退職後5度目の正月にしてようやく

今日はカボチャを焼いて食べました

定年退職〈2017〉後は、
… 組織に属することなく自分の思うままに生きる …
をモットーに生活してきました。

勤めることもなく、アルバイトをすることもなく、所有地である木立〈0.5ha〉の手入れに専念してきました。

好きというか、性に合っていたというか、おかげさまで毎日を楽しく過ごしてきました。

 

… でも、正直言って、心の片隅には、

「たとえ60歳まで勤め上げたとしても、私のように好き勝手に生活している人は、世間にはどれだけおるやろか。周りを見ても、よく似た年齢の人はほとんどまだ働いている。 … 自分だけが好き勝手していたのでは申し訳ない… 。」

という思いがありました。

また、ブログにおいても、

『無所属の時間』と銘打ってカッコつけ、思い上がって書いとるんやないやろか … 。」

というような心配もありました。

 

が、今の季節、

暖かい部屋で、お茶を飲んだり自家栽培の作物を食べたりしながら(右上写真)、

窓外の清楚な雪化粧の木立を見るにつけ、

それらの思いや心配がだんだん薄らいできました。

むしろ

… 自分の思いや時間を優先し、ぶれずにやってきてよかった …
… 穏やかな心持ちで日々を送れるというお金に替えられないものを得た …

と、強く思うようになりました。

… 定年退職後5度目の正月にしてようやく … という感じですな。

『付かず離れず』って容易ではない

知人が置いていったモチ

知人が置いていったモチ(右写真)を見ながら、昨日のことを思い出しています。

 

知人は、昨日の午後訪ねて来ました。

彼〈知人:66歳〉は、昨春に延長していた仕事も終え、それ以来日々自分の時間を楽しんでいます。

2か月に1回ぐらいの割合で訪ねて来ます。

で、話す内容はほとんどが彼の家族のことで、端的にいうと、

「妻や子どもといえど、こうも価値観が違うものか」

ということになります。

 

彼は、長らく〈私より10年も長く〉身を粉にして家族のために働いてきました。

そして、昨春に晴れて自由の身になりました。

… が、彼の場合、田畑や手入れする木立もなく、終日家にいることもけっこう多く、家族と向かい合う時間がいっぺんに増えました。

それで、前述のごとく「妻や子どもといえど … … 」の思いを強く抱くようになってしまったのです。

彼より人生経験が1年少ない私は、せいぜいが
「誰しも大なり小なりそのようなことを思いながら生活しているんではないでしょうか。」
と言う程度で、ただ聞いているばかりです。

 

『付かず離れず』という言葉が頭に浮かびました。

デジタル大辞泉によると
… 近づき過ぎず、そうかといって離れもしないで、一定の距離を保ちながら関係を続けるさま …
とのこと。

容易なことではないですな。

今度来たときにモチを食べながら続きを聞かせてもらおうか。

ユーチューブを感心しながら視聴するけど

終日断続的に雪が降っていました

断続的に雪が降り、寒い日でした。

朝の晴れ間に30分ほど木立回りをし、近くの店に買い物に行った以外、プレハブに籠ったままでした。

 

本を読む気になれず、といって読む新聞もなし。

※ 一昨年の4月より、それまで定期購読していた新聞を止めました。
その理由については、2020 4.6付ブログ記事『日本経済新聞の定期購読を止めたわけ』をご覧ください。

で、何をしていたかって?

ほとんどユーチューブを見ていました。

時たま薪ストーブの炎を見たり窓外の雪景色(右上写真)を眺めたりもしたかな。

 

以前子どもから、ーチューブについて、
「お父さん、ユーチューブに深入りすると、考え方が偏ってくるよ。 … 気をつけないと … 。」

と、言われたことがあります。

確かにそれは言えるようです。

政治、経済、歴史、生き方 … etc. いろいろな考えを持つ人の番組を万遍なく視聴すればよいのですが、特定の人の番組ばかり視聴してしまう傾向があります。

… が、視聴しているのは、どだい日々物忘れが進行している65歳のジイサン … 。

そのときは、「この考えはいいな」と感心しながら視聴していても、しばらくするとすっかり忘れてしまうのです。

これじゃ、偏りようがないですわな。

ましてや感心したことが日々の生活に反映されているかというと、

… 心もとないですな …

神〈天?仏?〉から与えられた好条件

イモを焼く

朝、木立回りをしているとポツリポツリと雨が … 。

予報では今晩から雪に変わり、それが数日続いて少しは積もるとのこと。

 

木立をひと回りしてプレハブに入る頃には本降りになっていました。

町会長さんから集落に係る書類をチェックするよう頼まれていたことを思い出し、すぐにチェックをして町会長さん宅に持って行きました。

戻って来てユーチューブを見ていると、いつの間にか〈午前〉11時。

お腹も空いていたので早めに昼食にすることに。

昨秋穫れたサツマイモを1㎝ほどの厚さに切り、薪ストーブの上に載せました。

30分ほどの間に3~4回ひっくり返したでしょうか、ちょうどよい具合に焼けました。

で、本日の昼食は、
・焼きイモ〈右上写真では3個しか写っていませんが、実際には10個食べました。 … 食べ過ぎ?〉
・インスタントカップそば
・みかん1個
・牛乳
と相成りました。

 

質素かな?
〈栄養のバランスは、妻がこしらえた夕食でとっています。〉
〈ちなみに朝食は、食パン2枚、スライスチーズ、ヨーグルト、果物、コーヒーです。〉

他人と比べたことがないので何とも言えないのですが、朝、昼、晩、食べられることに感謝しています。

暖にも事欠くことはありませんので、寒い冬でも快適に過ごしています。

今のところ心身も何とか … 。

神〈天?仏?〉から与えられた好条件を生かさないと。

私ができるのは暖房とお茶と聴くこと

雪に埋もれつつある温州みかん

今日も寒い。

積雪10㎝といったところか。

ブログ記事を投稿し終わり、読書をしようと思いきや、知人が訪ねて来ました。

※ 彼〈知人〉は、私より1歳年下で、かつては集落の住人でした。
が、20年ほど前に他集落に引っ越していきました。
実家は残ったままになっていて、時折り様子見に来ているようです。

 

「雪が降ったんで実家の様子を見に来たんや。 … で、〈私の〉車があったんで寄ったんや。」

「おお、元気やったか。まあ、入れや。 … もう年末休みに入ったんか。」

「まだや。 … ワシももう歳やし〈64歳〉、忙しないときは無理して行かんでもいいんや。で、今日は休みや … 。」

 

・家族がみんな元気でいること、
・健診で血糖値に異常があったが、病院で再検査すると正常だったこと、
・実家を解体したいけれど、解体費が高いので躊躇していること、
… 等、あれこれ3時間近く話しました。

帰り際、
「今日はいきなり寄らせてもろうて、長居してしもうた。」

「気にせんでええ。 … いつでも寄れや。 … 何もできんけど、暖房とお茶と話を聴くことならできるわ … 。」

 

彼が帰った後、晴れていましたので、木立をひと回りしました。

竹やぶ跡に植わっている温州みかんが、雪に埋もれつつありました。(右上写真)

今度訪ねて来たときは、温州みかんを食べながら話そうか。