定年退職後の限られた時間を有意義に

二つのエアコンの室外機 屋根が鉄板なので一つだけでは十分に冷えない

… 住居でもないプレハブに二つの冷房? …  ぜいたく!と思っている方がいらっしゃるようです。

夏の蒸し暑さに耐えられないからです。
もっと耐えられないのは、蒸し暑いときに、
「 …ああ、暑い! 何もする気がない! ああ、暑いわ!…」
というふうにブツブツ言いながら、ダラダラと何もしないで時間を過ごすことです。(もちろん私のこと)

それで、就職した年(38年前)の夏に、何は買わなくてもエアコンだけは買いました。
〈当時の月給は、手取りで10万円を下回っていたかな? でも、12万円のエアコンを窓に取り付けてもらいました。〉
快適な環境の中で、時間を無駄にすることなく好きなことをしたかったからです。〈現在もまったく同じですね〉

エアコン導入については、先日亡くなられた渡部昇一氏(英語学の碩学)が若いころに書かれた【知的生活の方法】〈講談社現代新書〉の影響もありました。
その中に、
…… 私は、クーラーに心から感謝している。というのはそのおかげで、ヨーロッパの人のように、1年中、本が読めるようになったからである。以前のように夏の3ヵ月をほとんど無為に過ごすことがなくなった。(東京の6月半ばから9月半ばまでの3ヵ月間はあまりに蒸し暑くて頭が働かないということ) ……
とあります。

定年退職後の限られた時間を有意義に過ごしたいですね。

知的生活の方法 (講談社現代新書)

サイトのタイトル『無所属の時間』について

サイトのタイトル〚無所属の時間〛を決めた経緯について話します。

〚無所属の時間〛というタイトルの文庫本があります。山本七平氏が書いた50近い随想が収められ、1988年にPHP 文庫より出版されています。私はその本を買った後、興味のあるいくつかの随想を読んだだけでずっと物置の本棚に置いてありました。今年の5月のことです。物置の整理をしていたとき、その本の背表紙の〚無所属の時間〛の文字がふと目に留まりました。その本にしぜんに手が伸びていきました。まさに自分の置かれいる時間を言い当てていたからです。近いうちに読もうと思い、手元に置くことにしました。

ちょうどそのようなときに、楠木新氏が書いた【定年後】(中公新書)の中にも〚【無所属の時間〛という言葉を目にしました。44ページに、……このような無所属の時間を過ごしたのは幼稚園に入園する前の5歳のとき以来だ…… とあります。

ちなみに私の場合は、保育園に入園する前の3歳のとき以来です。(余計でしたか?)

……ということで、ブログ名を〚無所属の時間〛といたしました。

※他、城山三郎氏の書いた【無所属の時間で生きる】(新潮文庫)もよく知られています。まだ読んでおりませんので、今回は紹介いたしませんでした。

無所属の時間新しい視点を生む物の見方・考え方 (PHP文庫)   定年後 - 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)   無所属の時間で生きる (新潮文庫)