の日経新聞の文化欄で目にしました。

「廃材アート自然と繋がる」というタイトルの下、岐阜県立文化アカデミー教授の松井勅尚氏は、次のように言っています。

… 日本は先進国でも指折りの森林率を誇る森林大国だ。しかし、人口は都市部に集まり、自然が ” 宝の持ち腐れ ” となっている。木や廃材で作品を作る体験は、人々が日々の暮らし方に改めて向き合い、森と人とモノのつながりを考える場になる。 森が ” 宝の山 ” であるという思いを実感できる人を育てることが使命だと思っている。 …

そして、そのような趣旨で、【MOTTAINAI工房】というところで活動しているということでした。

私の場合、木立の手入れの後にでたものは、野外焼却するか、ただ積んで置いておくだけです。(右上写真)

氏のいう ”  宝の持ち腐れ ” でしょうね。

” 宝の山 ” にはほど遠いのですが、おが屑に灯油をしみ込ませ、それを焚き付けのときに使っています。(右下写真)

また、細い竹は畑の支柱として、伐採した木は薪として使っています …… 。

” 宝の持ち腐れ ” から ” 宝の山 ” へ

私の課題でもあります。

 

雑草はいつごろまで伸び続けるのだろうか?

山で暮らす愉しみと基本の技術:大内正伸著(農文協)  P30植物の生長と作業暦
敷地前の公道  今日の午後草刈りの予定  今年最後かな!

夏の名残も薄れ、日毎に秋めいてきました。

芸術の秋、スポーツの秋、……等、いろいろ言われていますが、私にとっては、野外作業の秋です。

さしあたっては敷地前の公道脇(右下写真)の草刈りです。
午後にする予定です。

春から何回草刈りをしたでしょう。

うんざりです。

でも、今日はちょっとワクワクしています。
わけは、今日草刈りをする箇所だけに限って言いますと、今年最後の草刈りになりそうだからです。

大内正伸氏も氏の著書:【山で暮らす愉しみと基本の技術】P30で、〔植物の生長と作業暦〕(右上写真)を添え、草刈りの時期について次のように述べています。

… 植物は光合成で養分をつくり生長するので、もっとも勢いを増すのは、一年でいちばん日照時間の長い夏至(6月21日頃)の前後といえる。日本ではちょうどこの頃に梅雨が重なり、水分もとれるのでまさに「爆発する」といった形容が大げさではないほど、草木は旺盛な生長を見せる。7月も後半になると草たちは「伸びきった」という感じになり、8月のお盆時期(8月中旬)をすぎると、生長はぐっとおさまり、そこから先は晩秋に向かってゆっくりと終息していく。敷地を効率よく草刈りするには、時期を逃さず早め早めに手を打つことが肝要で、伸びきってしまった草は茎が太く硬く、切りにくいだけでなく、かさもあり、後の処理も手間がかかる。 …

今月で今年のすべての草刈りを終わりにしたいと思っています。

山で暮らす愉しみと基本の技術

窓とドアをネット通販で買いました

インターネットで購入した窓

9月8日付の日経新聞に、

… トイザラス破産申請検討か …
の見出しで、トイザラスだけでなく、衣料品チェーン大手のギャップなどの小売店も悪戦苦闘している記事が載っていました。
その背景には、ネット通販の成長があるということです。
衣類や家電のネット通販の比率は、米国が7%、中国が15%、日本では5%だそうです。

実際、妻や子どもの様子を見るに、衣類や健康水などけっこう通販を利用しているようです。
私自身は、ブルックスのドリップコーヒーを買うときにいつも利用しています。

最近、作業小屋をつくるときに、アルミサッシの窓(右上写真)の購入にネット通販を利用しました。

近くのホームセンターでは窓を扱っていなく、窓に詳しい店員さんも見当たりません。
顔見知りのガラス屋さんに相談することもできたのですが、何しろ田舎ですので、購入を前提とした話になります。
無収入の身で、高くついたら困ります。
それで、他の購入方法を考えることにしました。
解体家屋では、窓は外しても、窓枠は家屋に付いたまま壊されることも聞きました。〈窓だけあっても、窓枠がないと小屋に付けられません〉
結局、ネット通販で購入することにしました。

ネットでは、窓を扱うお店がたくさんあり、種類も多く、値段、送料などについても容易に比較できます。

そして、大きくて重たいアルミサッシの窓2つと開閉ドア2つを、作業現場まで持って来てもらいました。 …

確かに便利です。

ネット通販の成長と小売店の苦闘 …… 。 難しい問題ですね。

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農人日記〈秋山豊寛著〉を読んで

農人日記:秋山豊寛 新潮社

仕事をする上で、仕事に関係するみなさんの顔と名前を覚えることは、基本中の基本です。

退職後、私が日々相手にしているのは主に花鳥風月です。
残念ながら花鳥風月それぞれの顔と名前がほとんどわかりません。
そんことでは花鳥風月との関係がうまくいかないのでは、と心配でした。

そんな折、秋山豊寛氏の書かれた農人日記(のうじんにっき)【新潮社】を読みました。

P.4に次のようにあります。

… この日記は、謂ゆる田舎暮らしにかかわる人間関係というか、農村社会の現状の記録というよりも、商品作物として栽培を始めた椎茸を含めて、稲、麦、蕎麦、雑穀を始め各種野菜や天候、野生動物の活動などについてのメモが中心になりました …

椎茸をはじめ稲や各種野菜、野生動物など、それらの特徴や生態について具体的にとてもわかりやすく書かれています。

秋山氏が植物や動物などを深く理解し、それらに真剣に関わっていこうという姿勢がひしひしと伝わってきます。

とくに植物や動物など、それら一つ一つを個別の名前でていねいに呼んでいるところに感じます。

氏の日記にざっと目を通しても、
… 薊(あざみ)、葛、夏ツバキ、辛夷(こぶし)、海棠(かいどう)、花梨(かりん)、満作(まんさく)、水木、オイカワ、落葉松(カラマツ)、欅(ケヤキ)、柏、ナラ、頬白(ほおじろ)、鶺鴒(セキレイ)、ヘビトンボ、トビゲラ、 … 等々
があげられます。

単に ” 花 ” ” 木 ” ” 鳥 ” ではないのです。

私の目下の相手は、花鳥風月です。顔と名前を覚えて良好な関係を保っていきたいと思っています。

農人日記